異世界労働戦記☆スキル×レベル☆生産者ケンタ

のきび

文字の大きさ
5 / 67
1章 変態紳士二度目の異世界転移

二人の武器を整備しよう。って杖は作ってるやないかい!

しおりを挟む
 俺は二人を二人をかつぐと馬車に乗せた。もちろん運賃は払わされた。ストレージから食事を取り出し二人の前に置くと一瞬で目を覚ました。

「食べなさい」

「良いんですか?」

 赤い髪の少女は一瞬躊躇するが青髪の少女が一心不乱に食べるのを見て自分も負けじとかぶりついた。

 すごい食べっぷりに感心していると。青髪の少女が俺の服を引っ張り「もうないです?」と上目使いに言う。あざとい、あざとすぎるぜ。

 良いだろういくらでも食べるがよい、我のストレージ貴様程度が食べ散らかしたところで微塵も痛くないわ。

 俺はこれでもかとストレージから食料を取り出した、もちろん俺が調理したものだ。

「まるで魔法です」

 ストレージから料理を出す俺をキラキラした目で青髪の少女は見る。

 青髪の少女は出してるそばから一瞬でたいらげる。まるで底無し沼、いやブラックホールがごとく口の中に料理を吸い込ませている。

 可憐な少女は化け物か!

 俺はその青髪の娘が一心不乱に食べてる姿が愛しくて頭を撫でてしまった。すると少女は子供扱いしないでくださいと言って俺の手を叩いた。

 いや、君子供でしょうに。とは言え現代社会じゃ事案だ、自重、自重。

 しかしすごい食べっぷりだ、俺のストレージの食料が半分になった。どれだけの胃袋を持っているんだ。

「クニャラは小人族ミニムなので、食事を食い貯めできるんですよ」

 赤髪の少女がそう言うと、青髪の少女がレオナそれは内緒ですと言い口に人差し指をあてシーっと言う。ふむ、つまり食える時に食っておけの精神ですね。

「ごちそうさまなのです」

「ごちそうさまでした」

「いいえお粗末様です、それより馬車に乗せちゃったけど問題ないよね?」

「私たちお金無いです……」

 心配そうに赤髪レオナが俺の顔を見る。

「ああ、それは気にしなくて良いよ」

「どこに向かってるです?」

 青髪のクニャラが馬車の周りを見渡すと俺に訪ねる。

「サバラの町だね」

「それなら問題ないです、私たちはそこを拠点に活動している冒険者なのです」

 そう言うと自分達の体を見て傷がないことに今さら気づいたようで身体中を見回す。

「もしかして、おじさんは薬剤師のかたです?」

「いや、しがない鍛冶屋だよレベル1のね。余っている回服薬を持っていたから使っただけだから気にしなくて良いよ」

「……ありがとうです」

 レオナも自分の体を見回し古傷も消えてると驚き俺にお礼を言う。そして二人の少女はお互いの体を見回し驚きあっている。どれだけボロボロだったんだ。

「あの、お名前を聞いても良いですか?」

 レオナが俺の前に座り、俺の両手を握って目を潤ませる。

 ぶほっ! 肌が丸見えなボロボロの服装とあいまって目のやり場に困る俺はポンチョを彼女にかけた。

「ケンタと言います」

「ケンタさんですね、このご恩は身体からだで――」

 そう言うレオナのおでこをデコピンでパチンと叩く。

「お礼が欲しくてやった訳じゃないし。身体からだを差し出すとか言うな」

「でも、高価な回復薬を二本も、それに食事だって」

「気にするなといったろ? 余ってたものだ」

「回服薬が余るわけ」

「じゃあこれが代金な」

 俺はそう言うとレオナの頭をワシワシとなでる。

 40歳のおっさんが女子高生くらいの女の子の頭を撫でられるのだ。現代社会ならお金とられるよ?

 しかも美少女。問題ない。

「それだけで良いんですか?」

「むしろ、ありがとうございます」

「なんですかそれ」

 そう言うとレオナはクスクスっと笑った。お!超可愛いじゃないですか。あんな似合わない淫靡いんびな表情をするよりずっと良いですよ。

 俺たち二人が和気あいあいとしているとクニャラも頭を差し出す。

「特別になでることを許すです」

 ぱっと見、12、3歳のクニャラはおとなぶったしゃべり方で俺に頭を差し出す。当然かわいいので撫でますよ?

「クニャラは12歳くらいなの?」

 俺がそう言うと手をパシッと叩き18歳ですと言う。え、レオナより年上なのかと驚いていると。なぜかレオナも驚いていた。

「どうしたの?」

 俺がレオナにそう聞くと。小人族ミニムの頭を撫でる行為は……となにか言おうとしたところクニャラにツネラレ言葉を言い淀んだ。

「ん? どういうこと?」

「なんでもないです、大丈夫なのです」

 クニャラは顔を赤くしてモジモジしだした。

 ふむ、おかしな子達だ。だが町までの旅にかわいい同伴者が二人もできたのだ。おっさんと二人旅で少々萎え気味だった気持ちもウルトラMAXにテンションが上がり、俺は少女二人とおしゃべりしまくった。

 話していると、どうしても二人の装備が気になり見せてもらうことにした。

 レオナとクニャラの武器を見せてもらうと、やはり相当痛んでいたので研いであげることにした。

「私達、お金ないですよ……」

「君たちと会えたのも何かの縁だろ? 今回はサービスだ」

 短剣を右手で持つと情報が現れた。

◎短剣(木工道具) 11/1000
・木の杖
・木の盾
・木剣

 どうやら、短剣は木工道具としても使えるようだ、それともう一つ俺の生産者は鍛冶屋だけじゃないと言うことがわかった。

 やはりエルダートレインのスキルがこの世界にも影響を与えてると言うことか。

 左手に短剣を持ち帰ると情報は消えた。つまり工具として使うには利き手で持つ必要があると言うことだ。

 気を取り直しレオナの短剣を研ごうとするが、こんな11/1000ボロボロじゃ切れ味+1をつけても意味がないだろうな。

 まずは補修研ぎだな。俺は皮袋から砥石を取り出すと補修研ぎを選びレオナの短剣にあてた。

 歯こぼれはみるみる直り、新品同様の輝きを取り戻した。更に俺は切れ味+1を使い研ぎあげた。砥石のカウンターは2減った。

 研いだ短剣をレオナに渡すと、あまりにもきれいな出来に驚いていた。そもそも歯こぼれが直るなんて聞いたことがないと。

 あ、普通補修研ぎなんてないのか。そりゃそうだよな、そんなのがあったら鍛冶屋が失業してしまう。

「これは内緒だからね」

 俺がそう言うとレオナはコクンとうなずく。

 さて問題はクニャラの木の杖だ。本当にただの杖だ。木を削った方が早くないか? 砥石じゃ修理できないよな。

 俺は御者の親父さんに倒木があったら止まるように言うとちょうど目の前に倒木が横たわっていた。

 馬車を降り倒木の枝を折ると馬車に戻った。

 俺を乗せた馬車はまたトコトコと走り出す。

 レオナから短剣を借り木の杖を選んで木片にあてると一瞬で木片が飛び散り、木の杖が出来上がった。

◎木の杖
 ・魔法ダメージ+50%

 あ、どうやら俺が作ったものには最初から付加能力がつくようです。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

処理中です...