追放されたヒモ男が実は最強〜勇者に妬まれ帝国を追放されたけど、隣国の第三王女を助けたら、専属護衛騎士(ヒモ)になってハーレム生活が始まった〜

雪鈴らぴな

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15話 ヒモ男、パチンコ無双!! そしてメイドさんに告られる

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「うおおおおお!!!! すげぇ!!!! これが王都の最先端のギャンブルか!!!!! 」

俺はパチンコとやらを打っている。
当たったらキュインキュイン音はなるわ、ビカビカ光るわ、玉はガンガン出るわで、脳汁がドバドバだ。

帝国では味気のないモノばかりだったが、王都は全く違っていた。感動を覚えた俺は、案の定どハマりしてしまう。

手持ちの100Gから、なんと10000Gまで増やせたのだ。
ここまで来たら、更に増やすことも容易いだろう。

なにせこの俺は帝国のギャンブルマスターだからな。

しかし、ここから雲行きが変わった。

シュウウンン……

全くリーチに入らなくなり、みるみる金が減っていき、ついにはすっからかん。

これでは俺が負けたみたいになってしまう。
ギャンブラーたるもの負ける訳にはいかない。

「バカメイド、金くれ」

「ダメ男さん……さっきのことが台無しですよ……。まさかプレゼントしてもらったこの服で、ダメ男さんと最初に入るお店がパチンコ店になるとは思ってなかったですよ。こういうのって普通、手繋いで美味しいもの食べたりしながら夜まで過ごして、その雰囲気で……ってやつじゃないんですか!?  初デートがパチンコって最低ですよ!? 」

「知らん知らん。てかデートじゃないだろ。つーかな、お前はただの案内人として連れてきただけだ」

「上げて落とすの上手いですね……そうですよね、わたしが勝手に勘違いしただけです。10000Gだけですよ」

金を受け取ると、即座に豆乳組に全ブッパした。

キュインキュイン!!!!!
プルルルルルルルルルルルル 
ピピーン!!!!!!!
ズガガガガガガガガガカンンンンン

「当たった……」

画面にはデカデカと虹色の文字で100000Gと書かれており、当たりを知らせる音楽が爆音で流れている。

「ひゃっはー! このまま打ち続けて更に増やしてやるぜ! 」

続行しようとしたところ、両腕を二人に掴まれる。

「ここで終わりにするべきです。……てかもう夜ですよ! 」

「お腹空いた……それ眩しい……目チカチカする……うるさい……」

「おいおい、こっからが本番だろ」

「さっきそう言ってタコ負けして、更に金を借りに来たのはどこの誰ですか? これでまた負けてももう上げませんからね? 」

「ぐぬぬ……ちっ! ケチ! このバカメイド! 」

俺はそう吐き捨てると、機械からカードを取り出して、変なおもちゃを何個か手に取って店を出る。

「え……!? ちょっとダメ男さん!? 10万Gをそんなおもちゃに変えちゃったんですか!? そ、そんなおもちゃが欲しかったんなら言ってくださいよ! そんなの沢山買ってあげますから!! 」

「違うわ! このおもちゃを買い取ってくれる店があるんだよ。帝国でもそうだったんだが、大体近場に……あったあった」

裏通りに目当ての店を見つけた。
おもちゃを店の机に置くと、店員は無言で金を出して、店裏に消えていった。

しっかり10万Gある。
俺はそれをホクホク顔で財布になおした。

しっかし、ミナが言ってた通りもう夜になっていた。
昼前くらいから座っていたので十時間ほど熱中していたとになる。

「はぁ……やっと終わった……じゃあ帰りますよ」

「は? 王都まだ回れてないんだけど!? 」

「ダメ男さんが十時間もここに居たからでしょう!? もう今度からは一人で行ってください! 」

「言われなくてもそうするわ! お前はいちいち小言がうるせーんだよ! 次はスグハに連れていってもらう。あの子なら俺に文句言わねーし! 」

「アホですか!? この国の第三王女をパチンコに連れていく専属護衛騎士がどこにいるっていうんですか! 」

「うるせーこのバカ! 本人が行きたいつったらどうすんだよ! 」

「どうするもこうするもありません! ダメったらダメです! そんなことしでかされたら困るので、やっぱりわたしがついて行きます! 嫌だと言ってもついていきます! わたしなんか嫌でしょうけど! 」

「嫌じゃないけど。お前は小言はうるさいが、黙ってれば可愛いし、その証拠に俺が打ってる間、お前ナンパされてたじゃん。……けどお前からしたら嫌だろ。だからルミシアなりターニルなり誘うわ。……悪かったな」

ムカついたからそいつら全員殴って、退散させたけど。
こいつからしたら俺に連れ出されたと思えば、あんな場所で何時間も待たされる。そりゃ怒るか。

「嫌ですけど……嫌じゃないです」

「あんなに小言いってきたのに? 」

「さっきの数十時間があっても! ダメ男さんからの、あのプレゼントが全部上書きしちゃうんです! ダメ男さんからしたら女の子へのプレゼントは、朝ごはんを食べるくらい普通の行為かもしれませんけど!! わたしは……わたしは初めて異性から頂けた、大切で思い出にのこるプレゼントになったんです!!!!   それに……わたし、会った時最初に伝えたじゃないですか。ダメな人が好きって」

「たしかにそう言ってたけど……お前の態度てきにその範疇を超えていて、嫌われたって思ってたんだが……それに俺、クズだし」

「確かにダメ男さんは、クズです。何度でも言いますクズです。クズ中のクズです。女の子に金かりてギャンブルする人間は全員滅びるべきです。けど……わたしはそんなダメ男さんを、全部好きになってしまったんです。……っ、迷惑ですよね。こんなこといって……わたしはダメ男さんの言う通り、ただのメイドです。思ったことはなんでも言っちゃうし、今も実際に、主人に向かってクズと言い放っちゃってます。それでいて大して可愛くもないわたしに、好きだと言われても困りますよね。しかも二日しか経ってないのに」

あーもうゴチャゴチャうるせぇな。
俺は1人でブツブツ言ってるミナを抱き寄せて、そのうるさい口を黙らせた。

すれ違う通行人は何人もいるし、道のど真ん中だがそんなことはどうでもいい。
 
急に唇を奪われたミナは、すぐには状況がつかめなかったのか呆然としていた。次第に理解していき、みるみる顔が赤くなっていき、顔をばっと離した。

「ちょ……!? 急になにするんですか!? 」

「俺のバカメイドがうるせーから黙らしただけだ。……俺だってバカメイドのこと嫌いじゃないぞ」

「……そこは好きって言ってくださいよ……」

「バカメイドはバカメイドだからな。……今度は二人でどっか行こうぜ」

「……! 約束ですよ!! あ、パチンコはナシですからね!? 」

「じゃあメイド喫茶……? 」

「もう! 次のお出かけのプランはわたしが決めさせてもらいます」

「そうか、楽しみにしてる」

「はいっ……! ですけど、次はスグハ様に譲ります。メイドのわたしが、ダメ男さんを独占してたら、スグハ様に怒られちゃいそうですしっ♡ ……今日だけはこうさせてください」

ピトッ……とくっついてきた。
ま、好きにさせたらいいかと思った俺は、先程から寝てしまっているネシアをおんぶして、王城へと帰って行った。
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