君の隣は

ゆい

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本編

12

早目に夕飯を食べた後は、近くの温泉がある道の駅に父が連れて行ってくれた。
無料券があるからって、僕達にくれた。
閉館頃に迎えに来るって、父は温泉に入らずに帰って行った。


「日下部の母ちゃんのご飯美味かった。」

「うちのより美味いよな。」

「料理が趣味だからね。」

「俺、山菜食べたの、初めて。」

「えっ、ないの?」

「うち、洋食が多いもん。」

「へぇ。」

「俺は、ばあちゃん家で食ったことあるよ。でも苦かった思い出しかないな。」

「山菜は苦いよ。」

「でも、その苦味も今日は美味かったんだよな。」

瀬下達は夕飯の時も何度も『美味い』って言いながら食べていた。

「みっちゃんも来れたら良かったのに。」

「夏休みもまた来ようぜ。」

「いいねぇ。だったら、うちにも来なよ。花火大会はうちの屋上から観よ?」

「なべちゃん家もデカいぞ。」

「うちはデカくないよ。」

「十分だろ。離れまであるし。」

「そうなのかなぁ?」

生まれ育った家だから、人の家とあまり比べたことがないから、大きいとかがよくわからなかった。

「それより、外にも温泉あるから行ってみよ!」

なべちゃんが露天風呂に興味を示したので、瀬下と2人で外へと行った。
僕は、露天風呂の湯は熱めだから遠慮した。

チラッと見えた瀬下の左脚。膝周辺に手術痕が幾つもみえた。
何度も手術してリハビリして頑張ったから、今は普通に歩けるんだろう。
体育も100m走は走っていたけど、持久走は無理なんだろうな。
今日は山を登り降りしたし、田植えまでしたから、温泉で疲れを癒してもらいたい。



温泉から上がり館内着に着替えたら、道の駅の土産コーナーを見たり、ソフトクリームを食べる。

「いやぁ、充実したわ。」

「なべちゃん、まだGW初日だよ?」

僕は笑いながら言う。

「そだ!写メ撮ろ!みっちゃんに送ろう!」

「いいね!」

と、瀬下は、3人でソフトクリームを食べている姿を撮ると上村にLI◯Eした。

「日下部ってLI◯Eないの。」

「一応入っているけど。」

「なら、交換しよ?」

と、今更ながら交換した。
渡辺は【旅行班】とグループまで作った。
招待されたので登録した。
久しぶりにともだち登録したからか、ちょっと浮かれてしまった。

このあと、父さんがこっそり撮った泥まみれの2人の写メをグループに流したら、2人にこってりと文句を言われた。

感想 20

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