13 / 17
12. レスだった彼の不安
しおりを挟む
「ミヤがこのまま、俺と一緒にいてくれるなら、それでいい。……それで、いいんだ。……だけど、……もし、ミヤがそいつとセックスする以上の関係を望むなら、……それで、俺との関係を解消するつもりなら……っ! どうか、俺にもそいつと張り合う機会を与えてくれないか? 俺だって、本当は、ずっと、ミヤと、……普通の、セックスが、したかった……っ! 普通のセックスが、俺にちゃんと出来るのかは、わからない。わからないけど……! ミヤ、お願い。俺に、最後まで、足掻かせて……っ!」
そこまで聞いたところで、凪くんは私が他の人とセックスしたと思っていることに、やっと気付いた。
もしかしたら、朝帰りだと思われているのかもしれない。
私は慌てて否定する。
「凪くん、違うの!」
「……え?」
「私がセックスしたのは、……凪くんなの」
「……?」
「昨日、私、……酔っ払って寝ちゃった凪くんを、……無理やり、お、犯しちゃったの……!」
「!!!」
凪くんは目を見開いた後、『信じられない』といった様子で、話し始めた。
「……俺、昨日、ミヤとする夢見た。タクシーでミヤにいっぱいイタズラして、玄関に入るなりベロチューかまして体撫で回して、酔っ払って倒れた俺にミヤが乗っかって、してくれたの。……もしかして、あれ、ぜんぶ、現実……?」
「……う、……うん」
「……!!!」
凪くんの顔に血の色が戻る。
絶望に染まっていたその瞳は、先ほどまでとは打って変わって、とてもキラキラと輝いていた。
「昨日のは、夢じゃ、なかったんだ……っ!」
「えっ? 凪くん……?」
凪くんはなぜかキラキラした笑顔のまま私を横抱きにして、ベッドに移動する。
そして、凪くんはベッドの淵に腰掛け、膝の上に私を乗せ、私をぎゅうぎゅうと抱き締めた。
「ミヤ! 俺、ちゃんと、できたんだ! ミヤと、普通のセックスが、できたんだよ……っ!」
「……え? ……凪くんは昨日、夢で、お気に入りのあの子としてたんじゃないの……?」
凪くんは満面の笑みで答えた。
「ううん! 俺、ミヤとしたよっ!」
「でも、凪くん、寝言で『今日もしてくれるんだね』って言ってたよ……?」
「……!」
凪くんはハッとしたような様子で口に手を当て、気まずそうに切り出した。
「……実は、その、……『お気に入りのあの子』って、……ミヤのことなんだ」
「えっ?!」
「容姿を聞かれた時に伝えたのも、……ぜんぶミヤのことで」
「……え、だって、『キレイな子』って……」
凪くんは、両手で私の頬を包み込んだ。
「ミヤはキレイだよ」
「え……っ」
「俺の好みど真ん中」
「!!!」
あの時と同じ、私をまっすぐに見つめる凪くんの瞳。
あの時と違うのは、痛みなんかなく、驚きと期待で甘く高鳴るだけの私の胸。
「……で、でも……! 私、昨日まで、凪くんとしたことないよ……?」
すると、凪くんはまた少し気まずそうにしながら、口を開いた。
「その、……本当のこと言うとさ、実は俺、……お店に1回も行ってなくて」
「えっ?!」
そこまで聞いたところで、凪くんは私が他の人とセックスしたと思っていることに、やっと気付いた。
もしかしたら、朝帰りだと思われているのかもしれない。
私は慌てて否定する。
「凪くん、違うの!」
「……え?」
「私がセックスしたのは、……凪くんなの」
「……?」
「昨日、私、……酔っ払って寝ちゃった凪くんを、……無理やり、お、犯しちゃったの……!」
「!!!」
凪くんは目を見開いた後、『信じられない』といった様子で、話し始めた。
「……俺、昨日、ミヤとする夢見た。タクシーでミヤにいっぱいイタズラして、玄関に入るなりベロチューかまして体撫で回して、酔っ払って倒れた俺にミヤが乗っかって、してくれたの。……もしかして、あれ、ぜんぶ、現実……?」
「……う、……うん」
「……!!!」
凪くんの顔に血の色が戻る。
絶望に染まっていたその瞳は、先ほどまでとは打って変わって、とてもキラキラと輝いていた。
「昨日のは、夢じゃ、なかったんだ……っ!」
「えっ? 凪くん……?」
凪くんはなぜかキラキラした笑顔のまま私を横抱きにして、ベッドに移動する。
そして、凪くんはベッドの淵に腰掛け、膝の上に私を乗せ、私をぎゅうぎゅうと抱き締めた。
「ミヤ! 俺、ちゃんと、できたんだ! ミヤと、普通のセックスが、できたんだよ……っ!」
「……え? ……凪くんは昨日、夢で、お気に入りのあの子としてたんじゃないの……?」
凪くんは満面の笑みで答えた。
「ううん! 俺、ミヤとしたよっ!」
「でも、凪くん、寝言で『今日もしてくれるんだね』って言ってたよ……?」
「……!」
凪くんはハッとしたような様子で口に手を当て、気まずそうに切り出した。
「……実は、その、……『お気に入りのあの子』って、……ミヤのことなんだ」
「えっ?!」
「容姿を聞かれた時に伝えたのも、……ぜんぶミヤのことで」
「……え、だって、『キレイな子』って……」
凪くんは、両手で私の頬を包み込んだ。
「ミヤはキレイだよ」
「え……っ」
「俺の好みど真ん中」
「!!!」
あの時と同じ、私をまっすぐに見つめる凪くんの瞳。
あの時と違うのは、痛みなんかなく、驚きと期待で甘く高鳴るだけの私の胸。
「……で、でも……! 私、昨日まで、凪くんとしたことないよ……?」
すると、凪くんはまた少し気まずそうにしながら、口を開いた。
「その、……本当のこと言うとさ、実は俺、……お店に1回も行ってなくて」
「えっ?!」
2
あなたにおすすめの小説
『嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です』
由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。
婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。
ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。
「君を嫌ったことなど、一度もない」
それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。
勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。
欲望に囚われた者
花魁童子
恋愛
⑴欲望を出しすぎた女の末路。それはなんて可哀想なものなのだろうか。
今までヘリオトロープ女公爵は欲しいもの全てを手に入れてきたが、唯一手に入れられなかったものがある。
それは、舞踏会で出会った一人の男。
彼女はどんな手を使って、彼を自分のものにするのか。
⑵愛情もまともに貰えなかった男がある女と出会ってから本性が露わに。
幼少期から青年期まで苦労してきた彼の過去は悲惨で、可哀想。
愛情すら貰うことが少なく、お父さんはお母さんの言いなり。
ハイドレンジアには、頼れる者がいなかった。
しかし、あの少女は違った。周りとは違う何か優しい感覚。その感覚がずっと続いていればいいのに...。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
いつも隣にいる
はなおくら
恋愛
心の感情を出すのが苦手なリチアには、婚約者がいた。婚約者には幼馴染がおり常にリチアの婚約者の後を追う幼馴染の姿を見ても羨ましいとは思えなかった。しかし次第に婚約者の気持ちを聞くうちに変わる自分がいたのだった。
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる