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👩今日も内緒の寄り道

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私は高校2年の〇〇(名前)。
両親二人が特殊能力を持っていて、もれなく私にもその能力が遺伝していた。
私の能力というのは人間以外とも会話ができるというもの。
幼い頃から両親には[その能力をむやみに使わないように]と言われ続けてきた。

そんなある学校帰りの事、どこからか『誰か~』というお婆さんの声が聞こえ、私は近くの塀にいた三毛猫に「お婆さんの声聞こえたでしょ?とっても困ってそうだから一緒に探してくれないかな」とその猫に話して一緒に探す事にした。

すると急に三毛猫が走り出した。私も走って追いかけると歩道に倒れこむお婆さんを発見。そのお婆さんに向かって三毛猫が鳴いている。
そのお婆さんに「どうしましたか?」と尋ねると『若い男にハンドバックを盗まれた』とヒザをさすりながら指を指している。
お婆さんに「私が絶対バックを取り戻しますから待っていてください」と言い、三毛猫にお婆さんの腕の匂いをかがせた。「今度はひったくり犯を追ってくれるかな」と三毛猫に言うと、歩道に残るひったくり犯の匂いをかぎながらゆっくりと進んでいる。

私はそこからすぐのごみ箱にいた茶色の猫に、ひったくり犯の特徴を教えてもらった。
黒い帽子をかぶり、細い目で黒いマスクをした赤いスニーカーを履いた男。身長はそれほど高くなく、左足を少し引きずっているそうだ。
三毛猫にもその情報を伝え、ひったくり犯を追った。
私は野良猫を見つけるたびにひったくり犯の特徴を伝え、野良猫の目撃情報で徐々に距離を詰めて行った。

「いち、にの、さん!」合図と同時にたくさんの猫がひったくり犯に飛びかかった。
というのも、今まで話しかけてきた猫達が『そんな事なら協力するよ』と言ってくれたので、私が合図を出し、無事にひったくり犯を捕まえる事ができた。

その後は常に持ち歩いている少しお高めのキャットフードを、協力してくれた野良猫達みんなに振る舞い、ハンドバックはお婆さんの元へ返しに行った。
もちろんこの事は両親にはナイショ!
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