86 / 113
第二部 祐
86 私から俺へ(ジョセフ視点)
マルタンが雇った刺客は「あれ」の殺害を失敗したばかりでなく、よりによって私に雇われて襲ったと口走ったのだ。
それからは、あっという間の出来事だった。
衛兵によって私はヴェルディエ侯爵邸に連行された。
「あれ」との言い合いで我を忘れ「あれ」の殺害未遂を認める発言をしてしまった後は、薬で眠らされ気がついたら見知らぬ場所だった。
しかも、明らかに牢屋と思しき場所の、唯一の家具である寝台の上に全裸で手枷足枷され、それらから伸びた鎖が寝台の柵に繋がれていた。
「何だ!? これは!?」
思わず叫んだ私に声が掛けられた。
「ようやく気がついたか?」
聞き慣れた低音の美声。
傍らに従弟で宰相であるアレクシス・ヴェルディエ侯爵が立っていた。自分の異常な状況に気を取られて傍にいる彼に全く気づかなった。
金髪碧眼、均整の取れた長身、気品に満ちた端正な顔立ち。
そこにいるのは、紛れもなく見慣れた美しい従弟のはずだ。
けれど、何かが違った。
「アレクシス?」
私の呼びかけにアレクシスは、それはそれは美しい微笑を見せた。
私は寒気がした。全裸だからではない。
誰もが見惚れるような美しい微笑を浮かべるアレクシスの目が、まるでこれからいたぶる獲物を見る肉食獣みたいだったからだ。
「この日が来るのを私がどれだけ待ちわびたか、君には分からないだろうね」
アレクシスは右手で私の頬を優しく撫でた。貴族の男性らしく手入れの行き届いた美しい手だが、ゾッとするほど冷たく感じた。
「触るな!」
アレクシスの手から逃れようと顔を背ける私に彼は目を眇めた。
「いつまでその強気な態度でいられるのか、せいぜい私を楽しませてくれ。従兄殿」
「何を言っているんだ? とにかくこれを外してくれ!」
手枷と足枷を視線で示す私に、アレクシスは子供のように無邪気な笑顔で言い放った。
「嫌だよ。せっかく捕まえたのに」
「……何言って」
私は言葉を続けられなかった。アレクシスに口づけられたのだ。
まさか男に、しかもアレクシスに口づけされるとは思いもしなかった私は、ただ固まっていた。
数秒なのか数分なのか、思う存分口づけを堪能したアレクシスが顔を離した時には、私はぐったりしていた。女相手なら勿論キスやそれ以上も経験済みだが、こんな頭が真っ白なるような口づけをした事などなかったのだ。
「これくらいで音を上げるのは早いよ。ジョセフ」
いつの間にか私の体を跨ぐようにして寝台に乗っていたアレクシスがぺろりと私の耳を舐めた。
「っ!? やめろ!」
反射的にアレクシスを睨みつけたが、彼の異様な熱を孕んだ瞳を見て怖気が走った。
「……ア、アレクシス?」
「私がゲイなのは知っているだろう?」
知っていた。けれど、まさか従兄である私をそんな目で見ていると思った事などなかった。
「……まさか、お前、私を……」
最悪な想像をしてしまった私に、アレクシスは目だけ笑っていない美しい微笑を見せた。
「私はね、自尊心が高くて美しい容姿を持つ男を『壊す』のが趣味なんだ。この別邸も、そのために建てた」
アレクシスの言葉で、私は、ここが王都にあるヴェルディエ侯爵家の本邸ではないのだと知った。
宰相であるアレクシスが長く王都を離れる訳にもいかないだろうからヴェルディエ侯爵領の領主館でもないのだろう。おそらく王都にある彼の……趣味を楽しむための別邸なのだ。
「完璧な容姿と大した才能も能力もないくせに常に上から目線な言動。そんな君をずっと私の『おもちゃ』にしたかった」
常に私を気遣い何でも言う事を聞いてくれた美しく有能な従弟。
けれど、最初からそんな男などいなかったのだ。
アレクシスは私を従兄どころか人間とすら見ていない。
「でも、美しく聡明で強い叔母上を苦しませたくなかったからね。あの方が生きている間は我慢してたんだよ」
けれど、アレクシスの叔母、私の母上は亡くなってしまった。
アレクシスの欲望に歯止めがなくなったのだ。
「……お、お前、私にこんな事して、ただで済むと思っているのか!? 兄上が黙っていないぞ!」
アレクシスの暴挙を止めるために切り札として放った私の言葉に、彼は最初きょとんとした顔をした後、爆笑した。
「私が君を連れて行く時、陛下は『好きにしろ』と仰った。私が君をどう扱うのか、聡明な陛下ならおおよその見当はついていただろうに。本当に、あの方は異母弟の事など、どうでもいいんだね」
「そんな事ない! 兄上は」
「そう思いたいなら思えばいい。私には、どうでもいい事だ」
アレクシスは私の反論を言葉通り興味なさそうに遮ると私の体を弄り始めた。
「やめろ!」
叫んでもアレクシスの暴挙は止まらない。
拘束された手足では抵抗できない。ただ鎖をカチャカチャと鳴らすだけだった。
嫌なのに、無理矢理与えられる快楽に体が反応し始めた。
「……いやだ……やめてくれ……アレクシス」
私の弱々しい懇願に、アレクシスは、にやりと嗤った。今まで私や他人に見せていた優しげな表情とはまるで違う。これこそが彼の本性なのだろう。
「嫌だと言うわりには、体が反応しているね」
――嫌だと言うわりには、体が反応しているな。
アレクシスの声に知らない男の声が重なった。
男が遣っているのはラルボーシャン語ではない。貴族として母国語以外の近隣諸国の言語も習得したが私の知らない言語だ。だのに、なぜか言葉が理解できる。
(何だ? これは?)
疑問に思う私の頭の中で「その声」が聴こえてきた。
――やめろ! 俺を目覚めさせるな!
「その声」が口にしているのもラルボーシャン語ではない。けれど、またしても言葉が理解できる。
(何だ? これは?)
「案外君も女より男のほうがいいんじゃないか?」
再びの疑問は、アレクシスが嘲笑も露に私の下半身に顔を埋めた事で立ち消えた。
「いやだ! やめてくれ!」
――やめろ!
懇願する私の声と「その声」が重なった。
欲望と嘲りに満ちたアレクシスの顔の向こうに私の知らない男の顔が見える。
世間では清廉潔白で知られた美丈夫。けれど、その裏で少年達を穢らわしい欲望の餌食にしていたのだ。
実の息子である「彼」さえ毒牙にかけようとした――。
「ああああ――っ!?」
私の絶叫は、アレクシスには自分が与える行為に対する反応だと思っているだろう。
(知らない! こんな記憶知らない! 私のじゃない!)
次々と頭に浮かび上がるのは、私の知らない過酷で悲惨で凄惨な記憶。
貴人として守られ傅かれて育った「私」の精神が押し潰されるには充分だった。
記憶の中には焦がれてやまないロザリーの新しい顔を持つ女性もいた。
容姿が違っても私には分かる。
「彼女」こそが、あの人なのだと。
(……そういう事か)
なぜ、あれだけロザリーの新しい顔に執着したのか。
なぜ、自分に無関心な母親を、それでも慕っていたのか。
答えは、ここにあったのだ。
(……全ては「彼」の影響だったのか)
私自身が得た物など何一つなかった。
人が羨む身分も容姿も……この想いすらも。
(……それでも)
消えようとしている今、「私」が想うのは――。
(……母上)
ずっと認めたくなかった。
貴女が息子を愛していなかった事を。
それでも、私は貴女を愛している。
「彼」の影響だったとしても、貴女を愛するこの想いだけは、私の真実だ。
――ジョセフィン。
この体で本来生きるべき人格、ジョセフ・ブルノンヴィルは消えた。
代わりに浮上したのは――。
それからは、あっという間の出来事だった。
衛兵によって私はヴェルディエ侯爵邸に連行された。
「あれ」との言い合いで我を忘れ「あれ」の殺害未遂を認める発言をしてしまった後は、薬で眠らされ気がついたら見知らぬ場所だった。
しかも、明らかに牢屋と思しき場所の、唯一の家具である寝台の上に全裸で手枷足枷され、それらから伸びた鎖が寝台の柵に繋がれていた。
「何だ!? これは!?」
思わず叫んだ私に声が掛けられた。
「ようやく気がついたか?」
聞き慣れた低音の美声。
傍らに従弟で宰相であるアレクシス・ヴェルディエ侯爵が立っていた。自分の異常な状況に気を取られて傍にいる彼に全く気づかなった。
金髪碧眼、均整の取れた長身、気品に満ちた端正な顔立ち。
そこにいるのは、紛れもなく見慣れた美しい従弟のはずだ。
けれど、何かが違った。
「アレクシス?」
私の呼びかけにアレクシスは、それはそれは美しい微笑を見せた。
私は寒気がした。全裸だからではない。
誰もが見惚れるような美しい微笑を浮かべるアレクシスの目が、まるでこれからいたぶる獲物を見る肉食獣みたいだったからだ。
「この日が来るのを私がどれだけ待ちわびたか、君には分からないだろうね」
アレクシスは右手で私の頬を優しく撫でた。貴族の男性らしく手入れの行き届いた美しい手だが、ゾッとするほど冷たく感じた。
「触るな!」
アレクシスの手から逃れようと顔を背ける私に彼は目を眇めた。
「いつまでその強気な態度でいられるのか、せいぜい私を楽しませてくれ。従兄殿」
「何を言っているんだ? とにかくこれを外してくれ!」
手枷と足枷を視線で示す私に、アレクシスは子供のように無邪気な笑顔で言い放った。
「嫌だよ。せっかく捕まえたのに」
「……何言って」
私は言葉を続けられなかった。アレクシスに口づけられたのだ。
まさか男に、しかもアレクシスに口づけされるとは思いもしなかった私は、ただ固まっていた。
数秒なのか数分なのか、思う存分口づけを堪能したアレクシスが顔を離した時には、私はぐったりしていた。女相手なら勿論キスやそれ以上も経験済みだが、こんな頭が真っ白なるような口づけをした事などなかったのだ。
「これくらいで音を上げるのは早いよ。ジョセフ」
いつの間にか私の体を跨ぐようにして寝台に乗っていたアレクシスがぺろりと私の耳を舐めた。
「っ!? やめろ!」
反射的にアレクシスを睨みつけたが、彼の異様な熱を孕んだ瞳を見て怖気が走った。
「……ア、アレクシス?」
「私がゲイなのは知っているだろう?」
知っていた。けれど、まさか従兄である私をそんな目で見ていると思った事などなかった。
「……まさか、お前、私を……」
最悪な想像をしてしまった私に、アレクシスは目だけ笑っていない美しい微笑を見せた。
「私はね、自尊心が高くて美しい容姿を持つ男を『壊す』のが趣味なんだ。この別邸も、そのために建てた」
アレクシスの言葉で、私は、ここが王都にあるヴェルディエ侯爵家の本邸ではないのだと知った。
宰相であるアレクシスが長く王都を離れる訳にもいかないだろうからヴェルディエ侯爵領の領主館でもないのだろう。おそらく王都にある彼の……趣味を楽しむための別邸なのだ。
「完璧な容姿と大した才能も能力もないくせに常に上から目線な言動。そんな君をずっと私の『おもちゃ』にしたかった」
常に私を気遣い何でも言う事を聞いてくれた美しく有能な従弟。
けれど、最初からそんな男などいなかったのだ。
アレクシスは私を従兄どころか人間とすら見ていない。
「でも、美しく聡明で強い叔母上を苦しませたくなかったからね。あの方が生きている間は我慢してたんだよ」
けれど、アレクシスの叔母、私の母上は亡くなってしまった。
アレクシスの欲望に歯止めがなくなったのだ。
「……お、お前、私にこんな事して、ただで済むと思っているのか!? 兄上が黙っていないぞ!」
アレクシスの暴挙を止めるために切り札として放った私の言葉に、彼は最初きょとんとした顔をした後、爆笑した。
「私が君を連れて行く時、陛下は『好きにしろ』と仰った。私が君をどう扱うのか、聡明な陛下ならおおよその見当はついていただろうに。本当に、あの方は異母弟の事など、どうでもいいんだね」
「そんな事ない! 兄上は」
「そう思いたいなら思えばいい。私には、どうでもいい事だ」
アレクシスは私の反論を言葉通り興味なさそうに遮ると私の体を弄り始めた。
「やめろ!」
叫んでもアレクシスの暴挙は止まらない。
拘束された手足では抵抗できない。ただ鎖をカチャカチャと鳴らすだけだった。
嫌なのに、無理矢理与えられる快楽に体が反応し始めた。
「……いやだ……やめてくれ……アレクシス」
私の弱々しい懇願に、アレクシスは、にやりと嗤った。今まで私や他人に見せていた優しげな表情とはまるで違う。これこそが彼の本性なのだろう。
「嫌だと言うわりには、体が反応しているね」
――嫌だと言うわりには、体が反応しているな。
アレクシスの声に知らない男の声が重なった。
男が遣っているのはラルボーシャン語ではない。貴族として母国語以外の近隣諸国の言語も習得したが私の知らない言語だ。だのに、なぜか言葉が理解できる。
(何だ? これは?)
疑問に思う私の頭の中で「その声」が聴こえてきた。
――やめろ! 俺を目覚めさせるな!
「その声」が口にしているのもラルボーシャン語ではない。けれど、またしても言葉が理解できる。
(何だ? これは?)
「案外君も女より男のほうがいいんじゃないか?」
再びの疑問は、アレクシスが嘲笑も露に私の下半身に顔を埋めた事で立ち消えた。
「いやだ! やめてくれ!」
――やめろ!
懇願する私の声と「その声」が重なった。
欲望と嘲りに満ちたアレクシスの顔の向こうに私の知らない男の顔が見える。
世間では清廉潔白で知られた美丈夫。けれど、その裏で少年達を穢らわしい欲望の餌食にしていたのだ。
実の息子である「彼」さえ毒牙にかけようとした――。
「ああああ――っ!?」
私の絶叫は、アレクシスには自分が与える行為に対する反応だと思っているだろう。
(知らない! こんな記憶知らない! 私のじゃない!)
次々と頭に浮かび上がるのは、私の知らない過酷で悲惨で凄惨な記憶。
貴人として守られ傅かれて育った「私」の精神が押し潰されるには充分だった。
記憶の中には焦がれてやまないロザリーの新しい顔を持つ女性もいた。
容姿が違っても私には分かる。
「彼女」こそが、あの人なのだと。
(……そういう事か)
なぜ、あれだけロザリーの新しい顔に執着したのか。
なぜ、自分に無関心な母親を、それでも慕っていたのか。
答えは、ここにあったのだ。
(……全ては「彼」の影響だったのか)
私自身が得た物など何一つなかった。
人が羨む身分も容姿も……この想いすらも。
(……それでも)
消えようとしている今、「私」が想うのは――。
(……母上)
ずっと認めたくなかった。
貴女が息子を愛していなかった事を。
それでも、私は貴女を愛している。
「彼」の影響だったとしても、貴女を愛するこの想いだけは、私の真実だ。
――ジョセフィン。
この体で本来生きるべき人格、ジョセフ・ブルノンヴィルは消えた。
代わりに浮上したのは――。
あなたにおすすめの小説
愛はリンゴと同じ
turarin
恋愛
学園時代の同級生と結婚し、子供にも恵まれ幸せいっぱいの公爵夫人ナタリー。ところが、ある日夫が平民の少女をつれてきて、別邸に囲うと言う。
夫のナタリーへの愛は減らない。妾の少女メイリンへの愛が、一つ増えるだけだと言う。夫の愛は、まるでリンゴのように幾つもあって、皆に与えられるものなのだそうだ。
ナタリーのことは妻として大切にしてくれる夫。貴族の妻としては当然受け入れるべき。だが、辛くて仕方がない。ナタリーのリンゴは一つだけ。
幾つもあるなど考えられない。
【完結】どくはく
春風由実
恋愛
捨てたつもりが捨てられてしまった家族たちは語る。
あなたのためだったの。
そんなつもりはなかった。
だってみんながそう言うから。
言ってくれたら良かったのに。
話せば分かる。
あなたも覚えているでしょう?
好き勝手なことを言うのね。
それなら私も語るわ。
私も語っていいだろうか?
君が大好きだ。
※2025.09.22完結
※小説家になろうにも掲載中です。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
「あたしってこーゆー性格だから」は全然かまいません
あんど もあ
ファンタジー
騎士科のレパルスと婚約した淑女科のフローラ。ラブラブな二人なのに、「あたしってこーゆー性格だから」とずけずけ言う女が割り込んで来て……。
ほんの少しの仕返し
turarin
恋愛
公爵夫人のアリーは気づいてしまった。夫のイディオンが、離婚して戻ってきた従姉妹フリンと恋をしていることを。
アリーの実家クレバー侯爵家は、王国一の商会を経営している。その財力を頼られての政略結婚であった。
アリーは皇太子マークと幼なじみであり、マークには皇太子妃にと求められていたが、クレバー侯爵家の影響力が大きくなることを恐れた国王が認めなかった。
皇太子妃教育まで終えている、優秀なアリーは、陰に日向にイディオンを支えてきたが、真実を知って、怒りに震えた。侯爵家からの離縁は難しい。
ならば、周りから、離縁を勧めてもらいましょう。日々、ちょっとずつ、仕返ししていけばいいのです。
もうすぐです。
さようなら、イディオン
たくさんのお気に入りや♥ありがとうございます。感激しています。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!