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本編
俺が攫われる話3
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ガツっと顔を殴られる。
「何故私達の名前を知っていらっしゃるのかお言いなさい。」
マリーアンが言う。
殴ったのは、マリーアンを心酔している護衛騎士の1人ルーク。取り巻きは男爵子息と騎士の2人。
3人は幼馴染の関係だった。マリーアンは2人に甘やかされて、我儘し放題に育った。
ただ側室の子で、しかも王様の3女。政治的価値もないから降嫁先も見つからず、我儘で高飛車な彼女は厄介者でしかなく。
ジークに一目惚れして、エルを何度か危険な任務に就けさせて、離そうとしたが上手くいくはずもなく、僻地の修道院に送られるんだった。
王様、忙しいのはわかるけど、子ども達にも目を向けて欲しかったよ。
「ほら、吐け!」
「……。」
俺は無言を貫く。ってか、口の中切れていて痛いだけなんだけど。
「殿下。」
とマーカスがマリーアンに何か耳打ちをする。
多分ロクデモナイ情報だ。
聞き終えたマリーアンが嫌悪した顔をして、
「あなた、情夫でしたの。身体でジーク様を誑かしていたのね。悍ましい。」
と吐き捨てるかのように言われた。
女性の少ない世界だから、夫夫なんてどこにでもいる。娼館によっては半数以上が男性のところもある。
娼婦、娼夫は自分からなるのなんて稀で、大体借金のかたに、家族に売られるんだから。
しかし、貴族の女性はそれらを嫌悪する。蝶よ花よと育った女性は内情も知らなくて、侮蔑の対象にするのだ。
「お、俺は、料理人、だ。情夫、なんて、なった、覚えは、ねぇ。」
頬が腫れてきて上手く喋れない。
加減なんてされずに殴ったら、尋問の意味なさなくね?
「ふんっ、減らず口を。…ルーク、そいつの腕をへし折って。なんなら切り落としてちょうだい。料理人なんて言うなら、料理を作れないようしたら、ジーク様はソイツを捨てるでしょ?」
「や、やめろ!」
俺は料理を二度作れないと聞き、思わず叫んだ。
しかし何を勘違いしたのか、『捨てる』に反応したと思ったマリーアンは更に歪んだ顔をしながら、残酷な言葉を言う。
「それとも牢の罪人達に与えた方がいいかしら?汚れたなら流石にジーク様でも捨てるわよね?」
クスクス笑いながら言うマリーアン。
小説でもここまで性根は腐っていなかった。…エルが相手だったから本性をだしていなかったのか、俺が平民だから何をしても許されると思っているのか。
エル、あれでも大国の第2皇子だもんな。ジークも公爵家の息子だし。
側室の3女からしたら、そんな相手だと小細工しか出来んかったわけで。
しかし、王族なのに平民を馬鹿にしすぎだ。税を納めている平民を軽視しすぎている。
マーカスが懐から1本の薬瓶を出して、ルークが俺を押さえて、無理矢理飲ませた。
このパターンは確実にアレな薬で。
即効性なのか、はっはっと息が荒くなってくる。身体中があつい。
「ルーク、先に牢に連れて行って。私はジーク様を連れて行くから。マーカス、行くわよ。」
モブレかよ!最悪だな!
ああ、やっぱり宿から出なきゃ良かったかな。
エルはまだしも、ジークとの冷却期間は必要だと思ったから付いてきたのに。
料理を作っていれば、その内エル達が迎えに来るって予測していたが、全く違う方向だったし。
エル!ジーク!助けてくれぇ!!(切実に頼む!)
「何故私達の名前を知っていらっしゃるのかお言いなさい。」
マリーアンが言う。
殴ったのは、マリーアンを心酔している護衛騎士の1人ルーク。取り巻きは男爵子息と騎士の2人。
3人は幼馴染の関係だった。マリーアンは2人に甘やかされて、我儘し放題に育った。
ただ側室の子で、しかも王様の3女。政治的価値もないから降嫁先も見つからず、我儘で高飛車な彼女は厄介者でしかなく。
ジークに一目惚れして、エルを何度か危険な任務に就けさせて、離そうとしたが上手くいくはずもなく、僻地の修道院に送られるんだった。
王様、忙しいのはわかるけど、子ども達にも目を向けて欲しかったよ。
「ほら、吐け!」
「……。」
俺は無言を貫く。ってか、口の中切れていて痛いだけなんだけど。
「殿下。」
とマーカスがマリーアンに何か耳打ちをする。
多分ロクデモナイ情報だ。
聞き終えたマリーアンが嫌悪した顔をして、
「あなた、情夫でしたの。身体でジーク様を誑かしていたのね。悍ましい。」
と吐き捨てるかのように言われた。
女性の少ない世界だから、夫夫なんてどこにでもいる。娼館によっては半数以上が男性のところもある。
娼婦、娼夫は自分からなるのなんて稀で、大体借金のかたに、家族に売られるんだから。
しかし、貴族の女性はそれらを嫌悪する。蝶よ花よと育った女性は内情も知らなくて、侮蔑の対象にするのだ。
「お、俺は、料理人、だ。情夫、なんて、なった、覚えは、ねぇ。」
頬が腫れてきて上手く喋れない。
加減なんてされずに殴ったら、尋問の意味なさなくね?
「ふんっ、減らず口を。…ルーク、そいつの腕をへし折って。なんなら切り落としてちょうだい。料理人なんて言うなら、料理を作れないようしたら、ジーク様はソイツを捨てるでしょ?」
「や、やめろ!」
俺は料理を二度作れないと聞き、思わず叫んだ。
しかし何を勘違いしたのか、『捨てる』に反応したと思ったマリーアンは更に歪んだ顔をしながら、残酷な言葉を言う。
「それとも牢の罪人達に与えた方がいいかしら?汚れたなら流石にジーク様でも捨てるわよね?」
クスクス笑いながら言うマリーアン。
小説でもここまで性根は腐っていなかった。…エルが相手だったから本性をだしていなかったのか、俺が平民だから何をしても許されると思っているのか。
エル、あれでも大国の第2皇子だもんな。ジークも公爵家の息子だし。
側室の3女からしたら、そんな相手だと小細工しか出来んかったわけで。
しかし、王族なのに平民を馬鹿にしすぎだ。税を納めている平民を軽視しすぎている。
マーカスが懐から1本の薬瓶を出して、ルークが俺を押さえて、無理矢理飲ませた。
このパターンは確実にアレな薬で。
即効性なのか、はっはっと息が荒くなってくる。身体中があつい。
「ルーク、先に牢に連れて行って。私はジーク様を連れて行くから。マーカス、行くわよ。」
モブレかよ!最悪だな!
ああ、やっぱり宿から出なきゃ良かったかな。
エルはまだしも、ジークとの冷却期間は必要だと思ったから付いてきたのに。
料理を作っていれば、その内エル達が迎えに来るって予測していたが、全く違う方向だったし。
エル!ジーク!助けてくれぇ!!(切実に頼む!)
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