【完結】星夜に種を

はーこ

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【エデン】
星凛が飛ばされた異世界。街並みや文明は中世欧州風。モンスターや精霊も共存している。

緑豊かな大地はアクアリア、ウィンローズ、イグニクス、グレイメア、セントへレムという5つの土地に分かれており、それぞれをマザーが治め、守っている。

◇アクアリア
東の大地。豊富な水流資源に恵まれ、エデンでも最大級の面積と人口を誇る大都市。

◇ウィンローズ
西の大地。美しい草花に囲まれた楽園。アクアリアと並ぶ大都市でもある。

◇イグニクス
南の大地。太陽に照らされた灼熱の地。エデン中の猛者が集う闘技場が存在する。

◇グレイメア
北の大地。1年を通して雪に閉ざされた極寒の地。貴重な遺跡などが数多く発見される。

◇セントへレム
エデンの中央に位置する大地。唯一ほかの4つの大地すべてと接する。

長らくマザーが不在であった影響で、不安定な天候や度重なるモンスターの出現に、民は悩まされている。


【セフィロト】
意思を持った神霊樹。マザーを選び、その証として神力を与える。

異世界への干渉も可能で、困窮するセントへレムの地の新しいマザーとして、星凛をエデンに召喚した。

人の『想い』をオーナメントとしてかたちにし、マザーとの契約を行うことで、新たな生命を生み出している。


【マザー】
セフィロトに選ばれた、聖なる力を操る女性。

エデンにおいて唯一こどもを生むことのできる存在であり、5つの大地は、それぞれマザーが守っている。

マザーは高い魔力のほかに、神力という特別な能力も有している。


【オーナメント】
生命の種。ブドウの粒大で、弾力のあるちいさな玉。通常、赤、青、緑、金、紫の5色のうち、いずれかの色をしている。

一度マザーが胎内に取り込み、一定期間育んだのちにセフィロトへ祈りと共に捧げることで、新たな生命が誕生する。双子以上の多胎児である場合がほとんど。

生まれるこどもは必ずしも赤ん坊ではなく、老若男女さまざまで、生まれ落ちた姿のまま、永遠の時を過ごす。


【瞳の色について】
エデンに暮らす人々の瞳は、赤、青、緑、金、紫の5色のうち、いずれかの色を宿している。

必ず、自身のマザーの瞳の色を受け継ぐ。

ただし、極めて稀ながら『濁眼クラウディ・アイ』や『夜眼ナイト・アイ』という例外もある。

◇『濁眼クラウディ・アイ
人の道を誤り、何らかの咎を背負ったことによって、セフィロトより天罰を下された者の総称。別名『色を失いし者』とも。

魔力を取り上げられてしまうために、元の色がわからないほどに瞳が濁り、次第に衰弱してゆく。

一度『濁眼クラウディ・アイ』となった者を救う手立てはなく、彼らを待ち受けるのは、ただ、終焉のみである。

◇『夜眼ナイト・アイ
星の瞬く夜空のように澄んだ、漆黒の瞳のこと。『濁眼クラウディ・アイ』とは異なり、吉兆の兆しとされる。

数百年に一度現れるかどうかという特別な瞳だが、『夜眼ナイト・アイ』を持ったマザーが現れたとき、世界はこの上ない幸福に満たされるとエデンの伝承に記されている。


【魔法について】
程度は様々ながら、エデンに住まうすべての者が生まれ持つ力。基本属性と特殊属性の2種類に大別される。

◇基本属性
火、水、土、風、光、闇の6種類。瞳の色に対応した属性の魔法を得意とすることが多い。

上級魔法を使いこなせるレベルまで到達できる魔術師は、それぞれ全体の10%程度と言われている。

◇特殊属性
基本属性のうち、2種類以上を組み合わせた複合魔法。

基本となる属性の上級魔法を自在に操る実力の持ち主である必要があり、この複合魔法自体が、高等魔法である。

光と闇の複合である星魔法、風と土の複合である木魔法などが、これに当たる。
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