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1日目
準備 OL
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「何これ?怪しすぎ。」
QRコードが表記された紙を百合子は、すぐにそのままゴミ箱に放り込んだ。最近の社会はスマホに届く迷惑メールの被害が後を絶たない。そんな中で随分アナログなやり方だとは思った。
冷蔵庫を開け缶ビールを取り出し、ベッドに座った。ソファはお金がもったいなくて買っていない。何となくテレビをつけ、観たいとも思わない番組を、しばらくぼーっと観ていた。外は真っ暗な闇に包まれていた。もうすぐ夜中十二時を過ぎようとしていた。明日は休みだし別に何時に寝ようが構わなかった。
そのまま二時間は過ぎただろうか、ふとゴミ箱に目をやると、さっきの紙が目に入った。おもむろに取り出すと百合子はベッドに寝転がりながらQRコードを自分のスマホで読み込んだ。暇つぶしになるかと思ったのだ。
読み込むとアプリを入手する画面に切り替わった。アイコンは真っ黒で名前はない。ますます不気味に感じたが、インストールした。開くと白背景に文字が書かれた画面が出てきた。こう書かれていた。
「この画面を見ているということはチャンスを求めているのですね?ここでは、そのチャンスを手に入れる為の百万円をお渡しします。条件は簡単。この画面をスクロールした一番下の同意ボタンを押してもらってその後の指示に従うだけ。もちろん強制ではないしアプリを消しても良い。その場合はもう二度とこの画面を見ることはなくなるけどね。」
迷惑メールをそのままコピペしたかのような文章に百合子は思わず噴き出して笑ってしまった。もう少し付き合ってやろうと思ったので、同意ボタンを押した。また違う文章が現れた。
「もう百万は手にしたも同然だね。条件は簡単。明日の朝七時、今の場所から一番近い駅に向かって。ホームにお爺さんが杖を持って座ってるからその隣に一時間座っていて欲しい。それだけ。」
不信感しかなかったが、ここまで具体的な内容の迷惑メールは初めて見たので、興味本位に百合子はそれを実行した。話す相手は居ないが、笑い話になるかもと思った。
ただ、それだけの軽い気持ちだった。
QRコードが表記された紙を百合子は、すぐにそのままゴミ箱に放り込んだ。最近の社会はスマホに届く迷惑メールの被害が後を絶たない。そんな中で随分アナログなやり方だとは思った。
冷蔵庫を開け缶ビールを取り出し、ベッドに座った。ソファはお金がもったいなくて買っていない。何となくテレビをつけ、観たいとも思わない番組を、しばらくぼーっと観ていた。外は真っ暗な闇に包まれていた。もうすぐ夜中十二時を過ぎようとしていた。明日は休みだし別に何時に寝ようが構わなかった。
そのまま二時間は過ぎただろうか、ふとゴミ箱に目をやると、さっきの紙が目に入った。おもむろに取り出すと百合子はベッドに寝転がりながらQRコードを自分のスマホで読み込んだ。暇つぶしになるかと思ったのだ。
読み込むとアプリを入手する画面に切り替わった。アイコンは真っ黒で名前はない。ますます不気味に感じたが、インストールした。開くと白背景に文字が書かれた画面が出てきた。こう書かれていた。
「この画面を見ているということはチャンスを求めているのですね?ここでは、そのチャンスを手に入れる為の百万円をお渡しします。条件は簡単。この画面をスクロールした一番下の同意ボタンを押してもらってその後の指示に従うだけ。もちろん強制ではないしアプリを消しても良い。その場合はもう二度とこの画面を見ることはなくなるけどね。」
迷惑メールをそのままコピペしたかのような文章に百合子は思わず噴き出して笑ってしまった。もう少し付き合ってやろうと思ったので、同意ボタンを押した。また違う文章が現れた。
「もう百万は手にしたも同然だね。条件は簡単。明日の朝七時、今の場所から一番近い駅に向かって。ホームにお爺さんが杖を持って座ってるからその隣に一時間座っていて欲しい。それだけ。」
不信感しかなかったが、ここまで具体的な内容の迷惑メールは初めて見たので、興味本位に百合子はそれを実行した。話す相手は居ないが、笑い話になるかもと思った。
ただ、それだけの軽い気持ちだった。
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