【完結】愛し合って結婚した訳じゃない、レス夫婦の私と彼の事情

福重ゆら

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15. 愛し合っている、レスだった夫婦※

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 凪くんは脱力した私を腕枕して、幸せそうな笑顔を浮かべた。

「ミヤ、……なんか俺、わかったかも」

「……え?」

「俺、自分か相手、どっちかだけが気持ち良いセックスしかわからなくて、……でも、ミヤとなら自然と、俺がミヤにしたいことはミヤを気持ち良くすることで、気持ち良くなったミヤは俺を最高に興奮させて、俺を最高に気持ち良くするんだよ」

「そ、そうなの……?」

「うん。だからミヤ、これからは超普通の超ラブラブな超濃厚えっち、たっっっくさんしようね」

「うん。……でもね、凪くん」

「ん? 何?」

「あのね、私、凪くんに辛い思いをさせたくないのが1番なの」

「そうなの……?」

「うん。2番目は、……凪くんに他の人と、してほしくないなぁ、で……」

「えっ?!」

「……他の人と、したかった? も、もし、凪くんが他の子とできなくて辛いなら、私、我慢す……」

「ううん、全く辛くないし、むしろしたくないよ!」

「そうなの?」

「うん。驚いた理由はね、……ミヤさ、俺のためとはいえ、俺に彼女とかセフレとかお店とか勧めるし、そのあともお店の話、普通に聞くからさ、てっきり妬いてくれないのかと思って、けっこう悲しかったから、妬いてくれてるのが嬉しくて……! ……けど、あれ? ……もしかして、お店の話、聞くの辛かった?」

「う……、うん。ずっと自覚なかったけど、……き、昨日、急に自覚して、つ、辛くて……」

 言いながら涙が込み上げてきた。
 すると凪くんは、私の背を撫でてくれた。

「ミヤのエロ可愛い顔見たさにたくさん行ってるふりしてごめん!!! 途中からはミヤのおっぱい触りたくて、それに俺の名前呼んでイくミヤ見たくて、行ってるふりの頻度上げてごめん!!!」

「そ、そうだったの?!」

「うん、そうなの。ごめん、でも、やべ、ミヤに妬いてもらえるの、めちゃくちゃ嬉しい……!!!」

「な、凪くんが、行ってなくて、よかったぁ……!」

「うん、俺も、行ってなくてよかったぁ……!!!」

 凪くんが私をぎゅうぎゅう抱き締めてくれた。

「俺もさ、さっきミヤが他の男としたのかと思った瞬間、こう、半身が抉り取られるような痛みが走って、死ぬかと思った……!」

「そうなの?」

「そうだよ」

「わ、私も、こ、心も身体も引き裂かれるみたいに痛くて……」

「ミヤ、ごめんーーーっ!!! 俺のエロ心のためにそんな思いさせて、ほんっっっと悪かった」

「ううん、でも、私から聞いたんだし……」

「ミヤにはもう絶対に、そんな辛い思いさせない! 俺、ミヤ以外とは絶対しないから!!! ……だからミヤもさ、俺以外と絶対しないでね?」

「うん。凪くん……っ!」

 そんなこんなで、私は凪くんの胸に縋りついてわんわん泣いてしまった。
 凪くんは私が落ち着くまで涙を拭ったり、頭や背中を撫でてくれた。


「さっきの話の続きで……私、凪くんが傷付かなくて、凪くんに他の人として欲しくないこと以外は、拘らないの」

「うん」

「……だからね、もし凪くんがしたいなら、私に酷いことしてもいいし、酷いことしたくないなら、勃たなくてもいいの」

「ミヤ……」

「凪くんが挿れたかったら、勃つようお手伝いもするし」

「ほんとに?!」

「あ、でも、凪くんが挿れなくていいなら、勃たなくて全然いいし」

「いや、ぜひして!!!」

「射精だって別にしなくてもいいし、他に気持ち良くなれる方法があるならそのお手伝いだってするし」

「そこまでしてくれるの?!?!」

「好きなことだけして、途中でやめてもいい。前みたいに最初からしなくてもいい、の」

「ミヤ……」

「……私は普通じゃなくても何でもいいから、……凪くんと、一緒に、いたい……!」

「ミヤ……! ミヤは本当に……!」

 凪くんは感極まったような顔をしたあと、私をぎゅうっと抱き締めた。

「俺さ、ずっと自分が普通じゃないと思ってたから、ずっと、言えなかったんだけどね、……ミヤ、大好きだよ。愛してる……!!!」

「……!」

 凪くん口から愛の言葉を聞いたのは初めてだった。
 驚いて息を呑んだ次の瞬間、凪くんへの感情が一気に溢れ出した。

 凪くんがいなくなると思うと、身も心も引き裂かれるように辛くて。
 凪くんが悪かったかもしれないことでも、凪くんの肩を持ちたくなって。
 凪くんが悩んでいる時は、どうにかして解決してあげたくなって。
 凪くんが傷付くことは絶対したくなかったのに、凪くんが欲しくてしょうがなかった。

 子供の頃は、いつか誰かと愛し合って結婚するような気がしていた。

 ああ、そうか。これが……!

「凪くん……、私も、大好き……! 愛してる……!」

「ミヤ……! ずーーーっと一緒にいようっ!!!」

「うん……!」



 こうして私と凪くんは、『愛し合っていて、セックスもする夫婦』になった。


 ◇


「よし、じゃあ、ミヤ、……もう1回しよっか!」

「えっ」

「ずっと我慢してたからか、全然おさまんなくて。ミヤ、身体は大丈夫?」

「私は大丈夫だけど、凪くん、お腹減らない? 朝ごはんは……?」

「ううん。なんか幸せすぎて、全然減らなくて。……ミヤは? お腹減った?」

 私も胸がいっぱいで、それどころじゃなかった。

「ううん」

「じゃ、決まり! おいで」

 上半身を起こした凪くんに抱き起こされ、向かい合った状態で凪くんのモノに腰を落とすよう誘導される。

「んっ……ぁあっ」

 先ほどの余韻がまだ残っていて、いきなり強すぎる快感が私を襲う。

「ミヤ、力入んない?」

「……うん」

「俺の首に腕回して」

 言われるがまま、凪くんの首に縋りついた。
 凪くんの綺麗な顔が目の前にある。

「ミヤ……」

「凪くん……」

 唇を合わせ、凪くんはその体勢で2度目の吐精をした。

 それでも止まらなかった凪くんは、私の腰を持って後ろから突いた。

「んぁ……」

 何度も何度も突かれたあと、右脚を持ち上げられた。
 その瞬間、凪くんがより一層深くに入ってきた。

「うわ、深っ……ミヤ、ほんと、夢より、いい……っ」

「やぁ、奥、ダメ……っ」

「ミヤの『ダメ』ほんとやばいな。もっと言って」

 そう言って激しくなった抽送に、私が凪くんの名前を呼んで達すると、凪くんは3度目の吐精をした。

 それでも止まらない凪くんに、上に乗ってと頼まれた。

「んぁ、なぎくん……」

「ミヤ、夢よりえっちな顔してる……! 下乳の迫力も夢よりずっと……!」

「や、やだぁ……」

「『やだ』も可愛すぎるだろ。ミヤ……!」

 そうして下から突き上げられた。
 そのうちに私は力が入らなくなって、そのあとは凪くんの方に倒れ込んでしまった。
 倒れたら余計に凪くんのモノが奥深くまで入るのを感じて、ひたすら翻弄されるままだった。

「あ、はぁ、あんっ……」

「ミヤ、顔、こっち向けて。キスしよ」

「ん……」

 深いキスをして、凪くんが4度目の吐精をするのを感じた。
 それでも凪くんは止まらなかったけど、私の腰が立たなくなってしまったので、強制終了となった。

 その後は、凪くんが朝ごはんを作ってくれて、凪くんに抱っこされながら、お昼をだいぶ過ぎた朝ごはんを食べたのだった。
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