立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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27.新学期が始まりました

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ひなちゃんは一直線に私たちのところに来てくれた。



「すみと心が二人でいるこの違和感よ」


「今ね、めっちゃ友情が生まれたところ。
心ちゃんマジで面白い人かもしんない」


「すみもようやく心の良さに気がついたかーっ」



ひなちゃんは相変わらず朝からテンション高めで、今日は新学期だからかいつもより気合いが入った化粧をしている。


すみちゃんも派手な女の子。

ひなちゃんも派手な女の子。


この二人に挟まれた私って…… 周りから見たら違和感あるかもしれないね。




「ヤバイね。隠キャが調子乗るよアレは」

「絶対に勘違ーい。遊んでるだけでしょアイツも」



って、聞こえるような声で高田さんと木下さんがこっちを見て言ってきた。

二人は相変わらずというか………新学期の朝から凄いなぁ……って、感心しちゃう。




「ヤバイね。私がアイツ呼ばわりされたワ」


すみちゃんは途端に不機嫌な顔をしたけど、文句を言いに行ったりはさすがにしなかった。

私はまぁ…隠キャラなのは間違いでもないし?

調子乗らないように気を付けよう。って自噴に言い聞かせた。


「すみ、大丈夫だよ。心なんて隠キャラ扱い」


「そう言われた心ちゃんがケロッとした顔してんのがすごい」


「まぁ…隠キャラなのは嘘じゃないし?事前に注意してくれたと受けとるよ」


新学期早々、決していい気分ではないけどね?

波風立てたくないから受け流すのが一番かなぁって思った。


……ん、だけど、、、



よく見ると、ちょっと違和感。


だって、高田さんたち……二人でいる。

カレンさんは教室にいるのに一人だし……。


あそこの三人は……バラバラになったって事で確定なのかな?
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