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付き人編
5
ロンバウト神官から、教会敷地内の施設を案内された。
本堂、神官宿舎、聖騎士宿舎、孤児院、庭園、倉庫とあり、敷地内は結構な広さだった。
今は、大司教、司教3人、神官15人、シスター8人、神官見習い16人が在籍していると言う。
孤児院には15人ほどの子どもがいる。年齢は下は1歳、上は12歳だそうだ。
孤児院に来る子の数は、昔より減ってきていると教えてもらった。
僕が通学の際、皇都を歩いているけど、ストリートチルドレンみたいな子を見たことはない。
そんな子がいたら、見かけたら、すぐに巡回している兵士や皇都に点在している騎士団の詰所に連絡をして、保護をすることになっているらしい。
そのため、スラム街は皇都には存在しないらしい。
そして僕みたいな貴族子息女も、たまに皇宮から連れてこられると言う。
大体の子が、洗礼の儀を受けていないことで皇宮が調査して、虐待が発覚して、保護をされるらしい。
僕も普通だったら、7歳の誕生日から半年が経つまでに、保護をされてもおかしくないことだったらしい。それがどんな行き違いがあったのかわからないけど、2年も放置されていたことは問題になると、ロンバウト神官から教えてもらった。
多分、尚様たちと出会わなかったら、僕は保護をされることはなかったのだろう。
それと、僕は神官見習いではなく、侍従見習いになるのだから、家との話し合いが終わったら、どこかの貴族家に習いに行くことになるらしい。
一朝一夕でできるものではないとわかっているけど、マナーですら学んだことがないから、今から不安でしかない。
でも、ロンバウト神官は、
「ユークは、しっかり食べて寝ること。まず、身体作りから。そんなヒョロヒョロだと、すぐに倒れるぞ」
と、言われてしまう。
食は細いけど、一時間歩いて学園には通えているので、体力はまだある方だと思っていた。
でも同年代に比べたら、背は低いから、やっぱり栄養が足りていないのだろう。
僕はぷくっと頬を膨らませたら、ロンバウト神官に頬を突かれてしまった。
ロンバウト神官は、なんか、真面目のようで真面目でない、ちょっとお茶目な人だった。
昼食をいただき、神官宿舎の書庫室でロンバウト神官から子ども向けの聖書を渡された。
何も知らない僕が読むには丁度いいと、渡されたのである。
書庫に設置されている席に座り、渡された聖書を読む。ロンバウト神官は、儀式の準備があるからと、僕は書庫室に一人でいる。
実は、前世を合わせて、宗教に関する本を読むのは初めてだった。
読み出すと面白いと思った。子ども向けだけあって、わかりやすく書かれている。
……思い返すと、冠婚葬祭に立ち会ったことはなかった。お葬式さえも。
そう考えると、祖父母がどこそこに住んでいるとか、親戚がいるとか、聞いたことが今までなかった。
僕が生まれた時から、両親だけしかいない。2年後に弟が生まれてくるまで3人家族だった……。
あれ、何かおかしくないか?
なんで、いつも4人家族だったのに、今世はなんで5人なんだ?
いや、違う。祖父母にあったことがない。両親の親なんだから、会う機会はあったはずなのに、そんな話すら出たことはない。
亡くなったとも、聞いたことはなかった。
僕は、よくわからない恐怖に怯えてしまう。今まで、転生の不思議さ、家族の不可解な行動など、考えたことはなかった。でも、一つおかしいと思うと、全部がおかしくみえる。
……まるで、底なし沼から出れずに藻搔いているみたいな。
背筋がゾクっとした。
考えることさえ、いけないことであるかのように、頭痛がしてきた。
本能が拒否しているような感じさえする。
怖い。ものすごく怖い。
でも、これは自分が知らないといけないことだ。
『おまえは何も考えずに私に従えばよい』
『早く私の元に堕ちてこい』
昔、誰かに言われた言葉をふと思い出した。威圧感がある低い声で言われたことを思い出した。
しかし、何時言われたのか、誰に言われたか、全く覚えていない。
覚えていないけど、そう、……あの時から、彼に捕まった時から、僕は彼に囚われているのだ。
鍵付きの鳥籠に。
無限の牢獄に。
「ただいま。ロンバウト神官は優しくしてくれた?」
尚様の声で、僕の意識は浮上した。
尚様は学園から戻られた。午後も授業があるのに、僕の洗礼の儀に出るって言われていたから、早退してきてくれたのだろう。
「尚様、おかえりなさい。はい!ロンバウト神官は、優しく丁寧に教えてくださいます」
僕はなるべく明るく振る舞いながら、午前中のことを簡単に説明した。
「そうか、良かったね。」
「はい!」
「……ユーク、少し顔色が悪いよ?疲れた?」
あんなことを考えていた僕の顔色は、自分で思っていたより悪かったらしい。
「いえ、大丈夫です。……初めて聖書を読んだので、神様の名前すら知らなかったんだな、って思って」
「それは仕方がないことだよ。ユークはここに来るまで、教会の存在すら知らなかったんでしょ?少しずつ覚えていこう」
「はい」
「さ、洗礼の儀をやるから、本堂に行こうか」
と、右手を差し出された。
僕はどうすれば良いかわからず、しかも何を思ったのか、右手で拳を作り、尚様の手に乗せる。
「わん?」
一応一言添えてみた。疑問形だけど。
ブッと笑い出す尚様。
「ぶはははっ!これで素なんだから、本当おもしろ!右手を差し出したら、エスコートをするっていう意味なの。……もしかしてマナーを習ってないのかな?」
「……習ってないです」
「わかった。そこから含めて勉強しようか」
尚様は、僕の手を繋いで本堂に連れて行ってくれた。
途中、『ユークは、にゃんこだと思ったけど、わんこでもあったか』なんて、笑いながら呟いていた。
……忘れてください。恥ずかしいです。
本堂に行くと、ロンバウト神官、ロア様が僕たちを待っていてくれた。
「ロア様!」
「ユーク、しっかり眠れたか?」
「はい!ロア様はどうして?」
「見届け役だ。本来は皇宮の役人が来るのだが、急だったから、私が派遣された。神子様の送迎は私が担っているから、ついでに仕事を押しつけられたんだ」
ロア様は困ったという表情をしているけど、知らない人を派遣するより、顔見知りの人を派遣した方が、僕の心労は少ないと考えてくれたと、すぐにわかった。
皇子殿下、宰相の気遣いに感謝をする。
本堂の地下に、洗礼の儀が執り行われる。
尚様に手を引かれて、そのまま階段を降りて行く。
着いた先には、作られた地下室にしては明るく広かった。蝋燭の明るさではなく、蛍光灯の下にいるような明るさだ。礼拝堂より明るかった。
真ん中に祭壇があり、祭壇の周りに堀があり水が張ってある。
よく見ると、奥の方から水が流れてきているから、水はどこかで排水をしていて、常に水がある状態だ。
水が出ているところの壁には、壁画が描かれていた。
七神が描かれている。神像より表情は柔らかくて、優しい雰囲気があって、にこやかに微笑んでいる壁画だ。
年月を経て、少し色は薄くなり、壁の色がところどころ出てきているけど、美しい絵であった。
魔法神の表情を見て、『ああ、君はよくこんな風に笑っていたね』なんて思い出した。
……ちょっと、待って。なんで、僕は神の表情を、知っているんだ?
「ユーク?ぼーっとしてどうしたの?儀式始めるから、ロンバウト神官について、真ん中の祭壇に行くんだよ。ロンバウト神官が説明をしてくれるから、その通りにやるんだよ」
「っ。はい」
僕は慌ててロンバウト神官の元に行く。
さっき思い出したことは、この時にはもう覚えていなかった。
ロンバウト神官の後ろをゆっくりと歩く。
ロンバウト神官の指示で、祭壇前で片足を跪き、祈りを捧げる。
ロンバウト神官は聖書を開き、読み上げ始める。
読み上げだし少し時間が経った頃、ふわっとした浮遊感に襲われる。
なんだか体勢を維持できないくらいに、ふわふわする。まるで地面がなくて、水面も水底もわからない水中にいるような感覚に陥る。
『みつけたよ、我が愛し子よ』
その言葉を聞いた瞬間、僕の意識は刈られてしまった。
本堂、神官宿舎、聖騎士宿舎、孤児院、庭園、倉庫とあり、敷地内は結構な広さだった。
今は、大司教、司教3人、神官15人、シスター8人、神官見習い16人が在籍していると言う。
孤児院には15人ほどの子どもがいる。年齢は下は1歳、上は12歳だそうだ。
孤児院に来る子の数は、昔より減ってきていると教えてもらった。
僕が通学の際、皇都を歩いているけど、ストリートチルドレンみたいな子を見たことはない。
そんな子がいたら、見かけたら、すぐに巡回している兵士や皇都に点在している騎士団の詰所に連絡をして、保護をすることになっているらしい。
そのため、スラム街は皇都には存在しないらしい。
そして僕みたいな貴族子息女も、たまに皇宮から連れてこられると言う。
大体の子が、洗礼の儀を受けていないことで皇宮が調査して、虐待が発覚して、保護をされるらしい。
僕も普通だったら、7歳の誕生日から半年が経つまでに、保護をされてもおかしくないことだったらしい。それがどんな行き違いがあったのかわからないけど、2年も放置されていたことは問題になると、ロンバウト神官から教えてもらった。
多分、尚様たちと出会わなかったら、僕は保護をされることはなかったのだろう。
それと、僕は神官見習いではなく、侍従見習いになるのだから、家との話し合いが終わったら、どこかの貴族家に習いに行くことになるらしい。
一朝一夕でできるものではないとわかっているけど、マナーですら学んだことがないから、今から不安でしかない。
でも、ロンバウト神官は、
「ユークは、しっかり食べて寝ること。まず、身体作りから。そんなヒョロヒョロだと、すぐに倒れるぞ」
と、言われてしまう。
食は細いけど、一時間歩いて学園には通えているので、体力はまだある方だと思っていた。
でも同年代に比べたら、背は低いから、やっぱり栄養が足りていないのだろう。
僕はぷくっと頬を膨らませたら、ロンバウト神官に頬を突かれてしまった。
ロンバウト神官は、なんか、真面目のようで真面目でない、ちょっとお茶目な人だった。
昼食をいただき、神官宿舎の書庫室でロンバウト神官から子ども向けの聖書を渡された。
何も知らない僕が読むには丁度いいと、渡されたのである。
書庫に設置されている席に座り、渡された聖書を読む。ロンバウト神官は、儀式の準備があるからと、僕は書庫室に一人でいる。
実は、前世を合わせて、宗教に関する本を読むのは初めてだった。
読み出すと面白いと思った。子ども向けだけあって、わかりやすく書かれている。
……思い返すと、冠婚葬祭に立ち会ったことはなかった。お葬式さえも。
そう考えると、祖父母がどこそこに住んでいるとか、親戚がいるとか、聞いたことが今までなかった。
僕が生まれた時から、両親だけしかいない。2年後に弟が生まれてくるまで3人家族だった……。
あれ、何かおかしくないか?
なんで、いつも4人家族だったのに、今世はなんで5人なんだ?
いや、違う。祖父母にあったことがない。両親の親なんだから、会う機会はあったはずなのに、そんな話すら出たことはない。
亡くなったとも、聞いたことはなかった。
僕は、よくわからない恐怖に怯えてしまう。今まで、転生の不思議さ、家族の不可解な行動など、考えたことはなかった。でも、一つおかしいと思うと、全部がおかしくみえる。
……まるで、底なし沼から出れずに藻搔いているみたいな。
背筋がゾクっとした。
考えることさえ、いけないことであるかのように、頭痛がしてきた。
本能が拒否しているような感じさえする。
怖い。ものすごく怖い。
でも、これは自分が知らないといけないことだ。
『おまえは何も考えずに私に従えばよい』
『早く私の元に堕ちてこい』
昔、誰かに言われた言葉をふと思い出した。威圧感がある低い声で言われたことを思い出した。
しかし、何時言われたのか、誰に言われたか、全く覚えていない。
覚えていないけど、そう、……あの時から、彼に捕まった時から、僕は彼に囚われているのだ。
鍵付きの鳥籠に。
無限の牢獄に。
「ただいま。ロンバウト神官は優しくしてくれた?」
尚様の声で、僕の意識は浮上した。
尚様は学園から戻られた。午後も授業があるのに、僕の洗礼の儀に出るって言われていたから、早退してきてくれたのだろう。
「尚様、おかえりなさい。はい!ロンバウト神官は、優しく丁寧に教えてくださいます」
僕はなるべく明るく振る舞いながら、午前中のことを簡単に説明した。
「そうか、良かったね。」
「はい!」
「……ユーク、少し顔色が悪いよ?疲れた?」
あんなことを考えていた僕の顔色は、自分で思っていたより悪かったらしい。
「いえ、大丈夫です。……初めて聖書を読んだので、神様の名前すら知らなかったんだな、って思って」
「それは仕方がないことだよ。ユークはここに来るまで、教会の存在すら知らなかったんでしょ?少しずつ覚えていこう」
「はい」
「さ、洗礼の儀をやるから、本堂に行こうか」
と、右手を差し出された。
僕はどうすれば良いかわからず、しかも何を思ったのか、右手で拳を作り、尚様の手に乗せる。
「わん?」
一応一言添えてみた。疑問形だけど。
ブッと笑い出す尚様。
「ぶはははっ!これで素なんだから、本当おもしろ!右手を差し出したら、エスコートをするっていう意味なの。……もしかしてマナーを習ってないのかな?」
「……習ってないです」
「わかった。そこから含めて勉強しようか」
尚様は、僕の手を繋いで本堂に連れて行ってくれた。
途中、『ユークは、にゃんこだと思ったけど、わんこでもあったか』なんて、笑いながら呟いていた。
……忘れてください。恥ずかしいです。
本堂に行くと、ロンバウト神官、ロア様が僕たちを待っていてくれた。
「ロア様!」
「ユーク、しっかり眠れたか?」
「はい!ロア様はどうして?」
「見届け役だ。本来は皇宮の役人が来るのだが、急だったから、私が派遣された。神子様の送迎は私が担っているから、ついでに仕事を押しつけられたんだ」
ロア様は困ったという表情をしているけど、知らない人を派遣するより、顔見知りの人を派遣した方が、僕の心労は少ないと考えてくれたと、すぐにわかった。
皇子殿下、宰相の気遣いに感謝をする。
本堂の地下に、洗礼の儀が執り行われる。
尚様に手を引かれて、そのまま階段を降りて行く。
着いた先には、作られた地下室にしては明るく広かった。蝋燭の明るさではなく、蛍光灯の下にいるような明るさだ。礼拝堂より明るかった。
真ん中に祭壇があり、祭壇の周りに堀があり水が張ってある。
よく見ると、奥の方から水が流れてきているから、水はどこかで排水をしていて、常に水がある状態だ。
水が出ているところの壁には、壁画が描かれていた。
七神が描かれている。神像より表情は柔らかくて、優しい雰囲気があって、にこやかに微笑んでいる壁画だ。
年月を経て、少し色は薄くなり、壁の色がところどころ出てきているけど、美しい絵であった。
魔法神の表情を見て、『ああ、君はよくこんな風に笑っていたね』なんて思い出した。
……ちょっと、待って。なんで、僕は神の表情を、知っているんだ?
「ユーク?ぼーっとしてどうしたの?儀式始めるから、ロンバウト神官について、真ん中の祭壇に行くんだよ。ロンバウト神官が説明をしてくれるから、その通りにやるんだよ」
「っ。はい」
僕は慌ててロンバウト神官の元に行く。
さっき思い出したことは、この時にはもう覚えていなかった。
ロンバウト神官の後ろをゆっくりと歩く。
ロンバウト神官の指示で、祭壇前で片足を跪き、祈りを捧げる。
ロンバウト神官は聖書を開き、読み上げ始める。
読み上げだし少し時間が経った頃、ふわっとした浮遊感に襲われる。
なんだか体勢を維持できないくらいに、ふわふわする。まるで地面がなくて、水面も水底もわからない水中にいるような感覚に陥る。
『みつけたよ、我が愛し子よ』
その言葉を聞いた瞬間、僕の意識は刈られてしまった。
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