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えぴそーど・せぶん:UFOとオカルト娘達。

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 春分を過ぎ、朝晩は寒いものの徐々に暖かくなっている四国。
 愛媛県某所の大師堂横喫茶店「六波羅探題ろくはらたんだい」。
 今朝は珍しく閑古鳥が鳴いている。

「午前中は、お客さん来ませんよね」
「ご老人たちも、今日は別のイベントがあるからって来てないのぉ」
「楽してお給金貰えるんや。別にええやん!」
此方こなた、お客さんとお話したいのじゃ!」

 キツネ娘のユズハが増えて4人になり、ますますかしましくなったオカルト娘、いやメイド服が可愛いと評判の看板娘達。
 今日は暇なので、掃除をしながらまったり会話を楽しんでいる。

「もうすぐお約束をした方が来店するはずなので、あまりさぼらないで下さいね」

「そういうマスターも雑誌読んでサボっていますけどぉ?」

「これは、来店する方関係の雑誌なんですよ。いつも購読している雑誌ですが、改めて読むと面白いですね」

 キッチン内にある椅子に座ってカラフルな雑誌を読むハジュン。
 それをタヌキ娘のチヨは突っ込むが、仕事の一環と気にしないハジュンである。

「ハジュンさん、その雑誌は一体何ですか? 綺麗だけど何か怖い感じがする表紙イラストなんですけど?」

「これですが、老舗オカルト雑誌『ラムー』です、マオさん。今日来られるのは、この雑誌のライターさん。雑誌編集長からの頼みで、私がネタをお話する事になったんですよ」

 苦笑しながらマオに説明するハジュン。

「えー! 鬼神さんがオカルト雑誌読むんですかぁ!」

「可笑しいですか、マオさん? 大抵、ワザと間違った事書いてますが、時々ズバリと正解書くので読んでて面白いんですけど?」

 マオはびっくりして固まっているが、他の3人は今更って顔。

 ……えーっとぉ、どー突っ込んで良いのか、分からないのぉ!

「ハジュンさん。マオ姉はん、固まってしもうたやん。ウチでもツッコミたくなる話やけどな」

「いくら最近はオカルト関係強くなったって言っても、マオお姉さんは一般人だよ。アタシ達でも、マスターは理解不能な事って多いもん」

「ハジュン殿や、此方にもその本見せるのじゃ!」

「はぁ。では、皆さんにも説明しますね。あれは25年程昔、20世紀末の頃でしょうか、世紀末がどうのとかで世界が騒ぎになっていた後の頃です」

 ハジュンを雑誌から目を外し、上を見ながら話しだした。

「フランスの占星術師、ミシェル・ド・ノートルダム。俗にいうノストラダムスが書いた預言書には『1997年、7の月。空から恐怖の大王が降ってくる』という有名な一文がありました。それを多くの方々が世界の破滅だ、どうとか大騒ぎました。日本の『とある』方が本にもしまして、大ベストセラーになりました。もちろん、既に25年以上前の話で、そんな事は一切起きませんでした」

「そんなことがあったんですね。わたしが生まれるかどうかの話です」
「アタシは生まれてないのぉ」
「もちろんウチも」
「此方は知っておるぞ! そのあとパソコンの2000年問題もあったのじゃ!」

 ハジュンが20世紀末の事を話しだす。
 その時点ではカンテラの付喪神たるカガリ以外の3人娘は生まれていないか、生まれたばかりだ。

「ノストラダムスの預言書ですが、あいまいな四行詩がフランス語で多数書かれていて、どのような解釈も出来るんですよ。日本での本が発売された頃は、世界は冷戦真っただ中。更に公害や自然破壊も進み、核戦争や自然災害で人類は破滅するかもという恐怖を誰もが抱いていました。ですが、その時が過ぎれば何も起きなかった。その反動がオカルト界隈を襲ったのです。何も起きないじゃないかって」

 オカルト雑誌の老舗たる『ラムー』。
 1990年代は毎月、恐怖の大王や蘇ったアンゴルモアの大王について特集をしていた。
 もちろん出版社側は「分かっていて」書いており、あくまで娯楽雑誌としての範疇であった。
 だから、1997年7月号や翌月の号には次回号予告もあった。

「人類破滅を書いてた雑誌が破滅後の次回予告? それは面白いんでしょうか?」

「まあ、冗談雑誌、高尚な遊びですからね、オカルトは。と、オカルト存在な私が言うと、少々語弊もありますね。この前、1980年代には、この雑誌関係で大変な現象も起きました。『戦士症候群』と俗に言われていましたね。これはある作品群が影響しています。昨今の異世界転生ブームとも違う、前世からの同一世界転生ブームですね」

「確か『ぼくたま』とか『せらむん』やったっけ?」

「ユズハさん、それは後日に転生ブームを逆手にとった作品ですね。これにもノストラダムスの大予言が関係していて、オカルト雑誌の投稿欄が、前世で戦った仲間達を探す為の投稿で埋まったんです。遊びで済めば良かったのですが、精神が不安定な子供達は実際に前世があったと思い込み、今の自分を否定して集めた仲間で自殺ごっこや、『目覚めない』仲間を襲撃する事件を起こしました」

「怖い話なのじゃ! 今の自分を否定しても意味無いのじゃ」

「ええ、カガリちゃんの言う通りです。例え実際に前世記憶があったとしても、それは既に過ぎ去った過去。もう戻る事は出来ません。今を戦うしかないんです」

 えっへんとドヤ顔のカガリ。
 ハジュンは、優しい顔でカガリの頭を撫でた。

「そんな訳で、この雑誌は21世紀になりピンチになりました。破滅という美味しいネタが遠のき、新たなオカルトネタを探すことになったのです。実際、同じ様な雑誌は売れずに全部廃刊になってしまいました。その頃、既に私はこの雑誌読者でした。ネタがとっても面白かったですから」

 このような娯楽雑誌が無くなるのを不憫に思い、ハジュンは雑誌発刊をしていた出版社に連絡を取った。
 ネタを色々と提供すると。
 もはや、藁にも縋る気持ちであった雑誌編集部は、文字通り東京からハジュンに会いに飛んできた。
 ハジュンはネタを多数、多方面に広がるものを提供、学術的にも貴重な話が多かった為に編集部は大喜び。

「そして雑誌は現在まで生き残った訳です。あ、一応私の『正体』については言ってません。向こうも、私がいつまでも年取らないので不思議には思っていらっしゃるようですが……。最近では、この雑誌。有名アニメ監督さんが愛読者ということで製作なさったアニメ映画2作品中でも実名で雑誌が取り扱われていますね」

「アタシもその映画は見たよぉ! 男の子と女の子が入れ替わるのと、晴れ娘の話だよね。ユズハちゃんと一緒に映画館に見に行ったのぉ」
「あの監督の描く空は、ごっつう綺麗やったな」

 イマドキの若者であるチヨとユズハは、アニメ映画も一緒に見に行く。

 ……タヌキ娘とキツネ娘が一緒にアニメを見に行くって、ちょっと不思議なの。

「そういう事だったんですね。で、その雑誌にはどんな内容が書かれているんですか?」

「今回はUFO、未確認飛行物体や宇宙人の特集号ですね。少し昔の話ですが、四国や市内の話も載ってますよ、マオさん」

 興味が出てきたマオがハジュンに雑誌内容を聞くと、なんと市内の話があるらしい。

「宇宙人と四国とな? 此方、気になるのじゃ!」

「では、紹介しましょう。これは昭和50年、1975年3月31日の事です。市内川之江町の写真屋さんであったSさんが埋立地、今でいうとお城の西南西、自動車教習所海側の製紙工場辺りで映した写真です」

 ハジュンが雑誌に掲載されているカラー写真を4人の娘達に見せる。
 そこにはオレンジ色に輝く人らしき姿が映っていた。
 そして人の周囲には放電したらしき光が映っている。

「Sさんは昔からUFOに興味があって、幾度か目撃したり写真を映してます。彼は、この地域にはUFO関連の物があるって思い、夜な夜なカメラを持って歩いていたそうです。私もお会いしたことはあります」

「これ、一体何なのでしょうか? オレンジ色で全く顔とかが見えないんですけど」
「あれ? この放電って見た事あるの!」
「狐火とかにも似てるやん」
「此方、なんとなく分かったのじゃ! のう、ハジュン殿?」

 姦しく顔を突き合わせて話し合う4人。
 その様子を見て苦笑してしまうハジュンだった。

「実は……。これ、私なんですよ。この地でお城関係の亡霊とこの時は戦ってまして、その際にフルパワー出したのが映されちゃったみたいです。埋め立て工事を邪魔する亡霊が夜な夜な出るということで、私に退治依頼が来ていたんですよ」

「「えー!」」
「やっぱりなのじゃ!」

 予想しない答えに、思わずハモッてしまう3人。
 ネタを見抜いていたカガリは、また自慢げだ。

「電撃系を使う相手でしたので、苦戦しちゃいました。まさか、亡霊の正体が他所から来ていた雷獣とは思いませんでしたよ。あ、後日Sさんにお会いして、事実をお話しました。もちろん、世間的には宇宙人ということで押し通しましたけどね。異世界生まれの鬼神と宇宙人じゃ、時代的にも宇宙人の方がネタ的にも世の中には受け入れやすかったですから……」

「な、なんか。ハジュンさんの話を聞くたびに夢が壊れちゃうかもなのぉ!」
「マオお姉さん、もうそこはしょうがないのぉ。オタクで変人鬼神だものね、マスターは」
「お節介焼きの鬼神はんやもんね、ハジュンはんは」
「此方は、まだまだオカルトなのじゃぁ!」

 オカルトイメージがガタガタと崩れていくマオだった。

「他にも四国でのUFO事件、高知市介良けらでの少年達が小型UFOを捕まえた介良UFO捕獲事件という話も載ってますね。これは昭和47年、1972年8月の事です。こちらでは空中を漂っていた小型UFOが少年に捕まったとの事です。他にも昭和50年2月23日に山梨県甲府市で小学生がUFOと宇宙人を目撃した甲府事件というのもありますね」

「でも、これがハジュンさんだったということは……」

「ええ、おそらく他のも子供の可愛い嘘、宇宙人では無いでしょうね。この時代はアポロ11号が月着陸して数年後、まだアポロ計画を実行中。宇宙に興味がある人々が多くいて、UFOネタも多く聞かれました。アポロ計画自身、冷戦時代の遺物、多額の資金と人材をつぎ込んでソ連に勝つためにアメリカが戦った結果です。この時代からアメリカで有名なエリア51基地では変わった機体、UFOに見間違いやすいF-117やB-2等を開発していたのも、UFO騒ぎに拍車をかけていたのでしょうね」

 ハジュンは、残念ながらと話す。
 いつの時代もオカルトは嘘や錯覚が大半、真実はごくわずかだ。

「でも、私は宇宙人の存在は否定しませんよ。実際、私は宇宙人に会ってますし」

「「えー!」」

 今度は4人でハモる娘達。

「では、皆さん。まもなく来られるライターさんにお話する予定ですので、一緒に聞いてください」

  ◆ ◇ ◆ ◇

「今日は無理を言って、急に押しかけまして申し訳ありません、佐伯さえきさん」

 少しやぼったい感じのアラサー女性が喫茶店「六波羅探題」を訪れた。

「いえいえ。そちらの編集長さんには良くして頂いていますから。お名前は安藤 保奈美さんとおっしゃられるんですね」

「はい。『ラムー』編集部に入って半年になります。今まではグラビア雑誌の編集だったので、勝手が全く違い困っています。今回、お遍路取材の一環で四国に来させていただき、ついでというか遍路道沿い大師堂横の素敵な喫茶店という事で取材をお願いに来た次第です」

 一般人が来ているために、身長10センチ程度の付喪神カガリはバックヤードでしぶしぶお留守番。
 少しでも話を聞きやすいようにと、座席に仕掛けておいた収音マイクからの会話音に聞き耳を立てている。

「こちら、当店自慢の新宮茶ケーキセットですぅ」

 チヨが他所行き顔で接待をする。

「あら、可愛いウエイトレスさん。ありがとう。こちら、3人も可愛い女の子が働いていらっしゃるんですね。それに調度品がアンティークで素敵ですね。近所にあったら毎日通いたいくらいです。あ、このお茶もすごいです!」

「お茶でしたら、当店でも販売していますので、良かったらお土産にどうぞ。ふるさと納税でも購入できますよ」

 さりげなく市内製品をアピールするハジュンであった。

「で、面白いお話を聞かせて頂けるとの事ですが、どんなお話ですか?」

「はい。これは四国のある地域に伝わる不思議なお話、宇宙人との遭遇の伝説です!」

  ◆ ◇ ◆ ◇

 昔むかし、四国のとある村に兄と妹のきょうだいが住んでいました。
 二人は仲良く暮らしていて、遊ぶときはいつも一緒。
 農作業に忙しい両親、その代わりにと兄は妹をとても大事にしていました。

 二人は、ある日山菜を取りに天山あまやまと呼ばれる小さな山に行きました。
 頂上には神社があり、古い人々が作った祠もあります。

「お兄ちゃん、ここいつ来ても怖いよ」

「なんでも、この山は空から降ってきたって話だね。それだからかな? 山菜取ったら早く家に帰ろうね」
「うん」

 目的の山菜を取った兄妹は足早に山を下りようとした。
 そんな時、2人の前に見たことも無い怪物が現れました。
 その姿は、今でいうところのトカゲ男、爬虫類人レプタリアンでしょうか。
 彼らは数人で兄妹を取り囲みました。
 そして、意味が分からない言葉を話して、兄妹に襲い掛かりました。
 とつぜんの恐怖に硬直してしまった兄妹。

「神様、妹だけは守ってください!」

 兄は妹をしっかり抱き、恐怖の為に目を閉じました。

 ・

 しかし、いつまでたっても兄妹は爬虫類人達に襲われる事はありませんでした。

「貴方達、大丈夫ですか?」

 兄が目を開けると、そこには超絶美男子青年が立っていて、周囲には爬虫類人たちが全員気絶して転がっていました。

  ◆ ◇ ◆ ◇

「天山とは、確か愛媛県松山市で聞く地名ですね。何か伝説があったような?」

「はい、安藤さん。奈良時代から伝わる『伊予国風土記』に書かれている話ですね」

 ハジュンはお茶を飲みながら、安藤に話す。
 安藤も、随時メモをとりつつ録音をしている。

「カガリちゃん、この美男子って?」
「マオ姉はんも同じ意見なんやな。自分で美男子って言うんかいな?」
「マスターったらぁ、はずかしくないのかなぁ」
「間違いないのじゃ! ハジュン殿の体験談なのじゃ!」

 バックヤードでは、4人がお茶を飲みながらハジュンの話を聞いていた。

  ◆ ◇ ◆ ◇

「お、お兄さんは?」

「私は、通りすがりの仮面ラ……、いやお節介焼きです。貴方方の助けを呼ぶ声を聴いて助けに来ました」

 美青年は、素敵な笑顔で2人の子供たちに笑いかけました。

「あ、ありがとう。お兄さん」
「いえいえ、お気になさらずに」

 美青年は、周囲に転がる爬虫類人の中で服装が飛びきり豪華そうなのを一人ひっくり返して、背中から活を入れました。
 すると気絶していた爬虫類人は起きだしましたが、目の前に自分たちを無力化した美青年が居るのに気が付き、驚きました。
 そして腰から武器を引き抜くも、その武器はバラバラに砕けます。

「貴方方、いくら異種族相手とは言え、幼子を襲うとは許せません。まだ戦う気でしたら、今度は命の保証をしませんよ?」

 美青年は目に力を込めて、爬虫類人を睨みつけます。
 その圧に負けて、爬虫類人は頷き、両手を上にあげ降伏しました。

 その後、美青年は爬虫類人のリーダーに話を聞きました。
 もちろん言語が違うので念話、今風に言えばテレパシーで聞くのですが。
 するとリーダーは言います。
 自分たちは、過去この地に落ちた宇宙船の調査に来た。
 そして原住民に見られたから、口封じをするつもりだったと。

「そんなだから、調査も上手くいかないのです! 原住民とバカにして幼い命を奪いに来るとは! さあ、ではその罰を御受けになってください!」

 美青年は爬虫類人を殲滅すべく目を光らせ腕を振り上げたのです。
 その様子に恐怖して、ぶるぶる震えて涙を流して腰を抜かした爬虫類人。
 そんな時、男の子が叫びました。

「お兄さん! 可哀そうだから許してあげてよ。僕と妹はお兄さんのおかげで無事だったし」
「おにいちゃん、とかげさんをイジメちゃだめぇ」

 兄妹の声で、美青年は振り上げた腕を元に戻しました。

「それでは、しょうがないですねぇ。さて、理解しましたか、貴方。貴方が殺そうとした幼子は貴方の命を助けてくれました。これはどういう意味か分かりますよね?」

 美青年の声で、爬虫類人は兄妹の方を見て己が殺そうとしていた命が気高いものであった事を理解しました。
 そして頭を下げて、己の罪を認め謝罪したのです。

「お兄さん、この人(?)達って、探し物に来たんだよね。じゃあ、それを早く見つけてあげたらどうかな? このままじゃ、この人達も困るし、僕たちも困るよ。他の人に見つかったら大変でしょ? 僕も手伝うよ」
「アタチも手伝うのぉ!」

 その後、兄妹の優しさに感動した美青年は、爬虫類人が探していたモノ、古代宇宙船のメモリーユニットを天山地下深くから神通力で回収し、彼らに渡しました。
 そして、爬虫類人たちは美青年や兄妹に感謝しながら、空を飛ぶ船に乗り去っていきました。
 これにて、一件落着。
 美青年も背中から羽を生やして、兄妹の元から去っていきます。

「いつまでも兄妹、仲良く気高く生きて下さい。私はいつでも貴方方を見守っていますよ」

 その後、兄と妹は末永く仲良く幸せに過ごしましたとさ、おしまい。

  ◆ ◇ ◆ ◇

「今まで聞いたことも無い伝説、ありがとうございました。妙に現代的な事が多いし、まるで見てきたかの様なお話でしたね」

「ま、まあ。話を伝えた方がしっかりしていらしゃったんでしょうね」

 話し終えたハジュンだが、安藤からの質問に声が振るえる。

「やっぱり、アレはハジュンさんの実話なのね。爬虫類型宇宙人さんって映画とかでよく聞くけど、ホントに居たんだ!」
「マオお姉さん、そこは怪しいかもなの。もしかしたら、平行世界の人類かもなのぉ」
「恐竜が生き残っておったら、人型に進化したっちゅう話やったな?」
「此方、面白かったのじゃ!」

 わいわいと姦しいオカルト娘達。
 まもなく夕方。
 また子供たちが集まるであろう「六波羅探題」。
 今日も四国は平和だった。
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