29 / 41
ヒロセと、スラちゃん救出作戦4
しおりを挟む
「アニキ―、もうのめないよー、すぴー、すぴー」
「っくよー、だらしねーなー。うへへ。おねーちゃん」
俺たちの目の前では、いかにも下っ端ぽい二人組が寝転がって寝言を言っている。酔っぱらって寝ているようだ。
あのあと、タマの魔法で誘拐犯を追跡したところ、街はずれのこぎたない小屋にたどり着いた。こちらは戦力もそろっているので、ドアをぶち破って室内に侵入したところ、この状態だったわけだ。
「ヒロセー、スラちゃんいないねー」
ちみっこ妖精が悲しそうな顔で聞いてくる。
もしかしてスラちゃんいるかもと思って突入したけど、いなかった。俺たちもそーとー残念だけど、スラちゃんと一番付き合いの長いちみっこ妖精にはかなりこたえているようだ。
「そうだな。もしかしたら、こいつらは誘拐しただけで主犯は別のやつかもしれないな」
「ほかに犯人がいるってことー?」
「そうだな。。でも、どうするかなー」
そうだ。。誘拐犯のアジトにスラちゃんがいないということは、別に依頼をしたやつがいるかもしれない。
でも、どうやってそいつの居場所を聞き出せばいいんだろう?
「起こして、ボコるですわー。ボコったら白状するですわー」
……、シアが相当物騒なことをいっている。魔族はやっぱり戦闘民族なのだろうか?
「うむ。シアよ、ボコるのもいいが、ちとわしに考えがある。みんな寄るのじゃー」
いい考えがあるといい、こっちこいとタマが俺たちを手招きする。
さすが、幼女エルフだてに……はかさねてないな。俺たちはタマに近づいた。
「ごにょ、ごにょ」
「「え? ごにょ、ごにょ?」」
「そうじゃ。ごにょ、ごにょ」
なるほど、それなら、あるいは。。
俺たちはタマの方針に賛成した。多少、手荒になるかもしれないけど、スラちゃんのためだ。こんなやつらの一人や二人。
◇
「ほら、起きろ」
バシャン。
誘拐犯をひもで縛ったあと、俺はやつらに水をかけていった。気絶した人間を起こすのによく水をかけるけど、これで起きるのだろうか?
「「つ、つめてー。何しやがる!!」」
あ、起きた。誘拐犯は仲良く同時に起きた。こいつらはこれから自分がどうなるのか分かってないようだな。かわいそうに。
「何しやがるはこっちのセリフだ。お前らスラちゃんをどこにやった?」
「お、おまえは……」
「え? アニキ誰なんで?」
ふむ。どうやら、こっちのアニキと言われたやつはある程度の情報は与えられているようだ。せめるならこいつか?
「スラちゃんをどこにやった? すぐに吐けばボコられないですむぞ」
「ふん。俺たちをボコってはかせようったってそうはいかねーからな」
「そうだ。そうだー。アニキの言うとおりだ。俺たちはぜってー何もしゃべらないぞー」
「そうか。いいんだな? ほんとーにいいんだな? かなりやばいぞ」
俺はかなりやばいぞーと脅しをかける。俺もあんなことはやりたくない。できれば、ここでげろってくれないかな。
「……、アニキー」
おや? こっちはもう折れるのか?
「おい。はいたらどうなるか分かってるだろうな?」
「へい。ブルブル」
子分のほうは折れそうだったのにアニキにそういわれると、ブルブルと震えだした。
なんだ? もしかして背後にいるのは相当な闇黒卿なのか?
やはり、あの手段を使うしかないのか?
俺は一瞬悩んだが、決断した。
「タマ、やってくれ」
「分かったのじゃー」
タマは魔力の追跡魔法を使った時のように、杖を取り出して、
「秘儀『超敏感魔法』なのじゃー」
◇
俺たちは誘拐犯が持っていた情報を引き出すことができた。
奴らが言うには、ニアの街を統治する貴族様のご令嬢が今回の主犯らしい。
曰く、俺が建てたあのぴかぴか超級マンションが自分の城よりも立派だったので、そーとーな嫉妬心を持ってしまったらしい。。
……、くだらなすぎる。そんなくだらない嫉妬心でスラちゃんを誘拐するとは。。
なんてやつなんだ。
ニアの街はかなり過ごしやすかったから、そんな奴がいるとは夢にも思わなかったぞ。
まあ、そんなことはいい。主犯は分かったんだ。これで、やっとスラちゃんを救出できるぞ。
「みんな、いくぞー 」
「「お~~~」」
バタン。
俺たちがドアを閉めて出ていった後のボロ小屋には、超敏感魔法にかかり死ぬ以上のくすぐり攻撃を受けた誘拐犯だけが残された。
死ぬ以上のくすぐり攻撃がどんなものだったかは、俺には聞かないでほしい。
「っくよー、だらしねーなー。うへへ。おねーちゃん」
俺たちの目の前では、いかにも下っ端ぽい二人組が寝転がって寝言を言っている。酔っぱらって寝ているようだ。
あのあと、タマの魔法で誘拐犯を追跡したところ、街はずれのこぎたない小屋にたどり着いた。こちらは戦力もそろっているので、ドアをぶち破って室内に侵入したところ、この状態だったわけだ。
「ヒロセー、スラちゃんいないねー」
ちみっこ妖精が悲しそうな顔で聞いてくる。
もしかしてスラちゃんいるかもと思って突入したけど、いなかった。俺たちもそーとー残念だけど、スラちゃんと一番付き合いの長いちみっこ妖精にはかなりこたえているようだ。
「そうだな。もしかしたら、こいつらは誘拐しただけで主犯は別のやつかもしれないな」
「ほかに犯人がいるってことー?」
「そうだな。。でも、どうするかなー」
そうだ。。誘拐犯のアジトにスラちゃんがいないということは、別に依頼をしたやつがいるかもしれない。
でも、どうやってそいつの居場所を聞き出せばいいんだろう?
「起こして、ボコるですわー。ボコったら白状するですわー」
……、シアが相当物騒なことをいっている。魔族はやっぱり戦闘民族なのだろうか?
「うむ。シアよ、ボコるのもいいが、ちとわしに考えがある。みんな寄るのじゃー」
いい考えがあるといい、こっちこいとタマが俺たちを手招きする。
さすが、幼女エルフだてに……はかさねてないな。俺たちはタマに近づいた。
「ごにょ、ごにょ」
「「え? ごにょ、ごにょ?」」
「そうじゃ。ごにょ、ごにょ」
なるほど、それなら、あるいは。。
俺たちはタマの方針に賛成した。多少、手荒になるかもしれないけど、スラちゃんのためだ。こんなやつらの一人や二人。
◇
「ほら、起きろ」
バシャン。
誘拐犯をひもで縛ったあと、俺はやつらに水をかけていった。気絶した人間を起こすのによく水をかけるけど、これで起きるのだろうか?
「「つ、つめてー。何しやがる!!」」
あ、起きた。誘拐犯は仲良く同時に起きた。こいつらはこれから自分がどうなるのか分かってないようだな。かわいそうに。
「何しやがるはこっちのセリフだ。お前らスラちゃんをどこにやった?」
「お、おまえは……」
「え? アニキ誰なんで?」
ふむ。どうやら、こっちのアニキと言われたやつはある程度の情報は与えられているようだ。せめるならこいつか?
「スラちゃんをどこにやった? すぐに吐けばボコられないですむぞ」
「ふん。俺たちをボコってはかせようったってそうはいかねーからな」
「そうだ。そうだー。アニキの言うとおりだ。俺たちはぜってー何もしゃべらないぞー」
「そうか。いいんだな? ほんとーにいいんだな? かなりやばいぞ」
俺はかなりやばいぞーと脅しをかける。俺もあんなことはやりたくない。できれば、ここでげろってくれないかな。
「……、アニキー」
おや? こっちはもう折れるのか?
「おい。はいたらどうなるか分かってるだろうな?」
「へい。ブルブル」
子分のほうは折れそうだったのにアニキにそういわれると、ブルブルと震えだした。
なんだ? もしかして背後にいるのは相当な闇黒卿なのか?
やはり、あの手段を使うしかないのか?
俺は一瞬悩んだが、決断した。
「タマ、やってくれ」
「分かったのじゃー」
タマは魔力の追跡魔法を使った時のように、杖を取り出して、
「秘儀『超敏感魔法』なのじゃー」
◇
俺たちは誘拐犯が持っていた情報を引き出すことができた。
奴らが言うには、ニアの街を統治する貴族様のご令嬢が今回の主犯らしい。
曰く、俺が建てたあのぴかぴか超級マンションが自分の城よりも立派だったので、そーとーな嫉妬心を持ってしまったらしい。。
……、くだらなすぎる。そんなくだらない嫉妬心でスラちゃんを誘拐するとは。。
なんてやつなんだ。
ニアの街はかなり過ごしやすかったから、そんな奴がいるとは夢にも思わなかったぞ。
まあ、そんなことはいい。主犯は分かったんだ。これで、やっとスラちゃんを救出できるぞ。
「みんな、いくぞー 」
「「お~~~」」
バタン。
俺たちがドアを閉めて出ていった後のボロ小屋には、超敏感魔法にかかり死ぬ以上のくすぐり攻撃を受けた誘拐犯だけが残された。
死ぬ以上のくすぐり攻撃がどんなものだったかは、俺には聞かないでほしい。
0
あなたにおすすめの小説
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~
九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます!
七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。
しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。
食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。
孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。
これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。
転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?
サクラ近衛将監
ファンタジー
神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。
転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。
「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。
これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。
原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる