変わり者と呼ばれた貴族は、辺境で自由に生きていきます

染井トリノ

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1巻

1-2

 一時間後――
 必要な書類の準備が一通り済んだ頃、ソラから食堂へ来るように呼ばれた。
 食堂は一階のキッチンの隣にある。
 長いテーブルが置かれていて、二十人は座れるように椅子が並んでいる。
 僕は一番奥に腰掛けて、近い席にホロウとソラが座った。
 他のメイドたちも順々に席についていく。

「あれ、ユノは? この時間なら起きてるよね?」
「お呼びしたのですが、今は仕事中で手が離せないそうです」

 ソラが答えた。

「そっか。じゃあホロウ。彼女には、あとで僕と一緒に挨拶あいさつしに行こうか」

 全員ではないが、これで僕と他のメイドたち五人、そして新たにやって来たホロウが揃った。
 みんなの顔を確認してから、改めて話す。

「それじゃ、食事の前に新しい仲間を紹介するね! 彼女の名前はホロウだ。簡単に自己紹介してもらってもいいかな?」
「は、はい! 初めまして、ホロウです。見ての通り狼の獣人で、出身はずっと北のほうで、色々あってその……ど、奴隷として売られて……」

 ホロウは悲しそうに説明した。
 言葉を詰まらせた彼女に、隣に座っていたニーナが言う。

「そんな顔しなくて大丈夫だよ~。ここにいるのって、ウィル様とソラちゃん以外、みーんな奴隷だったからね~」
「そ、そうなんですか⁉」
「そうだよ~、だっから大丈夫!」
「私たちはそれぞれ奴隷となっていたところを、ウィル様に助けていただいたんです。ちょうどあなたと同じように」

 サトラがニッコリと優しく微笑みながら説明した。
 そしてメイドたちとホロウの視線が僕に向く。

「僕も自己紹介をしておこうか。改めて、僕はウィリアム・グレーテル、一応この屋敷の主なんだ」
「一応は余計ですよ」

 ソラにツッコミを入れられた。
 僕は笑って誤魔化して、続ける。

「まず安心してほしい。僕は君を、君のような亜人種を嫌わない」

 ホロウは黙って聞き入っている。

「この国の人たち、特に貴族は亜人を悪だとか色々言っているけど、僕はこれっぽっちもそんなことは思ってない。むしろ魅力的だと思うし、積極的に関わりたいとも思ってるよ。って変な意味じゃないからね⁉」

 魅力的、辺りでホロウの表情がくもったので、慌てて弁解しておいた。
 さっきソラに言われた「趣味」のくだりを引きずっているな……。

「あの、一つ聞いてもいいですか?」
「ん、何かな?」
「他の人たちは亜人を嫌っているのに……どうして、あなたは違うんですか?」

 ホロウは理由を尋ねてきた。
 まぁそう思うだろうね。
 他の子たちのときもそうだったから、この質問は慣れっこだ。
 というわけで、他の子たちにも話したことを、彼女にも言おう。

「十三年前、になるかな? 身体検査が終わって、魔法適性がないって結果が出て、周りから色んなこと言われてさ。一頻ひとしきり落ち込んで、家出をしたことがあったんだよね」

 あの頃の僕は、今ほどメンタルが強くなかった。
 五歳の子供だったんだし、当然だろう。
 親から罵倒ばとうされ、親しかった友人にも見放され、兄弟からも避けられた僕は自暴自棄じぼうじきになった。
 全部が嫌になって、屋敷を抜け出した。
 行く当てもなく、訳もわからず走り抜けた。

「そうしたらさ。普通に迷っちゃったんだよね」

 道に迷って、行き場に迷って、気が付けば見知らぬ森の中にいた。
 五歳のあの頃、森の木々は巨人に見えるほど大きくて、とても怖かった。

「まだ昼間だったから良かったけど、あれが夜だったら間違いなく耐えられなかっただろうね。とても心細かったよ」

 そんなとき、僕は彼女に出会った。
 金髪で宝石のように青い瞳、そしてキツネの耳と尻尾を生やした幼女に、僕は出会ったんだ。
 当時の僕はまだ、亜人を怖い存在だと思っていた。
 そういう風に教育されていたから、食べられるんじゃないかって怖かった。

「だけど実際会ってみたら、なんてことはなかった。普通の可愛い女の子だったよ」

 仕草も言葉も、僕が想像していたような恐ろしさは感じなかった。
 むしろ整った容姿や、綺麗でフサフサの毛並みは、子供ながら魅力的だと感じたくらいだ。
 彼女は僕に、「どうしたの?」と聞いてきた。
 だから僕は話した。
 これまでにあった出来事を、うつむきながら語って聞かせた。
 途中から涙目になっていて、自分は必要のない人間なんだと思った。
 何の役にも立たない。
 無意味で無価値な存在なんだと……そんな僕に、彼女は笑顔でこう言ったんだ。


「そんなことないよ! だってわたし、君とこうやって会えただけで嬉しいもん!」
「えっ……」
「きっと君には、誰かを笑顔にする力があるんだよ!」

 どうしようもなく嬉しかった。
 今思い返せば、筋の通っていない子供らしいセリフなんだけど、とにかく嬉しかった。
 お前にはガッカリだ……とか。
 お前なんて生まれてこなければ良かった……なんて酷いことを言われた後だから、余計にそう感じたのかもしれない。
 自分は生きていてもいいんだと、認めてくれたように思えたから。
 僕は泣いた。
 涙がれるまで泣いて、泣いている間も彼女は一緒にいてくれた。
 泣きやんでからは、楽しい話をたくさんした。
 その後は日が暮れる前に、それぞれ家に帰った。
 それから何度か森へ行ってみたけど、彼女とは会えなかった。結局、今日まで一度も再会できていない。
 もしかすると、僕の寂しさが生んだ幻覚だったのかもしれない。
 そうだとしても、あの言葉のお陰で僕は救われた。
 そして、あの日の出来事をきっかけに、僕は亜人種に興味を持つようになった。

「以上が、僕の大切な昔話だよ」

 ご清聴せいちょうありがとう、と心の中で呟く。
 彼女たちは静かに、そして真剣に聞いてくれた。
 笑いもせず、呆れもせず、最後まで聞いていた。
 僕はそれがとてもうれしい。
 ホロウが納得したように頷く。

「そんなことがあったんですね……」
「うん。まぁこの話をして、亜人は怖くないんだよ!って他のみんなに言っても、全然信じてもらえないんだけどね。お陰さまで、『貴族の落ちこぼれ』だけじゃなくて、『変わり者』なんて呼ばれるようになったよ」

 僕は笑いながら言った。
 普通に聞けば笑い話ではないけど、僕は悲しくないんだと示すように、ちょっと無理に大きく笑ってみせた。
 周りからなんて呼ばれようと、今の僕は気にしない。理解されなくても良い。
 少なくともここに、僕のことをしたってくれる人がいる。
 孤独じゃないから、強く生きられる。
 もしも一人ぼっちになったとしても、そのときはあの日の彼女の姿を、かけてくれた言葉を思い出すだろう。
 ずっと昔の記憶で、顔も声もおぼろげになっているし、名前すら知らないのだけれど、僕はあの日のことを一生忘れないとちかっている。
 願わくば、生きているうちにもう一度会いたい。
 会って、ありがとうと言いたい。
 声がれるまで、満足するまで叫びたい。
 そして、今度はちゃんと彼女の名前を聞こう。

「僕の自己紹介は以上だよ。次にみんなの紹介をしたいんだけど、その前に確認させてもらってもいいかな?」
「はい」
「君にはここ以外に、帰りたい場所はないかい?」
「帰りたい……場所?」
「そう。故郷で家族が待ってるとか、恋人がどこかにいるとか。そういうのがあるなら教えてほしい。そのときは全力で、僕が君をその場所まで送り届けるから」

 そう尋ねると、ホロウは少し考えるように黙り込んだ。
 無理にこの屋敷で暮らす必要はない。そこまで彼女をしばるつもりは、初めからないんだから。
 やっぱり言い出し辛いかな。
 もしそうなら、時間を置いてからでもいいんだけど。

「私に家族はいません。友人も……故郷を出たのは三年以上前なので、もう頼れません。だから、その……ここに住まわせてもらえると、嬉しいです」

 ホロウは申し訳なさそうに言った。
 少しだけ頬を赤らめて、僕の反応を窺っている。
 そんな顔をしなくても大丈夫だよ。
 僕の答えは、最初から一つしかないんだから。

「もちろん! 大歓迎だよ」

 僕は笑顔でそう答えた。
 あの日、彼女が僕に見せてくれたような笑顔で――



 2 ウィルの仲間たち


 ホロウは僕たちと暮らすことを選択した。
 そのことを嬉しく思い、彼女にニッコリと微笑みかける。
 すると、彼女は恥ずかしそうに目をそらしてしまった。
 まだ慣れるには時間がかかりそうだ。

「それじゃ、他のみんなの紹介に移ろうかな」

 僕はメイドたちに視線を向けた。この場に集まってくれた僕とホロウ以外の五人。彼女たちは僕の生活を支えてくれている。
 ここへ来ていない一人を除き、彼女たち以外に使用人はいない。

「ソラから順番にお願いできるかな」
「かしこまりました」

 ソラは座ったままホロウのほうへ身体を向けた。

「先ほども名乗りましたが、改めまして。私はソラ、ウィル様の専属メイド兼、この屋敷のメイド長をしております。見ての通り人間ですが、亜人の方々に対する偏見へんけんは持っておりませんので、安心してくださいね」
「ソラには新人教育も任せてあるんだ。わからないことがあったら、まず最初に彼女を頼るといいよ。この屋敷のことなんかは、僕よりも詳しいからね」
「はい。よろしくお願いします」
「こちらこそ、これからよろしくお願いしますね」

 二人は丁寧にあいさつを交わした。
 続いて、ソラの隣に座っていたニーナが手を挙げる。

「はいはいー! 次はあたしの番だよ!」

 彼女は元気良く、そしてニコニコと楽しそうに自己紹介を始める。

「名前はニーナ! あたしもホロちゃんと一緒で獣人なんだよ!」
「ホ、ホロちゃん?」
「うん、ホロちゃん! あれれ? 駄目だったかな?」
「い、いえそんなことは……ないです」
「そっか! じゃあ良かった!」

 ホロウは少し照れくさそうだ。
 親しげに接するニーナに戸惑っている様子ではあるが、表情を見る限り、嫌がってはいない。
 ニーナは最初から距離感が近いから、慣れていないとビックリするだろうな。
 その上何よりビックリするのが、実はニーナは誰より人見知りだってことなんだけど。
 それはまぁ、いずれ教えてあげようかな。

「料理は苦手だけど、それ以外なら全部得意だから任せて! お姉さんだと思って頼ってもらってもいいからね!」
「そう思ってほしいなら、サボらずにちゃんと働くんだよ?」

 僕が合いの手を入れると、途端にニーナの元気はしぼむ。

「うっ……ウィル様酷いよぉ~」
「酷くないよ。この間なんて、僕の寝室の掃除を頼んだら、ベッドで寝てたよね?」
「あ、あれはそのぉー……いい感じにの光が入ってきてて……」
「入ってきて?」
「……ごめんなさい」
「はい、よろしい」
「ふふっ」

 ふと、ホロウが笑顔を見せた。
 彼女はすぐにハッと気付いて顔を伏せる。
 僕とニーナの他愛ないやりとりを見て、思わず笑ってしまったようだ。

「ご、ごめんなさい!」
「ホロちゃんが笑った! ねぇ見た? ウィル様も見たよね! すっごく可愛かったよ!」
「うん、僕も見たよ。とても可愛らしい笑顔だったね」

 ホロウは恥ずかしそうに頬を赤らめた。

「か、可愛いなんてそんな……私なんて……」
「そんなことないよ! とーっても可愛かった! ホロちゃんは普通にしてても可愛いけど、笑ってるほうがもっと可愛いと思うな~」
「僕もそう思うよ」

 思いがけず、彼女の笑顔を見ることができて、僕としても嬉しい。
 ニーナの明るさのお陰だな。これはあとで頭を撫でてあげてもいいかもしれない。
 ちゃんと仕事をサボらなかったらだけどね。

「さて、そろそろ次へ進もうか」

 自己紹介は大切だけど、あまり時間をかけ過ぎると、せっかくの料理が冷めてしまう。

「じゃあ、お願い」
「はい。こんばんはホロウさん。さっきも少しだけお会いしましたね?」
「は、はい! えっと……サトラさん、でしたよね?」
「あらあら、もう名前を覚えてくれたんですね。とても嬉しいです」

 サトラはソラ以上に丁寧に、おしとやかに話している。
 この中では一番の年長者で、僕にとっても他のメイドたちにとっても、彼女はお姉さん的存在だ。

「あの、サトラさんも亜人種なんですよね?」
「ええ、でも見た目からはわからないでしょう?」

 サトラが言うと、ホロウはこくりと頷いた。

「私はセイレーンなんですよ」
「セイレーン⁉ あの人魚姫って呼ばれてる種族!」
「ふふっ、そう呼ばれていたこともありましたね」

 ホロウはすごく驚いていた。
 その理由は、セイレーンという種族が非常に数が少なく、世界でも数十人しかいないとされているからだ。

「仲良くしていきましょうね。ホロウさん」
「はい! よろしくお願いします」

 ここまで、ソラ、ニーナ、サトラの紹介が終わった。
 三人とは玄関ですでに面識があったけど、残りの二人と話すのは初めてだ。
 そのうちの一人が、ニーナの隣に座っている彼女だ。

「つ、次はボクですね!」

 黒茶色のたれ耳に、左右に元気良くフリフリさせている尻尾。
 髪色も耳や尻尾の毛色と一緒で、椅子にちょこんと小さな身体が収まっている。

「ボクはロトンっていいます。えっと、一応ボクも獣人です。そ、その……よ、よろしくお願いします!」

 自信なさ気に話すロトン。
 ボクとか言っているけど女の子で、メイドの中では最年少。確か今年で十四歳になったはずだ。

「ロトンは半年前にうちへ来たばかりなんだ。でも仕事を覚えるのがすごく早くて、もうすっかり一人前になってるんだよ」
「そ、そんなことないですよ。ボクは身体が小さくて力もないし、体力だって自信ないですし、器用でもないから失敗だらけだし、迷惑かけてばかりですから」

 ロトンは出会ったときから自己評価が低い。
 彼女は自分で言うほど、力や体力が劣っているわけでもないし、失敗の話だってほとんど聞かない。たまにある失敗を長く引きずってしまうタイプだ。
 それは固有の性格であり、この屋敷へ来るまでにつちかってしまったトラウマゆえでもある。
 彼女に限った話ではなく、そういう負の記憶はみんな持っている。
 だから僕は、そんな過去を忘れてしまえるくらい、彼女たちをたくさんめてあげようと思っている。

「迷惑なんてかけられてないよ。ロトンには助けられてばっかりだ。他のみんなだって、そう感じているはずだよ」

 僕は視線をニーナに送った。
 こういうとき、一番屈託くったくなく褒めてくれるのは彼女だから。

「そうだよそうだよ! むしろ頑張り過ぎなくらいじゃないかな? ちょっとはサボったほうが良いと思うよ~」
「こらこら、ロトンさんに悪いこと教えちゃ駄目でしょ? でも、そうね。サボるのは良くないけど、たまには気を休めるのも大切よ」

 ニーナに続いて、サトラもねぎらうように話しかけてくれた。
 そうすると、ロトンの表情が少しずつ緩んでいく。
 僕はホロウに視線を移す。

「ロトンもそうだけど、ホロウも無理して頑張ったりしないでね? それで身体を壊したりしたら、そっちのほうが僕は悲しいから」
「ウィル様……はい! ありがとうございます!」
「はい」

 ロトンは元気良く嬉しそうに返事をした。
 先輩として頑張らなきゃ!と気負ってしまいそうで心配だ。
 しばらくは注意して様子を見ることにしよう。
 ホロウも真面目そうだから、倒れる前に気付いてあげられるようにしよう。

「さぁ、次で最後だね。しっかりトリを飾ってもらおうかな」
「そ、そう言われると緊張しますね」
「はははっ、ごめんごめん。いつも通り普通で大丈夫だから、じゃあお願いね」
「はい」

 ロトンの番が終わり、いよいよ最後の一人が自己紹介をする。
 サトラの隣に座っている彼女も、見た目で何の種族か察しがつくだろう。
 優しく黄色い髪を左右で結び、エメラルドのように鮮やかな緑色の瞳をした少女。
 とがった耳が彼女の、というより彼女の種族の特徴だ。

「初めまして、ホロウさん。ワタシはエルフ族のシーナです。得意なことはー、料理かな。サトラさんほどじゃないけど」

 そう、彼女はエルフ族。
 亜人種の中でもセイレーンにぐ希少な種族で、高い魔法適性と、人間の十倍以上の寿命を持つとされる。整ったその容姿は、見る者を魅了みりょうする。また魔法適性の高さは人間の貴族をしのぐとされていた。

「シーナには、僕と一緒に経済状況の管理をしてもらってるんだよ。彼女は僕より数字に強いからね」
「ウィル様、それは過大評価ですって。ワタシは補助をしてるだけです」
「その補助がとっても役立ってるんだよ。僕一人じゃ把握しきれないところを、シーナがやってくれるから、今日もこうして生活できているんだ」
「そ、そこまで褒められると恥ずかしいですね」

 シーナは嬉しそうに頬を赤らめた。
 今の彼女を見て、ホロウはどう感じただろうか。
 感情表現がハッキリしていて、人当たりが良さそうで、可愛らしい女の子。
 そう感じられただろうか。だとしたら良かった。
 今でこそ彼女はここまで打ち解けているけど、最初の頃は正反対と言っていい状況だったんだよ。
 誰よりも警戒心が強くて、僕を含めて誰にも心を開かなかった。
 そんな彼女の態度が柔らかくなったのは、ソラたちが毎日話しかけてくれたからだ。
 まぁ、そういう心配はホロウには必要なさそうだね。


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