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2:ロバートとアデリーナ
アデリーナの恋
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「ふうっ」
「あら、アデリーナ様、ため息なんてついてどうなさったの?」
女学院の教室で一緒に刺繍をしていたアイリーンが尋ねてくる。
「あ、いえ何でもありませんわ」
「そうですか?それでしたら良いのですが、何かお困りのことがあればおっしゃってくださいね。留学されてきてまだ間も無いのですもの。」
「ありがとうございます。」
ふわりと微笑む。
アデリーナは恥ずかしくて言えないがひとつ困っていることがあった。困っているわけでは無い、ただ、
「あの方からの連絡が無い・・・」
あの時、ロバート様はまた乗馬にご一緒して良いかと尋ねてくださって、つい私もぜひと前のめりに言ってしまったわ。だから、絶対にすぐに乗馬に誘ってくださると思っていたのに。もう2週間以上なんの連絡もない。
きっと誘ってくださるし、その時に他の用事を入れていては大変と、週末の予定は何も入れずにいる。マーサには、まだ学校に入ったばかりで勉強したいからと予定を入れないでもらっている。ジェイドからは一緒に乗馬に行こうと何度も手紙をもらっているが、あえて断っている。
「だって、ジェイド様と約束した後にロバート様から手紙が来たりしたら困るもの」
そう呟く。
ああ、ようやくスコール国から離れられてのびのびと自分の好きなことができるとホッとしていた。なので、本当は恋愛小説を読んだり、絵を描いたり、刺繍や乗馬をしたり、自分の好きなことを沢山するつもりでいたのだ。ところが、おかしいわ。考えるのは、あの方のことばかり。
あの時に、追いかけて来て、並行してしばらく走ってくださり馬をなだめてくださった。そして、馬の手綱を引いて馬を止めてくださって、震えてしがみついている私を抱きかかえるように馬からおろしてくださったのだ。
「大丈夫ですか?」
と心配そうにこちらを見られて、目が合った時にひゅっとお互いの息が止まったように思う。
あの時になんだか時間が止まったような気がしたわ。きっとあの時に私は恋に落ちたんだわ。きっとロバート様もそう。
ああ、アデリーナ、なんてはしたないの、そんなことを考えるなんて
顔が真っ赤になる。
アイリーンが声をかけてきてくれる
「アデリーナ様、このところずっと週末もお家にいらっしゃるでしょう?よければこの週末は、一緒に街に出かけませんか?」
「え?街に?」
「ええ。せっかくバースにこられたのですもの。バースならではのお店も色々とありますわ。それに、最近は、貴族向けのティールームができて、女性だけでも楽しめるようになってきてますの。美味しいケーキも食べれますのよ」
まあ、素敵と思う。正直スコールのケーキも好きなのだが、どうも重い感じのものが多い。バースにきてケーキの美しさに驚いたのだ。
そうね、いつまでもロバート様がこられるのをじっと待っていても仕方ないわ。お友達とお出かけしたりするのも留学する目的だったのですもの。
「ありがとうございます。アイリーン様、ご一緒いたしますわ」
「では、早速、手配をしますね。楽しみですわ」
アイリーンは、女学院で同じクラスになりすぐに意気投合した。伯爵家の令嬢で刺繍が趣味という点も一緒だったのでとても気があう。
週末、アイリーンと街に出かける。新しいドレスや手芸用品を2人で見て回り、ティールームを訪れる。
「ああ、やはり買い物はとても楽しいですわね」
ティールームの席についてケーキとお茶を注文する。お茶とケーキを楽しみながら2人で学校の授業のことなどを話していると、近くの席に案内される男女が目に入る。
バタッと立ち上がってしまう。驚いたように相手もこちらをみる。
「ロバート様」
驚きながらつい呼びかけてしまう。
「あ、アデリーナ嬢」
「お兄様、どなたですの?」
隣にいた女性がこちらを胡散臭げに睨みつけてくる。アイリーンが、
「あら、キャロライン様、こんにちは。今日はお兄様とご一緒にいらしたのね」
と声をかける。
「まあ、アイリーン様、お友達とお茶ですか?よろしいですわね。」
キャロラインが返事をする。
アデリーナは、
「ロバート様、先日は、助けていただいてありがとうございました。ちゃんとしたお礼もできないまま失礼してしまい申し訳ありませんでした。」
と挨拶する。
アイリーン嬢が、
「あら、お二人はお知り合いでしたの?」
と尋ねてくる。
「はいこの間乗馬をしている時に知り合いましたの」
と微笑む。
「アデリーナ嬢、紳士として当然の事を致しました、お気になさらないでください。」
ロバートがぎこちなく微笑む。
「アデリーナ様とおっしゃって?そういえば、一つ上の学年にスコール国から無爵位の女性が留学されてきたと伺いましたが、もしかして?」
キャロラインが尋ねる。
「はい、私です。アデリーナ クラウンと申します。よろしくお願いします」
「ほほほ、無爵位の方が入学するなんて、女学院では聞いたことがないとみんな噂しておりましてよ。平民は平民の学校にいかれればよろしいのに」
「な、なんて失礼なことを。アデリーナ様は、スコール国では学者の家の出身、無爵位といっても平民ではありませんわよ。むしろ、普通の貴族より上位に位置すると言われていらっしゃいます」
アイリーンが抗議する。
「キャロライン、なんて失礼な物言いをするんだ。すぐに謝罪しなさい」
2人から一斉に怒られてキャロラインはびっくりしつつもアデリーナを睨みつけてくる。
「お兄様、あの方の肩を持つのですか、妹の私よりも。無爵位は無爵位ですわ。まして、ここはスコールではありませんのよ。ローヌでは、爵位がなければ平民と同等ですわ」
「何を言っている。妹が間違ったことをすれば正すのは兄の役目だ。アデリーナ様、申し訳ありません。謝罪いたします」
ロバートが頭を下げる。
慌ててアデリーナが。
「ろ、ロバート様、お気になさらないでください。妹さんの仰ることも一部合っております。我が家が無爵位であることは間違いが無いのですもの。キャロライン様、誤解があるようなのでお伝えしておきます。確かに我が家は爵位がないのですが、大昔は侯爵家だったのです。学者として国に貢献したいと爵位は返上したそうです。それもあり、スコールでは侯爵家と同様として遇されております。ですが、ここはローヌ王国、こちらにはこちらの決まりがあります。それで、スコール国から外交上貴族として遇するように女学院にも依頼していただいております。」
そう言われてしまえば、キャロラインは何も言えない、ケント家は子爵家、それほどの上位ではないのである。
「アデリーナ様、申し訳ありませんでしたわ」
ツンとした言い方で謝罪する。
「キャロライン嬢、それで謝罪したつもりですの?」
アイリーンが咎めるのを
「謝罪は受け取りましたわ。アイリーン様、もう良いではないですか。さあ、せっかくのお茶が冷めてしまいますわ」
そうではなくとも周囲の客の関心をかなり引いている。きっと、噂になってしまうだろう。
「では、ロバート様、キャロライン様、せっかくの兄妹水入らずでいらっしゃったのをお邪魔して申し訳ありません。またお会いできれば嬉しいですわ」
と声をかけてこの場を収めることとする。
「あ、ああ、では失礼する」
ロバートは何か言いたげではあったが、それ以上は周囲の目もある。諦めて奥の案内されていた席に向かう。
「全く、せっかくの楽しかった気分が台無しですわ」
アイリーンが怒っている。
「申し訳ありません、アイリーン様、気分を害される様なことになってしまって」
と謝罪する。
「いいえ、そんな、アデリーナ様に謝っていただく必要などありませんわ。キャロライン様は、美人でお兄様が貴族学院で副会長をされていることを鼻にかけていらっしゃることが多くて。女学院では、あまり評判がよろしくないんですのよ」
まあ、あのロバート様はとても良い方なのにと思う。
「それよりもアデリーナ様、ロバート様とどこで出会われたのですか?ぜひ、その辺りをあとで結構ですので教えてくださいね」
アイリーンは、友人の恋愛話が聞けるのではないかと目がキラキラしてる。自分には今の所そんな話が残念ながらないが、だからこそ気になるって言うものである。
「あら、アデリーナ様、ため息なんてついてどうなさったの?」
女学院の教室で一緒に刺繍をしていたアイリーンが尋ねてくる。
「あ、いえ何でもありませんわ」
「そうですか?それでしたら良いのですが、何かお困りのことがあればおっしゃってくださいね。留学されてきてまだ間も無いのですもの。」
「ありがとうございます。」
ふわりと微笑む。
アデリーナは恥ずかしくて言えないがひとつ困っていることがあった。困っているわけでは無い、ただ、
「あの方からの連絡が無い・・・」
あの時、ロバート様はまた乗馬にご一緒して良いかと尋ねてくださって、つい私もぜひと前のめりに言ってしまったわ。だから、絶対にすぐに乗馬に誘ってくださると思っていたのに。もう2週間以上なんの連絡もない。
きっと誘ってくださるし、その時に他の用事を入れていては大変と、週末の予定は何も入れずにいる。マーサには、まだ学校に入ったばかりで勉強したいからと予定を入れないでもらっている。ジェイドからは一緒に乗馬に行こうと何度も手紙をもらっているが、あえて断っている。
「だって、ジェイド様と約束した後にロバート様から手紙が来たりしたら困るもの」
そう呟く。
ああ、ようやくスコール国から離れられてのびのびと自分の好きなことができるとホッとしていた。なので、本当は恋愛小説を読んだり、絵を描いたり、刺繍や乗馬をしたり、自分の好きなことを沢山するつもりでいたのだ。ところが、おかしいわ。考えるのは、あの方のことばかり。
あの時に、追いかけて来て、並行してしばらく走ってくださり馬をなだめてくださった。そして、馬の手綱を引いて馬を止めてくださって、震えてしがみついている私を抱きかかえるように馬からおろしてくださったのだ。
「大丈夫ですか?」
と心配そうにこちらを見られて、目が合った時にひゅっとお互いの息が止まったように思う。
あの時になんだか時間が止まったような気がしたわ。きっとあの時に私は恋に落ちたんだわ。きっとロバート様もそう。
ああ、アデリーナ、なんてはしたないの、そんなことを考えるなんて
顔が真っ赤になる。
アイリーンが声をかけてきてくれる
「アデリーナ様、このところずっと週末もお家にいらっしゃるでしょう?よければこの週末は、一緒に街に出かけませんか?」
「え?街に?」
「ええ。せっかくバースにこられたのですもの。バースならではのお店も色々とありますわ。それに、最近は、貴族向けのティールームができて、女性だけでも楽しめるようになってきてますの。美味しいケーキも食べれますのよ」
まあ、素敵と思う。正直スコールのケーキも好きなのだが、どうも重い感じのものが多い。バースにきてケーキの美しさに驚いたのだ。
そうね、いつまでもロバート様がこられるのをじっと待っていても仕方ないわ。お友達とお出かけしたりするのも留学する目的だったのですもの。
「ありがとうございます。アイリーン様、ご一緒いたしますわ」
「では、早速、手配をしますね。楽しみですわ」
アイリーンは、女学院で同じクラスになりすぐに意気投合した。伯爵家の令嬢で刺繍が趣味という点も一緒だったのでとても気があう。
週末、アイリーンと街に出かける。新しいドレスや手芸用品を2人で見て回り、ティールームを訪れる。
「ああ、やはり買い物はとても楽しいですわね」
ティールームの席についてケーキとお茶を注文する。お茶とケーキを楽しみながら2人で学校の授業のことなどを話していると、近くの席に案内される男女が目に入る。
バタッと立ち上がってしまう。驚いたように相手もこちらをみる。
「ロバート様」
驚きながらつい呼びかけてしまう。
「あ、アデリーナ嬢」
「お兄様、どなたですの?」
隣にいた女性がこちらを胡散臭げに睨みつけてくる。アイリーンが、
「あら、キャロライン様、こんにちは。今日はお兄様とご一緒にいらしたのね」
と声をかける。
「まあ、アイリーン様、お友達とお茶ですか?よろしいですわね。」
キャロラインが返事をする。
アデリーナは、
「ロバート様、先日は、助けていただいてありがとうございました。ちゃんとしたお礼もできないまま失礼してしまい申し訳ありませんでした。」
と挨拶する。
アイリーン嬢が、
「あら、お二人はお知り合いでしたの?」
と尋ねてくる。
「はいこの間乗馬をしている時に知り合いましたの」
と微笑む。
「アデリーナ嬢、紳士として当然の事を致しました、お気になさらないでください。」
ロバートがぎこちなく微笑む。
「アデリーナ様とおっしゃって?そういえば、一つ上の学年にスコール国から無爵位の女性が留学されてきたと伺いましたが、もしかして?」
キャロラインが尋ねる。
「はい、私です。アデリーナ クラウンと申します。よろしくお願いします」
「ほほほ、無爵位の方が入学するなんて、女学院では聞いたことがないとみんな噂しておりましてよ。平民は平民の学校にいかれればよろしいのに」
「な、なんて失礼なことを。アデリーナ様は、スコール国では学者の家の出身、無爵位といっても平民ではありませんわよ。むしろ、普通の貴族より上位に位置すると言われていらっしゃいます」
アイリーンが抗議する。
「キャロライン、なんて失礼な物言いをするんだ。すぐに謝罪しなさい」
2人から一斉に怒られてキャロラインはびっくりしつつもアデリーナを睨みつけてくる。
「お兄様、あの方の肩を持つのですか、妹の私よりも。無爵位は無爵位ですわ。まして、ここはスコールではありませんのよ。ローヌでは、爵位がなければ平民と同等ですわ」
「何を言っている。妹が間違ったことをすれば正すのは兄の役目だ。アデリーナ様、申し訳ありません。謝罪いたします」
ロバートが頭を下げる。
慌ててアデリーナが。
「ろ、ロバート様、お気になさらないでください。妹さんの仰ることも一部合っております。我が家が無爵位であることは間違いが無いのですもの。キャロライン様、誤解があるようなのでお伝えしておきます。確かに我が家は爵位がないのですが、大昔は侯爵家だったのです。学者として国に貢献したいと爵位は返上したそうです。それもあり、スコールでは侯爵家と同様として遇されております。ですが、ここはローヌ王国、こちらにはこちらの決まりがあります。それで、スコール国から外交上貴族として遇するように女学院にも依頼していただいております。」
そう言われてしまえば、キャロラインは何も言えない、ケント家は子爵家、それほどの上位ではないのである。
「アデリーナ様、申し訳ありませんでしたわ」
ツンとした言い方で謝罪する。
「キャロライン嬢、それで謝罪したつもりですの?」
アイリーンが咎めるのを
「謝罪は受け取りましたわ。アイリーン様、もう良いではないですか。さあ、せっかくのお茶が冷めてしまいますわ」
そうではなくとも周囲の客の関心をかなり引いている。きっと、噂になってしまうだろう。
「では、ロバート様、キャロライン様、せっかくの兄妹水入らずでいらっしゃったのをお邪魔して申し訳ありません。またお会いできれば嬉しいですわ」
と声をかけてこの場を収めることとする。
「あ、ああ、では失礼する」
ロバートは何か言いたげではあったが、それ以上は周囲の目もある。諦めて奥の案内されていた席に向かう。
「全く、せっかくの楽しかった気分が台無しですわ」
アイリーンが怒っている。
「申し訳ありません、アイリーン様、気分を害される様なことになってしまって」
と謝罪する。
「いいえ、そんな、アデリーナ様に謝っていただく必要などありませんわ。キャロライン様は、美人でお兄様が貴族学院で副会長をされていることを鼻にかけていらっしゃることが多くて。女学院では、あまり評判がよろしくないんですのよ」
まあ、あのロバート様はとても良い方なのにと思う。
「それよりもアデリーナ様、ロバート様とどこで出会われたのですか?ぜひ、その辺りをあとで結構ですので教えてくださいね」
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