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雨降って地固まる
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隆司が食べ物と飲み物を買ってきて、私の誕生日パーティがスタートする。
私のお金で買った物を無遠慮に食べ二人。
どうせいつものように、隆司は『借りる』といいながら返さないのだろう。
早く帰ってくれればいいのに。
私の様子に、博美はどうしたのかと聞いてくる。
でも、頷くだけでほとんど話さない私に、博美が痺れをきらした。
「なんかあるなら言ってよ、友達じゃない」
『友達』という言葉に怒りが大きくなった私が呟く。
「ふん、友達 ね。」
「隆司、最近どうして私と会ってくれなかったの?」
突然矛先が向けられ、隆司が驚いた様子に変わる。
「私が何も知らないと思ってるの?最近二人で仲よさそうにひそひそとして、私に気づくと逃げて」
博美は呆れたような口調で言う。
「別にそんなんじゃ…、偶然でしょ?」
博美の様子に、私の怒りは更に増す。
「私ね、見ちゃったんだよ。二人が仲よさそうに身を寄せてるの」
隆司が一瞬焦ったような表情に変わるが、博美は表情を変えずに返してくる。
「何それ。いつ? どこで?」
徐々にヒートアップした私は、もう怒鳴るような声に変わっていた。
「とぼける気? じゃあ教えてあげる。今日、ショッピングモールよ」
博美は一瞬焦ったような表情で、確認するようにつぶやく。
「それだけ?」
博美はしばらく私の言葉を待つようにをジッと見つめてくる。
そして、突然怒鳴る。
「ありえない、それだけで何を疑ってるの? じゃぁ教えてあげる」
「隆司が、最近あんたに会えなかったのは、誕生日プレゼントを買うために、寝る間も惜しんでバイトしてたから」
「学校で私と隆司が二人でいたのも、あんたを避けてたのも、今日のパーティをどう盛り上げるか話してたから」
「今日のショッピングモール、プレゼント選びを協力してたから」
「何うたぐってんのよ、私はあんたの親友じゃないの? 隆司はあんたの恋人じゃないの?」
「勝手に疑って、勝手に暗くなって、勝手に責めて。ふざけんじゃないわよ、私や隆司は、あんたにとって、そんなに信用できない人間なの?」
「あんたは、裕子は私の大切な…」
怒りに任せて怒鳴っていた博美だったが、急に言葉を詰まらせる。
そして、両方の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
そして、肩を震わせながら必死に言葉を絞り出す。
「裕子は、裕子は私の大切な友達なんだから、そんなことするわけないじゃない…」
言い終えて、ハンカチで顔を隠すようにして泣く博美に変わって、隆司も話し出す。
「ごめん、裕子。どんなにバイト忙しくても、ちゃんと二人の時間も作るべきだったよね。俺、不器用すぎだよね」
「それに、きっと俺と博美が裕子を喜ばせるために隠すってのが下手で、裕子に余計な心配させちゃってたんだよね。ごめん。ほんとに、マジでごめん。でも、俺は裕子のこと、マジで愛しているから」
二人の話を聞いていて、私はダムが決壊したかのように涙があふれだす。
「ごめん… ごめん… 疑ってごめん…」
雨降って地固まる という言葉がある。
きっと、その雨が涙雨であれば、より一層、地面は強く固まるであろう。
涙が落ち着いてから、3人はパーティを再開した。
私は、こんなに素晴らしい友達と彼氏を疑ったことを恥じ、それでも一緒にいてくれる二人に強い感謝と幸せを感じた。
私のお金で買った物を無遠慮に食べ二人。
どうせいつものように、隆司は『借りる』といいながら返さないのだろう。
早く帰ってくれればいいのに。
私の様子に、博美はどうしたのかと聞いてくる。
でも、頷くだけでほとんど話さない私に、博美が痺れをきらした。
「なんかあるなら言ってよ、友達じゃない」
『友達』という言葉に怒りが大きくなった私が呟く。
「ふん、友達 ね。」
「隆司、最近どうして私と会ってくれなかったの?」
突然矛先が向けられ、隆司が驚いた様子に変わる。
「私が何も知らないと思ってるの?最近二人で仲よさそうにひそひそとして、私に気づくと逃げて」
博美は呆れたような口調で言う。
「別にそんなんじゃ…、偶然でしょ?」
博美の様子に、私の怒りは更に増す。
「私ね、見ちゃったんだよ。二人が仲よさそうに身を寄せてるの」
隆司が一瞬焦ったような表情に変わるが、博美は表情を変えずに返してくる。
「何それ。いつ? どこで?」
徐々にヒートアップした私は、もう怒鳴るような声に変わっていた。
「とぼける気? じゃあ教えてあげる。今日、ショッピングモールよ」
博美は一瞬焦ったような表情で、確認するようにつぶやく。
「それだけ?」
博美はしばらく私の言葉を待つようにをジッと見つめてくる。
そして、突然怒鳴る。
「ありえない、それだけで何を疑ってるの? じゃぁ教えてあげる」
「隆司が、最近あんたに会えなかったのは、誕生日プレゼントを買うために、寝る間も惜しんでバイトしてたから」
「学校で私と隆司が二人でいたのも、あんたを避けてたのも、今日のパーティをどう盛り上げるか話してたから」
「今日のショッピングモール、プレゼント選びを協力してたから」
「何うたぐってんのよ、私はあんたの親友じゃないの? 隆司はあんたの恋人じゃないの?」
「勝手に疑って、勝手に暗くなって、勝手に責めて。ふざけんじゃないわよ、私や隆司は、あんたにとって、そんなに信用できない人間なの?」
「あんたは、裕子は私の大切な…」
怒りに任せて怒鳴っていた博美だったが、急に言葉を詰まらせる。
そして、両方の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
そして、肩を震わせながら必死に言葉を絞り出す。
「裕子は、裕子は私の大切な友達なんだから、そんなことするわけないじゃない…」
言い終えて、ハンカチで顔を隠すようにして泣く博美に変わって、隆司も話し出す。
「ごめん、裕子。どんなにバイト忙しくても、ちゃんと二人の時間も作るべきだったよね。俺、不器用すぎだよね」
「それに、きっと俺と博美が裕子を喜ばせるために隠すってのが下手で、裕子に余計な心配させちゃってたんだよね。ごめん。ほんとに、マジでごめん。でも、俺は裕子のこと、マジで愛しているから」
二人の話を聞いていて、私はダムが決壊したかのように涙があふれだす。
「ごめん… ごめん… 疑ってごめん…」
雨降って地固まる という言葉がある。
きっと、その雨が涙雨であれば、より一層、地面は強く固まるであろう。
涙が落ち着いてから、3人はパーティを再開した。
私は、こんなに素晴らしい友達と彼氏を疑ったことを恥じ、それでも一緒にいてくれる二人に強い感謝と幸せを感じた。
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