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7.街に行こう!
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あの後、ミオはクラウドと一緒に食事をとった。
クラウドが言っていた通り。テーブルにはお肉が置いてあり、ミオはご機嫌に食事をしていた。
「クラウド様。先程報告があり、街で子供が居なくなると言う事が起きているらしいのです。」
「なんだと? ……明日にでも、街を見回りに行かないといけないな。」
深刻そうな顔をした、クラウドがそう言う。
口に含んでいたお肉をモグモグと食べながら。ミオは、クラウドとシルベットのやり取りを見る。
(街? 街があるの!? 街に行ったら、美味しい物あるかな?)
「ミオも、街にいくぅ~!!」
「ミオ、ダメですよ? 今、街は子供が居なくなると言う事が起きているんですから……。」
「ダメ~?」
(一人では行かないし、絶対付いてきてくれた人から離れないよ?)
ミオは首を傾げながら、シルベットを見る。
「くっ……行くか?」
「魔王様!?」
「いくぅ~!!」
クラウドは、ミオが行きたそうにしているのを見てそう言う。シルベットは「何を考えているんだ!?」と、びっくりしてしまう。
ミオは、人族だ。人族……それも幼い子供の力では魔族には勝てない。
魔法が使える魔族の子供達が居なくなると言うのは、余程だ……。
「大丈夫だ。私も行く」
「クラウドしゃまといっちょ~?」
「あぁ、そうだ。……嫌か?」
「ううん。うれちー!!」
クラウドは、お仕事があるかもしれないから一緒に行けないとミオは思っていたのだ。
(クラウド様とお出かけか~。楽しみだな~)
「はぁ~。分かりました。……ミオ良いですか? 街では、クラウド様から離れないようにして下さい。後。お菓子買ってあげるや、向こうに美味しいお店があるなどと言われても行ってはダメですよ?」
(シルベットさん、母親みたい。私、精神年齢は成人しているからそんな事しないよ? ……多分)
「あい! だいじょーぶでしゅ!」
「あぁ~、心配です。絶対、ミオは食べ物の事に関しては危機感が無いから……。」
「心配するな。何かあっても、このぬいぐるみがあるから」
「そうでした! ミオ、そのぬいぐるみは手放してはいけませんよ?」
「あい! いっちょー!!」
(はい! シルベットさん、絶対離しません!!)
ミオは、落とさない様にギュッとぬいぐるみを抱きしめ直す。
「あぁ~。心配です。私も一緒に行けたら良かったのに、魔王様が居ないとなると仕事が倍になりますからね……」
「うむ。すまぬ」
「しょっか~。じゃぁ、おみあげかっちぇくる~!!」
(お仕事を頑張っているシルベットさんに、お土産を何か見てこよう!!)
「ふふっ。楽しみにしていますね?」
ミオの言葉を聞き、シルベットは嬉しそうに笑った。
シルベットの笑顔を見て、ミオも嬉しくなった。
(よーし! 食べ物を食べて、美味しかった物をシルベットさんに食べてもらおう!! 何が良いかな? 甘い物とかあるかな?)
ミオが食べ物の事を考えるのに夢中になっている時、クラウドとシルベットは小声で話をしていた。
「……魔王様。本当に大丈夫なんですか?」
「あのぬいぐるみがある限り大丈夫だ。ミオが何処かに行かないように、抱き抱えながら行くしな」
「だったら良いのですが……。人族とバレない様にしないといけませんね」
「地下にある"あれ"をしたらいい」
「クラウドしゃま~? 何おはなちちてるの?」
ミオは、クラウドとシルベットが何かを話している事に気づき。座っているクラウドの横に行く。
(私の事をチラチラ見ていたから、私の事かな?)
クラウドは、横に立っているミオを膝の上に乗せると頭を撫でながら微笑んだ。
「何でも無いぞ? 明日行きたい所はあるか?」
「えっとね~。あまーいおかちでちょ? あと、おいちーおにくぅ~!!」
「「ブフッ!!」」
ミオの言葉を聞き。クラウドとシルベットは吹き出してしまった。
「アクセサリーなどではなく、やはり食べ物なのか」と、二人は思った。
「そうか。」
「あい! たのちみー!!」
楽しそうにしているミオを見ながら。クラウドは、何が何でもこの笑顔を守る。ミオを害なす者は、消そうと決意したのだった。
「では、ミオ。早めに寝ないといけませんよ?」
「あい! クラウドしゃま、おねぼーはめっ! よ?」
「そうだな。では、一緒に寝るか?」
クラウドは、意地悪な顔をしながらそんな事を言ってくる。
(クラウド様は、私が拒否すると思っているんだ。でも、今の私は幼女の姿……。恥ずかしさなんてないもの!! 明日、クラウド様が起きなくて。行くのが遅くなったら困るし……。)
「あい! クラウドしゃまと、いっちょにねりゅ~!」
「分かりました。では、その様にしましょう。」
「あい! ミオが、ちゃんとおこしゅのー!」
「おい、ちょっとまて。本当に、一緒に寝るのか?」
「あい! ダメ~?」
「くっ……」
ミオが、首を傾げながらクラウドを見る。
クラウドは、何かを諦めた様な表情をしながら了承をする。そんなクラウドを見ながら、シルベットは苦笑いを浮かべていた。
(明日、楽しみだな~)
そんな二人を他所に、ミオの頭の中は明日の事でいっぱいだった。そんなミオを抱き抱えながら、クラウドは自分の部屋へと向かうのだった。
クラウドが言っていた通り。テーブルにはお肉が置いてあり、ミオはご機嫌に食事をしていた。
「クラウド様。先程報告があり、街で子供が居なくなると言う事が起きているらしいのです。」
「なんだと? ……明日にでも、街を見回りに行かないといけないな。」
深刻そうな顔をした、クラウドがそう言う。
口に含んでいたお肉をモグモグと食べながら。ミオは、クラウドとシルベットのやり取りを見る。
(街? 街があるの!? 街に行ったら、美味しい物あるかな?)
「ミオも、街にいくぅ~!!」
「ミオ、ダメですよ? 今、街は子供が居なくなると言う事が起きているんですから……。」
「ダメ~?」
(一人では行かないし、絶対付いてきてくれた人から離れないよ?)
ミオは首を傾げながら、シルベットを見る。
「くっ……行くか?」
「魔王様!?」
「いくぅ~!!」
クラウドは、ミオが行きたそうにしているのを見てそう言う。シルベットは「何を考えているんだ!?」と、びっくりしてしまう。
ミオは、人族だ。人族……それも幼い子供の力では魔族には勝てない。
魔法が使える魔族の子供達が居なくなると言うのは、余程だ……。
「大丈夫だ。私も行く」
「クラウドしゃまといっちょ~?」
「あぁ、そうだ。……嫌か?」
「ううん。うれちー!!」
クラウドは、お仕事があるかもしれないから一緒に行けないとミオは思っていたのだ。
(クラウド様とお出かけか~。楽しみだな~)
「はぁ~。分かりました。……ミオ良いですか? 街では、クラウド様から離れないようにして下さい。後。お菓子買ってあげるや、向こうに美味しいお店があるなどと言われても行ってはダメですよ?」
(シルベットさん、母親みたい。私、精神年齢は成人しているからそんな事しないよ? ……多分)
「あい! だいじょーぶでしゅ!」
「あぁ~、心配です。絶対、ミオは食べ物の事に関しては危機感が無いから……。」
「心配するな。何かあっても、このぬいぐるみがあるから」
「そうでした! ミオ、そのぬいぐるみは手放してはいけませんよ?」
「あい! いっちょー!!」
(はい! シルベットさん、絶対離しません!!)
ミオは、落とさない様にギュッとぬいぐるみを抱きしめ直す。
「あぁ~。心配です。私も一緒に行けたら良かったのに、魔王様が居ないとなると仕事が倍になりますからね……」
「うむ。すまぬ」
「しょっか~。じゃぁ、おみあげかっちぇくる~!!」
(お仕事を頑張っているシルベットさんに、お土産を何か見てこよう!!)
「ふふっ。楽しみにしていますね?」
ミオの言葉を聞き、シルベットは嬉しそうに笑った。
シルベットの笑顔を見て、ミオも嬉しくなった。
(よーし! 食べ物を食べて、美味しかった物をシルベットさんに食べてもらおう!! 何が良いかな? 甘い物とかあるかな?)
ミオが食べ物の事を考えるのに夢中になっている時、クラウドとシルベットは小声で話をしていた。
「……魔王様。本当に大丈夫なんですか?」
「あのぬいぐるみがある限り大丈夫だ。ミオが何処かに行かないように、抱き抱えながら行くしな」
「だったら良いのですが……。人族とバレない様にしないといけませんね」
「地下にある"あれ"をしたらいい」
「クラウドしゃま~? 何おはなちちてるの?」
ミオは、クラウドとシルベットが何かを話している事に気づき。座っているクラウドの横に行く。
(私の事をチラチラ見ていたから、私の事かな?)
クラウドは、横に立っているミオを膝の上に乗せると頭を撫でながら微笑んだ。
「何でも無いぞ? 明日行きたい所はあるか?」
「えっとね~。あまーいおかちでちょ? あと、おいちーおにくぅ~!!」
「「ブフッ!!」」
ミオの言葉を聞き。クラウドとシルベットは吹き出してしまった。
「アクセサリーなどではなく、やはり食べ物なのか」と、二人は思った。
「そうか。」
「あい! たのちみー!!」
楽しそうにしているミオを見ながら。クラウドは、何が何でもこの笑顔を守る。ミオを害なす者は、消そうと決意したのだった。
「では、ミオ。早めに寝ないといけませんよ?」
「あい! クラウドしゃま、おねぼーはめっ! よ?」
「そうだな。では、一緒に寝るか?」
クラウドは、意地悪な顔をしながらそんな事を言ってくる。
(クラウド様は、私が拒否すると思っているんだ。でも、今の私は幼女の姿……。恥ずかしさなんてないもの!! 明日、クラウド様が起きなくて。行くのが遅くなったら困るし……。)
「あい! クラウドしゃまと、いっちょにねりゅ~!」
「分かりました。では、その様にしましょう。」
「あい! ミオが、ちゃんとおこしゅのー!」
「おい、ちょっとまて。本当に、一緒に寝るのか?」
「あい! ダメ~?」
「くっ……」
ミオが、首を傾げながらクラウドを見る。
クラウドは、何かを諦めた様な表情をしながら了承をする。そんなクラウドを見ながら、シルベットは苦笑いを浮かべていた。
(明日、楽しみだな~)
そんな二人を他所に、ミオの頭の中は明日の事でいっぱいだった。そんなミオを抱き抱えながら、クラウドは自分の部屋へと向かうのだった。
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