みつばち

あおい

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コンコンッ


「アレスです。」


「入れ。」

アレス様のお父様が入るよう促すと、アレス様が部屋へと入ってきた。


「失礼しま、す。」


入った瞬間、中の光景を見ると、アレス様は驚いたし表情をした。


「アレスこちらにこい。」


「はい。」


「アレス。お前、私に言わなければ入れないことはないか?」


アレス様とアレス様のお父様との話し合いが始まったので、私たちは静かにことの成り行きを見ていた。


「言うこととは?」


「あるだろう?そのために、こうしていらっしゃっているのだ。」


「婚約破棄の件でしょうか?」


「わかっているのではないか。何故そのことを私にすぐに言わない?私はお前の父であるのだぞ。」


「申し訳ありません父上。父上に報告する前にメリア嬢に確認したいことがありまして、ご報告をしておりませんでした。」


確認したいこと?この私に?


「ほう、確認したいことか。」


「はい。そのために、少しメリア嬢とお話をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」


「私は構わんが。メリア嬢どうかな?」


いやいや、これ私断るって選択肢ありませんよね??


『わ、わたくしは大丈夫です。』


やばい、どもった。


ほら、お父様が心配されている。自分ったら何をしているのかしら。


「それではメリア嬢、少しお話を。」


『ええ。お父様行ってまいります。』


「ああ。私はここで少し話をしている。ゆっくり話をしてきなさい。」


お父様の言葉に頷くと、先に行くアレス様の後ろを着いて行った。







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