ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁@書籍発売中

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41~50話

42b、私は傷の原因をわかっていない

着替えを終え、遅い夕食をとるためガルに抱えられて食堂へと向かう。

風呂場では精を掻き出され、風呂を上がれば念のためにとナカに軟膏を塗り込まれ。
意識を失った昨日の夜もきっと……いや、これ以上考えるのはやめておこう。

羞恥に染まる顔を、ぐりぐりとガルの首筋に埋める。


食堂の扉を開けると、いつもガランとしている広い食堂内には執事を筆頭にずらりと20人ほどの使用人達が並んでいた。

「!?」

「俺が集まるよう言っておいたんだ」

ということは、ガルは使用人の人達を待たせていると知りながら私とあんな事をしていたのか……!

ガルは部屋の中へと歩を進め、壁際に並ぶ使用人達の正面で立ち止まった。
使用人達はあまり表向きに関わってこないので、見たことのない顔も多い。

「仕事の手を止めさせてすまない。今日はみなに伝えておくことがあってな」

ガルがこちらに優しい眼差しを向けるのを、キョトンと見つめ返す。

「昨日付けで、ここにいるマヤが俺の婚約者となった。式も一年以内には挙げる予定でいる。お前達も、以後そのつもりで接するように」

…………

「……かしこまりました」

ややあって執事がうやうやしく腰を折れば、続いて全員が頭を下げた。
皆表情は変わらないけれど、心なしか戸惑っているような気がする。

奴隷だった人間が主人の結婚相手になるだなんて、屋敷に関わる人から見れば認めがたいことなのかもしれない。
私だって、一年以内に挙式とは初耳だ。
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