君の隣は

ゆい

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本編

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翌日は、渡辺の希望の野菜を採ったあと、昼ごはんを食べてみんなを送った。
道順から瀬下、渡辺、上村だった。
渡辺母に母さんが連絡をしたら、渡辺母から瀬下、上村の母達にも連絡がいったらしく、家に着いたらすぐに母達が出て来て、母さんにお礼に言っていた。
新米はどこの家も喜ばれた。
初めて見た上村の母も綺麗な女性だった。
イケメンとは、母親で決まるのかな?
母さんをジッと見てしまった。



三連休明けに江波に呼び出されたが、その場にいた瀬下と上村も一緒に職員室に行った。
向こうの学校からの連絡があったことと、食い違いがないかという程度の話だった。
江波も『日下部から喧嘩を売るって、まずないよな』と言ってくれた。
ついでに『問題児3人をまとめる日下部がいなくなったら、俺が困るわ』なんて言っていた。
上村の言う通り、3人は問題児だったみたいだ。
今は、授業をサボらなくなったので、それだけでも、先生方の僕の評価は高いらしい。
ねぇ、3人とも1年の時、何したの?
その場にいた瀬下と上村を見ても、目を逸らされて、教えてくれなかった。



10月に入って中間テスト、模試をしたら、持久走大会となった。
持久走大会は、学校近くにある陸上競技場で行われる。
近くの河川敷を使って走る。
瀬下は、膝が悪いので免除されている。
でも去年はサボったから、今年は救護場所で、先生の手伝いらしい。監視も兼ねているらしい。
他にも喘息持ちや、怪我で走れない人も他の先生の手伝いをする。

「瑞樹、一緒に走ろう。俺、誰かといないと、途中歩くわ。」

と、上村が言ってきた。

「いいよ。」

僕は了承をする。

「なべちゃんは?」

「さっさと終わらせたいから、先に走るよ。」

「順位期待しているね。」

と、上村と走った。
本当にコイツは走り出して100mもしないうちから、『もうだめぇ』と歩きだそうとしていた。
なんとか頑張らせて、やっとゴールしたら、去年よりタイムは10分以上も遅かった。
なべちゃんが、

「みっちゃんのおもり大変だったでしょ?」

と、言ったので、渡辺は上村がこんな状態に知っているから、最初から逃げたみたいだ。

「みっちゃん、持久走嫌いだから。それで去年みんなで、サボったし。」

上村、運動神経は悪くないけど、あまり運動は好きでないらしい。

「もう、あんなに食べるのに動かないと、20歳過ぎたら太るよ。」

「う!」

「そう言えば、あっくんも最近食べるのを控えるようになってきたよね?」

「膝に負担がかかるから、あまり食べすぎるなと言ったんだよ。修学旅行、みんなで楽しめないのイヤだから。」

「「ああ、だからか。」」

「ん?何?」

「あっくん、瑞樹の言うことは聞くよなって話。」

「瑞樹に『修学旅行みんなで楽しみたい』って言われたら、我慢するな。」

「え?え?楽しみじゃないの?」

「「楽しみだよ!」」

「良かった。3人といるの楽しいから、今から僕すっごい楽しみなんだ。」

「「もう、瑞樹は可愛いなぁ」」

と、また2人に頭を撫でられた。
そんな僕らを瀬下が救護場所から、ジッと見ていた。




「あっ、瀬下、ちょっと!」

と、持久走大会の帰りに、瀬下の家に来ていた。
渡辺は部活、上村はバイトで陸上競技場で別れた。
汗をかいたから、学校に戻って着替えるより、うちに来た方が近いって言ってくれたから、遠慮なく借りることにした。
それなのに、瀬下の部屋に入った途端に、いつもと違う荒々しいキスをされる。

「あっ、…んっ。」

唇が離れると、抱きしめられる。

「やっ、汗くさいよ。」

「瑞樹の匂いが、濃いな。」

「う~、ちょっと変態っぽい。あと、恥ずかしいから。」

「また、……みっちゃん達に頭を撫でられていた。」

「…あっ、修学旅行、4人で回るの楽しみって話をしていたの。」

「でも、瑞樹を他の奴らに触らせたくない。」

と、瀬下は妬いているようだった。


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