異世界に転生したから素でVTuber始めたら推しに認知されてしまった件

バナナマヨネーズ

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第一章 異世界に転生してしまった件③

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 まさかの事態に直面したわたしだったけれど……。
 自分のやったことの後始末は自分で付けるしかないと覚悟を決めたわたしは、遠くに見えていた裂け目に近づいていた。
 もちろん、完全装備でよ。
 アイテムボックスからレア装備であるアーティファクトを引っ張り出して、さらに身体強化と武具への強化魔法も忘れずに重ね掛けしていく。
 恐る恐る、慎重に、自分のやらかしと対面すべくにじり寄った。
 裂け目からは、何とも言えない温い空気が噴き出していた。
 ゴクリと唾を飲んだわたしは、武器を構えながら裂け目を覗き込んでいた。
 
 そこは……。
 何もない真っ白な空間が見えるだけだった。
 モンスターの気配を感じないそこをじっと覗いてると、何かがきらりと光ったの。
 とっさにとった行動だった。
 魔法で作った不可視の手を伸ばして、その光をついつい掴んでしまっていた。
 なんと言うか、わたしの中の勘が言っていたのよ。
 それを掴めってね。
 
 光を掴んだ次の瞬間、あっという間に裂け目は塞がってしまっていたわ。
 不可視の手の中には、丸い感触がしっかりと残っていた。
 
「わたし……。何しちゃってんのよ……。大丈夫? あの空間から何か掴んでしまったんだけど……」

 そう呟きつつも、少しの期待と共に不可視の手の中を覗き見ていた。
 そこにあったのは、真っ黒な球体だった。
 実際の手に取ったわたしは、それを摘まみ上げてまじまじと見つめていた。
 
「何だろう? まさか……アーティファクト? こんなの見たことないわ……」

 今までに見たことも聞いたことも無い形状のアーティファクト。
 用途が一切不明のそれに首を傾げつつも、わたしの胸はワクワクとしていた。
 さっきまでの焦りも不安も、もうなかった。
 今は、手の中にある謎のアーティファクトにしかわたしの興味はなかったのよ。
 
 球体のアイテムと言えばスキルオーブが思い浮かぶ。
 スキルオーブとは、球体の中にスキルが封印されていているアイテムよ。
 封印されているスキルは完全ランダム!
 まさにガチャ要素!!
 まぁ、大したスキルは基本的になかったりする。
 たまに、レアっぽいスキルが発見されたりもするけどね。
 そう考えると、手の中の物がますますスキルオーブに思えてきてしまう。
 今まで、アーティファクトの中でスキルオーブが発見されたという事例はなかったと思うのよね。
 ふむ。もしこれが本当にスキルオーブだとすると……。
 ふふふっ……。
 レアスキルの可能性が超濃厚よ!!
 そうと決まったら、さっそく封印解除よ!
 スキルの取り出し方は簡単なもので、魔力を込めてオーブを割れば中のスキルを習得出来るのだ!
 わたしは、右手に魔力を込めてスキルオーブらしき球体を割った……。
 あれ? 傷一つ付いてない……。
 これ、すっごく硬い……。
 よしよし。両手に魔力を込めて再チャレンジよ!
 
 ………………。
 
「むきーーーーー!! 硬すぎなのよ!! こうなったら魔力全力解放なんだからね!!」

 絶対にこの球体を割ってやると決めたわたしは、両手に身体強化魔法を五重に重ね掛けし、全魔力を両手に集めたの。
 もうね、目的が中のスキルを取り出すことから、球体を割ることに変わっていたわね。
 でも、そのお陰なのか球体にヒビが入ったの。
 だけど最後まで気を抜くことはせずに全力で球体を割ることに集中!
 
 パキーンッ!
 
 そんな音がしたと思ったのと同時にわたしの頭の中には膨大な情報が一気に流し込まれていたわ。
 
「うあああああぁぁーーーー!!」

 とんでもない情報量を頭に流し込まれたわたしは、脳を握りつぶされているかのような激痛が走っていた。
 あまりの痛みに地面を転がってのたうち回ること数分。
 少しずつ痛みが治まってくる。
 
「あああ……。気持ち悪い……。でも……。これって……」
 
 手に入れたアーティストはスキルオーブで間違いないようだったのだけど、それはとんでもないスキルだったのよ。
 
 
「ふふふっ。わたしはとうとう手に入れたわ。とんでもない娯楽を!!」
 
 わたしが手に入れたスキル名は……。
 【Boogleブーブル
 それは、前世でとてもお世話になったものと同じ名称の物だった。
 そう、インターネット検索エンジンなどのサービスを提供している企業の名前と同じだったのよ。
 
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