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40話 新たな名前
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木々が燃え尽き、生あるもの全てが死に尽くした山々。
何処を見渡しても灰色の風景の中で、和也は途方に暮れていた。
完全究極体(もふもふ)となった邪なる瞳の王も、どうしようかと困り果ててオロオロとしている。
その原因は、すやすやと眠る1人の見知らぬ青年にあった。
全く見覚えの無い青年が、呑気にも眠っている。
「なぁ邪なる瞳の王。もう1回確認するけど……君が俺の脳を、魂を調整して神様を鎮めてくれたんだよな」
「うん」
「で……こいつは? 」
青年は和也と瓜二つであった。
僅かな差異はあれど、双子か兄弟と紹介されてなんの違和感も無い。
「君から出た黒い……朱禍獣命を鎮めたら、黒いモヤが剥がれた内側から出てきたんだ」
「なんなのこれ」
「知らないよ……あの神じゃないのかい」
この青年は黒いモヤが和也の中に戻っていく最中、その内側より現れたのだと言う。
和也にはまるで覚えが無かった。
「まさか、受肉……はしてないはず。どうなってんだよ」
「脳味噌開いて見てみようか? 君が望むなら僕は……」
「いやいい! 大丈夫だよ、マジで。ちょっとは反省したんなら価値観から改めよう」
シュン、とした邪なる瞳の王を放って青年に近付く。
見れば見る程和也に良く似ていた。
「受肉しちゃった朱禍獣命ってのが一番最有力候補だな。置いても帰る訳にもいかないし……」
よっ、と青年を担ごうとする和也だったが思った以上に重くてよろめいてしまう。
慌てて邪なる瞳の王が助けに入り、事なきを得た。
「重っ! こいつ、触ると……結構筋肉あるな。なぁ、なんか聞こえないか」
「彼は僕が持とう。本当だ、なんだろう」
青年を邪なる瞳の王の上に乗せていた2人は、西の空に目を向けた。
「近付いてくるな」
いつの間にかもう夕方だった。
夕日の方向から甲高い音が聞こえてくる。
何かは知らないが、それがとんでもないスピードを出している事はよく分かった。
邪なる瞳の王が険しい顔で西の空を睨む。
「次から次へと勘弁してくれよ、今度はなんだ? 」
甲高い音は更に大きく……否、近付いてくる。
そして、その甲高い音に声が混ざり始めた。
「かーーーーーずやーーーーー!! 」
「あ、大丈夫だわ」
懐かしい声。
凛とした可愛らしい、自らが発する爆音に一切負けない大声。
月を見る者。
和也の愛する龍が飛来する。
「おーい、こっちこ……ちょ、ま、速度緩め……」
「うわーーんカズヤカズヤこれを飲め古の秘薬だ寿命が100年伸びると言われているぞこのネックレスを首にかけて毎晩月に呪文を唱えるのだ病が治ると言われているちなみにこの肉も食え食え私の血肉だ滋養があるぞぐへへ」
月を見る者はソニックブームもそのままに、超高速で和也をかっ攫った。
持ってきた傷を治す秘薬、病を治す宝飾品、龍の愛情たっぷり血肉等を和也にぎゅむぎゅむと押し付ける。
「カズヤ怪我は無事かあんな事になって痛かっただろうこれからは私が24時間365日一生面倒を見て……怪我はどうした? 」
「治ったよ。愛歌ちゃんが始末つけてくれたみたいでね」
「むそうかアイカのやった事は無駄じゃなかったんだな……なんだこいつカズヤにそっくりな奴が寝ているぞご飯か? 」
「違う違う、こいつは……何だろうよく分からん」
うんうんと頷きながら、月を見る者は和也に頬ずりして……
気まずそうに目を伏せる、邪なる瞳の王と目が合った。
きょとん、とした後に牙を剥き出す。
「なぜこいつが生きている」
ガチ、ガチ、と白銀の炎が牙の隙間から漏れ出る。
和也の髪も焦げる。
チリチリだ。
「あっちあっち……良いんだよ」
「良い訳あるか許したのかお前をあんな目に合わせたこいつをカズヤが許しても私は許さんぞ」
降り掛かる火の粉を必死に手で払いつつ、和也は声を張り上げる。
「やめろやめろ! 月を見る者、俺は……」
邪なる瞳の王は手を地面に付いて、頭を伏せていた。
「何の真似だ悪魔」
邪なる瞳の王は何も答えない。
歪に成長した巨体で、彼女は土下座をしていた。
「何のつもりだと聞いているそれはなんだ命乞いか」
「あのな俺は……勘違いして欲しくないだけど許してないからな。むしろ怒ってる、めちゃくちゃ根に持ってるし……」
なら、と口内の火力を上げた。
「月を見る者。綺麗事に聞こえるかも知れないけど聞いて欲しい、殺したってどうしようもないと思うんだ」
「そうだ綺麗事だなんの価値も無い」
「綺麗事上等だ! 価値はこれからこいつが作る! 」
鋭い縦に割れた瞳が和也に向けられる。
邪なる瞳の王に向けられていた怒りが、そのまま和也に向かって放たれた。
「私に意見するか! 」
人間程度丸呑みするのに苦労しない大きな顎を目一杯広げて、咆哮と共に和也に怒りがぶつけられた。
「うるせえ! 」
常人なら失神する程の迫力を前に、和也は真っ向から立ち向かった。
実際は何回か気絶してはその場で叩き起されるのを繰り返していただけだが、月を見る者は驚いて目を見開く。
「む、むむむむ和也がそう言うなら分かった亭主関白というやつか偶には悪くない偶にだけだぞ」
何故かちょっと上機嫌になった月を見る者は、和也の拘束を解いて炎を呑み込んだ。
「さて……」
邪なる瞳の王はこのやり取り間ずっと動かず、ただ土下座の姿勢を維持したまま待ち続けていた。
「さっき言った通りだ! 返事は! 」
「……はい」
「返事か小さい! 前に俺が言ったこと覚えてるか? 」
「どの、事かな……」
邪なる瞳の王は悲痛な面持ちで和也の言葉を待っている。
まるで斬首を待つ罪人の様な態度だった、この後自分に何が起きても全て受け入れるつもりらしい。
「正確には思った事、か。俺がボクっ娘が好きってやつさ」
「うん、ああ覚えてる。出会った頃だ」
「君みたいなミステリアスなボクっ娘も俺好きなんだけど、実は……スポーティでボーイッシュなボクっ娘の方が好きなんだ」
「はい? 」
邪なる瞳の王が顔を上げて、困惑した表情で和也を見る。
心を読んでも、相変らず何も考えていなかった。
馬鹿だし。
「意味深な事を言ったり主人公を翻弄するタイプより、真摯で素直で元気のいい子が好きだ」
私は素直で元気がいいぞーーーーーーー!
と叫ぶ龍の首元を撫でてつつも、和也の語る言葉には熱が宿り始める。
「どうせ恋愛下手な感情暴走っ子なんだし個性活かしていこう。言っておくが君のは恋愛経験とは言わないぞ、俺の世界で言うなら君の恋愛経験値は好きな子に悪戯する小学生レベル……女児レベルだ! 」
「じょ、女児!? 」
和也の舌はもう止まらない。
絶好調だ。
「暗躍しそうな裏切りそうなキャラしてるからいけねぇんだよ! 俺の世界には高校デビューって言葉がある、新環境を利用してキャラ変する事だが……これから行く村ではそれをしてもらう! 村デビューだ! 」
「ま、待ってくれよ。いきなりそんな……いや、わかった」
和也の熱にあてられたのか、邪なる瞳の王も正常な判断が出来なくなってきた。
会場のボルテージは最高潮だ、今なら何を言っても彼女は了承しそうだった。
「で、名前を改めて貰う。俺の言う事を聞くってより……生まれ変わって心機一転頑張って貰う為だ」
「え……」
邪なる瞳の王は火が出そうな程に顔を赤くして、黄金の視線を彷徨わせる。
もうこれは魔物で言うとプロポーズだ。
今まで愛という名目で他者を翻弄し続けてきた彼女であったが、こういったシチュエーションには滅法弱い。
和也はそんな事知らないよ。
「い、いきなりだ。そんな……困っちゃうよ」
後ろで月を見る者が鬼のような形相をしているが、気付かない和也は新たな名を悪魔に与える。
「邪なる瞳の王、改めて……」
何処を見渡しても灰色の風景の中で、和也は途方に暮れていた。
完全究極体(もふもふ)となった邪なる瞳の王も、どうしようかと困り果ててオロオロとしている。
その原因は、すやすやと眠る1人の見知らぬ青年にあった。
全く見覚えの無い青年が、呑気にも眠っている。
「なぁ邪なる瞳の王。もう1回確認するけど……君が俺の脳を、魂を調整して神様を鎮めてくれたんだよな」
「うん」
「で……こいつは? 」
青年は和也と瓜二つであった。
僅かな差異はあれど、双子か兄弟と紹介されてなんの違和感も無い。
「君から出た黒い……朱禍獣命を鎮めたら、黒いモヤが剥がれた内側から出てきたんだ」
「なんなのこれ」
「知らないよ……あの神じゃないのかい」
この青年は黒いモヤが和也の中に戻っていく最中、その内側より現れたのだと言う。
和也にはまるで覚えが無かった。
「まさか、受肉……はしてないはず。どうなってんだよ」
「脳味噌開いて見てみようか? 君が望むなら僕は……」
「いやいい! 大丈夫だよ、マジで。ちょっとは反省したんなら価値観から改めよう」
シュン、とした邪なる瞳の王を放って青年に近付く。
見れば見る程和也に良く似ていた。
「受肉しちゃった朱禍獣命ってのが一番最有力候補だな。置いても帰る訳にもいかないし……」
よっ、と青年を担ごうとする和也だったが思った以上に重くてよろめいてしまう。
慌てて邪なる瞳の王が助けに入り、事なきを得た。
「重っ! こいつ、触ると……結構筋肉あるな。なぁ、なんか聞こえないか」
「彼は僕が持とう。本当だ、なんだろう」
青年を邪なる瞳の王の上に乗せていた2人は、西の空に目を向けた。
「近付いてくるな」
いつの間にかもう夕方だった。
夕日の方向から甲高い音が聞こえてくる。
何かは知らないが、それがとんでもないスピードを出している事はよく分かった。
邪なる瞳の王が険しい顔で西の空を睨む。
「次から次へと勘弁してくれよ、今度はなんだ? 」
甲高い音は更に大きく……否、近付いてくる。
そして、その甲高い音に声が混ざり始めた。
「かーーーーーずやーーーーー!! 」
「あ、大丈夫だわ」
懐かしい声。
凛とした可愛らしい、自らが発する爆音に一切負けない大声。
月を見る者。
和也の愛する龍が飛来する。
「おーい、こっちこ……ちょ、ま、速度緩め……」
「うわーーんカズヤカズヤこれを飲め古の秘薬だ寿命が100年伸びると言われているぞこのネックレスを首にかけて毎晩月に呪文を唱えるのだ病が治ると言われているちなみにこの肉も食え食え私の血肉だ滋養があるぞぐへへ」
月を見る者はソニックブームもそのままに、超高速で和也をかっ攫った。
持ってきた傷を治す秘薬、病を治す宝飾品、龍の愛情たっぷり血肉等を和也にぎゅむぎゅむと押し付ける。
「カズヤ怪我は無事かあんな事になって痛かっただろうこれからは私が24時間365日一生面倒を見て……怪我はどうした? 」
「治ったよ。愛歌ちゃんが始末つけてくれたみたいでね」
「むそうかアイカのやった事は無駄じゃなかったんだな……なんだこいつカズヤにそっくりな奴が寝ているぞご飯か? 」
「違う違う、こいつは……何だろうよく分からん」
うんうんと頷きながら、月を見る者は和也に頬ずりして……
気まずそうに目を伏せる、邪なる瞳の王と目が合った。
きょとん、とした後に牙を剥き出す。
「なぜこいつが生きている」
ガチ、ガチ、と白銀の炎が牙の隙間から漏れ出る。
和也の髪も焦げる。
チリチリだ。
「あっちあっち……良いんだよ」
「良い訳あるか許したのかお前をあんな目に合わせたこいつをカズヤが許しても私は許さんぞ」
降り掛かる火の粉を必死に手で払いつつ、和也は声を張り上げる。
「やめろやめろ! 月を見る者、俺は……」
邪なる瞳の王は手を地面に付いて、頭を伏せていた。
「何の真似だ悪魔」
邪なる瞳の王は何も答えない。
歪に成長した巨体で、彼女は土下座をしていた。
「何のつもりだと聞いているそれはなんだ命乞いか」
「あのな俺は……勘違いして欲しくないだけど許してないからな。むしろ怒ってる、めちゃくちゃ根に持ってるし……」
なら、と口内の火力を上げた。
「月を見る者。綺麗事に聞こえるかも知れないけど聞いて欲しい、殺したってどうしようもないと思うんだ」
「そうだ綺麗事だなんの価値も無い」
「綺麗事上等だ! 価値はこれからこいつが作る! 」
鋭い縦に割れた瞳が和也に向けられる。
邪なる瞳の王に向けられていた怒りが、そのまま和也に向かって放たれた。
「私に意見するか! 」
人間程度丸呑みするのに苦労しない大きな顎を目一杯広げて、咆哮と共に和也に怒りがぶつけられた。
「うるせえ! 」
常人なら失神する程の迫力を前に、和也は真っ向から立ち向かった。
実際は何回か気絶してはその場で叩き起されるのを繰り返していただけだが、月を見る者は驚いて目を見開く。
「む、むむむむ和也がそう言うなら分かった亭主関白というやつか偶には悪くない偶にだけだぞ」
何故かちょっと上機嫌になった月を見る者は、和也の拘束を解いて炎を呑み込んだ。
「さて……」
邪なる瞳の王はこのやり取り間ずっと動かず、ただ土下座の姿勢を維持したまま待ち続けていた。
「さっき言った通りだ! 返事は! 」
「……はい」
「返事か小さい! 前に俺が言ったこと覚えてるか? 」
「どの、事かな……」
邪なる瞳の王は悲痛な面持ちで和也の言葉を待っている。
まるで斬首を待つ罪人の様な態度だった、この後自分に何が起きても全て受け入れるつもりらしい。
「正確には思った事、か。俺がボクっ娘が好きってやつさ」
「うん、ああ覚えてる。出会った頃だ」
「君みたいなミステリアスなボクっ娘も俺好きなんだけど、実は……スポーティでボーイッシュなボクっ娘の方が好きなんだ」
「はい? 」
邪なる瞳の王が顔を上げて、困惑した表情で和也を見る。
心を読んでも、相変らず何も考えていなかった。
馬鹿だし。
「意味深な事を言ったり主人公を翻弄するタイプより、真摯で素直で元気のいい子が好きだ」
私は素直で元気がいいぞーーーーーーー!
と叫ぶ龍の首元を撫でてつつも、和也の語る言葉には熱が宿り始める。
「どうせ恋愛下手な感情暴走っ子なんだし個性活かしていこう。言っておくが君のは恋愛経験とは言わないぞ、俺の世界で言うなら君の恋愛経験値は好きな子に悪戯する小学生レベル……女児レベルだ! 」
「じょ、女児!? 」
和也の舌はもう止まらない。
絶好調だ。
「暗躍しそうな裏切りそうなキャラしてるからいけねぇんだよ! 俺の世界には高校デビューって言葉がある、新環境を利用してキャラ変する事だが……これから行く村ではそれをしてもらう! 村デビューだ! 」
「ま、待ってくれよ。いきなりそんな……いや、わかった」
和也の熱にあてられたのか、邪なる瞳の王も正常な判断が出来なくなってきた。
会場のボルテージは最高潮だ、今なら何を言っても彼女は了承しそうだった。
「で、名前を改めて貰う。俺の言う事を聞くってより……生まれ変わって心機一転頑張って貰う為だ」
「え……」
邪なる瞳の王は火が出そうな程に顔を赤くして、黄金の視線を彷徨わせる。
もうこれは魔物で言うとプロポーズだ。
今まで愛という名目で他者を翻弄し続けてきた彼女であったが、こういったシチュエーションには滅法弱い。
和也はそんな事知らないよ。
「い、いきなりだ。そんな……困っちゃうよ」
後ろで月を見る者が鬼のような形相をしているが、気付かない和也は新たな名を悪魔に与える。
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