上 下
1 / 16

RAIN

しおりを挟む
雨が降るとキミを思い出すよ。
キミに会いたくなって、目を閉じてみる。

初めてキミと出会った時の事は、今でも鮮明に覚えているよ。
偶然聴いたキミの声に、一瞬で虜になったんだ。

キミの事がもっと知りたくなって、キミの声を聴くたびに好きになっていったよ。

真剣なまなざし、優しい声、まっすぐで力強い言葉、お茶目で少年みたいなまぶしい笑顔、タバコに火をつける姿。
たくさんのキミを知って、ますますキミの事が大好きになっていったよ。

何度も、何度も、キミの言葉に救われた。

今はキミがいないけど、心の中でずっと生き続けているよ。
だから悲しくなんか無いよ。さみしくなんか、無いよ。
そっちに行ったらさ、キミが大好きだったお酒を呑みながら昔話を聞かせてよ。

またキミの季節が来たよ。
毎日キミを想いながら雨の音を聞いているよ。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

刹那に過ぎた夏の朝

ホラー / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:1

【朗読台本】いろいろなおはなし

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:497pt お気に入り:1

フリー台本と短編小説置き場

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:24

【ショートショート】シリアス系

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:13

処理中です...