【完結】魔王を倒す前に俺が倒れます!

ゆい

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本編

エルにも限界がきた話

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翌朝、ごはんの時にエルとジークに元気がなかった。二日酔いだろうか?

「エル達は二日酔い?」

「…ユーリは、二日酔いにはなってない?」

「全然。でも、記憶がない。誰かベッドに運んでくれた?」

「ちゃんと自分で歩いて行ったぞ。」

「なら良かった。迷惑かけたかと思ったよ。」

「「「……。」」」

3人の目が彷徨ったが、ユーリは気づかなかった。

「リリーもお酒臭かったでしょ。ごめんね。」

「ううん。ユーリさんと寝たの知らなかった。」

「そっか。ベッドが4台しかないから、昨日はお邪魔しちゃったよ。」

「ユーリさんならいいよ。」

「ありがとう。」

ジークとロドリーは身体が大きいし、エルは寝相が悪いから、シングルベッドだと、俺としか寝れないもんな。

ロドリーからこの後の予定を話される。

「今後の予定だが、あと2日ばかり滞在したら、北の国に行こうと思う。リリーの傷も癒えてきたし、旅の準備もした。討伐隊も明日には街に戻るって言っていたし。リリー、何か大事のがあれば、今日村長の家行って取ってこよう。」

「うん。」

「ユーリ、食糧はどうだ?」

「昨日玉子買ってきてもらったけど、全部使ったからないよ。あと野菜が欲しい。」

「じゃあ、エルと買い物な。」

「ジークは?」

「こっちの手伝いだ。じゃあ、今日はそれで動こう。」





街で大量に食材を買って帰ってきた。
明日準備をしたら出発になるので、今日のうちに野菜の処理をしたい。
と、思っていたが、今何故かエルに押し倒されている。

「エル?」

「俺もユーリと繋がりたい。」

と、キスをしてくる。優しくゆっくりと、俺の口内を蹂躙する。舌を絡め、吸われて、歯列をなぞられ。
唇が離れた頃は息が上がっていた。

「はぁ、エル、繋がりたいって、繋がっているでしょ?」

「?」

「こことここ。」

俺はエルの左胸と俺の左胸を触る。

「身体を繋げなきゃ、心も繋がらない?俺はエルを抱きしめるのが気持ちいいよ。エルの鼓動を聞くと安心する。エル、触ってみて。」

エルの手を持って俺の左胸に当てる。

「鼓動がわかる?」

「トクトクってわかる。」

「うん。生きているから。心臓が動いているね。でもね、好きな人に触られるとね、速くなったりするの。気持ちが高揚してくるから。」

「うん。速くなってきた。」

「エル、…俺を抱けないでしょ。俺もエルを抱きたいとはまだ思えない。」

「…でも、ここ。ジークの跡がある。」

俺の首筋をなぞる。ジークの噛み跡を触られる。

「エルも跡を付けたかったの?」

「…うん。」

「いいよ。付けても。エルが俺に印を付けたいなら、付けて。」

「いいの?」

「俺は全部をエルとジークにあげたと思っているけど、違った?」

「っ、違わない!」

「俺はセックスするだけが恋人とは思わないよ。ジークは、まぁ、性欲が勝っているところがあるけど、それでも、今はちゃんと言葉にしてくれるようになったし。エルはエルのやり方でいいんだよ。不安だったの?ジークばかり相手にしているって。」

「…かも、しれない。僕、ユーリ、抱けないから。」

「うん。子作りできないように、毒薬盛られたんだよね。生殖機能が働かなくされちゃったんだよね。」

「…知っていたの?」

「思い出しただけ。第三皇子の母親の側妃に盛られた話、思い出した。」

「犯人、アレだったのか。」

「犯人見つかってなかったの?」

「いや、もう生きる気力もなかったし、陛下が調査にあまり乗り気じゃなかったから、有耶無耶に終わった。」

「?やっぱり小説と違うね。父親の皇帝陛下が怒って側妃を処刑して、第三皇子は離宮で軟禁になったはずだけど。」

「そう。まあ、今更だな。でも、ユーリとしてみたかったな。」

「うん、ありがとう。そう言ってくれるだけで嬉しいよ。」

エルの頬を両手で覆い、俺からキスをする。
ゆっくりと深く、『愛している』と気持ちを乗せて。

「不安になったら、ちゃんと言ってね。俺はきちんとエルに向き合いたいよ。」

エルにぎゅうと抱きしめられる。
耳元で囁かれる。

「ありがとう、愛しているよ。」



その後、ジークの噛み跡と反対側にキスマークを付けられた。
ピアスといい、独占欲が強めの2人は、俺にとっては可愛い恋人達でしかなかった。




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