命より金

山田 花太郎

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二章

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二章

 村に戻るとすぐにピースは荷物の準備をし、夜も更け始める時間だというのに出発した。
「もう一泊していけばよかったじゃないですか。もう、夜ですよ」
「そんな暇も金もない」
「嘘です。いっぱい村からだってもらったくせに」
 ジト目でピースをみる。
「人が働かない時に働き、人が働くときも働く。それでようやく半人前。それが冒険者だ」
「それなら、どうやっても一人前にならないですって。もう」
 アリスがため息をつく。
「リスクを負うしかないな」
 辺りに視線を向け、
「今みたいに」
 茂みから数人の人影が現れる。
「気づいてやがったのか」
 どうやら盗賊のリーダーらしき人物が現れる。
「抵抗しなけりゃ命までは取らねえぜ。ただし……」
「有り金全部置いていけ!」
 ピースが大声で言った。
「こっちのセリフだ。なめやがって。野郎どもやっちまえ」
 山賊たちが向かってくる。
「じゃ、あと頼んだぞ」
 ぽんとアリスの肩を叩いて引っ込む。
「えー! ちょっと無責任な」
「適当に魔法でも食らわしておけ」
「適当にって」
「早くしないと危ないぞ、ほら、前」
 山賊が迫る。
「ぎゃー、アイスストーム!」
 冷気の嵐がアリスの周りに吹き荒れる。嵐が去った後には、一面が氷の世界になっていた
「はぁ、はあ、こ、怖かった」
 胸を撫でおろす。
「これでいいですか、マスターってあれっ」
 振り合帰ると山賊と同じく氷漬けになっていた。
「うわっどうしよう、溶けるかな、これ」
 こん、こんと氷を叩く。氷にひびが入る。
「あ?」
 突如氷が爆発した。
「うぎゃ」
 煙が晴れると氷から抜け出たピース。
「あ、無事でよかったて、いひゃい、いひゃいです。マスター」
 無言でアリスの頬を引っ張るピース。
「風邪でも引いたらどうするんだ」
 頬からようやく手を離す。
「あの氷から自力で抜け出すなんて、人間ですか! 本当に」
 驚愕するアリスをよそにピースが氷漬けの山賊をごそごそいじっている。
「さっさと、金目の物を集めろ! アリス」
「どっちが山賊だかわかりませんよ。もう」
 あきれながらも言われるがまま、アリスは山賊から金品を奪っていく。

「思ったより持っていたな。あいつら」
 ずしりと重みを感じる皮袋をにぎりながらピースが機嫌よく呟く。
「はぁ、もうこんなことばかりして恥ずかしくないんですか! マスター!」
「何を言う! 山賊の資金源を減らすことによって今後の被害をふせぎつつ、自分達の財布も潤う。一石二鳥ではないか!」
「なんか、自分に都合よく解釈してるような」
「まあ、俺が儲かればそれでいいがな」
「結局、本音はそれか!」

「やっと、ついたぁ」
 二人がようやく町についたのは、夜も開けた頃だった。
 引きずるような重い足取りのアリス。
 一方、同じ距離を歩いたというのにいつもと変わらず疲れた表情を微塵も感じさせないピース。
「い、いつもながら、人間離れしてる体力だよ」

 石畳で舗装された街中を進む。
 朝早い町は露天商たちがそこかしこで開店の準備を始めている。
「さて、まず宿屋を探すぞ」
「ようやくこれで休めますね」
 安堵の息を漏らす。
「何を言っている? 荷物を置いたらすぐに情報収集だ」
「えー、もうくたくたですってば」
 地面にへたり込む。
「仕方ない。お前は休んでいろ。貴様は冒険初心者だからな」
「やった!」
「だが、そのうち240時間労働くらいできるようにしてもらうぞ」
「絶対無理! そんなの誰もできませんて」
「俺はできるが?」
「マスター基準で考えないでください」
「まあ、いい。俺は出かけてくるぞ」
 ピースはそれだけ言うと部屋から出て行った。
「やっと休めるぅ~」
 アリスはベッドに倒れるように横になった。

「戻った」
「ふにゃっ」
 ピースの声でようやく目を覚ましたアリス。
「ずっと寝てたのか。もう夕方だぞ」
 呆れたようにピースが言う。
「それでなにかいい仕事ありました?」
「仕事はなかった」
「あーよかった。これで、明日もゆっくりできます」
「だが、面白い情報はみつけた」
 にんまりと笑う。
「げっ!? マスターの面白いことって大概、わたしには危険なんですが……」
「俺がいつ危険な目に合わせた?」
「いつも! 毎回!」
「でも、死んでない」
「死んでからじゃ遅いっつーの! もうっ!」
 触れ腐れたようにそっぽを向く。
「情報はこの町で起きている事件だ」
「事件?」
「複数の失踪事件だ」
「失踪って大事件じゃないですか!」
 アリスの表情が驚きに変わる。
「失踪しているのは全員が女。しかも若い」
 そして、続ける。
「そして、ここにも偶然若い女が!」
 逃げようとするアリスの頭を捕まえる。
「痛い! 痛いですって! 逃げませんから離してくださいってば!」
 ピースは手にこめていた力を抜いた。
「なに? 夜の散歩がしたいって? よし! 行ってこい!」
「うう、それってわたしに囮になれってことじゃないですか」

 街から伸びる街道の一つ。森の中を通る道を夜、アリスが歩く。
「もうやだよう、こんな危ないこと」
 背中にどこからか様子を窺うピースのプレッシャーをひしひし感じて嫌々ながら暗い夜道を歩いていく。
 しばらく歩くとわき道から見知らぬ男たちが現れた。
「嬢ちゃん、夜道の一人歩きは危ないぜ。なんなら俺たちが送ってやろうか?」
 仲間の男たちが笑う。
「いやあ、遠慮しときます」
 アリスが一歩後ずさる。
「そういわずに。悪い人もいるからさあ。俺たちみたいなさあ」
 男たちがアリスに襲いかかろうとした瞬間、疾風のように現われたピースが男達をのしてしまった。
「なんだ。ただの野盗か」
 男達の一瞥して呟く。
「よし、次だ」

「おとなしくすれば命は、ぎゃっ!」
「違う!次!」

「身包みはいで置いていってもら、うげぇっ!」
「違う! 次!」

「命が惜しかったら、ぐはぁ!」
「ちがぁああう! 次!」

 幾度と無く繰り返しても引っかかるのは野盗ばかり。
 ―いつまで、やればいいんだが。
 そう思いながらアリスは夜道を歩く。
 いままでと同じようにしばらく歩くと何者かが行く手に現われた。「またか」とアリスが呟く。ただ今までと違っているのは身なりが小奇麗で武器も新品に近いものを装備している。
「危害を加えるつもりはありませんよ。ただ我々についてきてもらいたいのです。なるべく商品に傷はつけたくないのでね」
 男達の後ろから現われた男。武器も何ももたず、商人のようないでたちだった。
「最近の誘拐はあなたたちの仕業ですね!」
「それを知っていてわざわざこんな夜に出向くというのはなぜでしょう?」
 アリスの突然の指摘に男がわずかに首を傾げる。
「それは俺が説明しよう」
 ゆったりと茂みからピースが姿を現す。
 アリスを指を指し、「こいつは餌で」次に男を指差す。
「貴様が獲物だ」
 にやりとピースが笑う。
「ずいぶんな自信ですね」
 ぱちりと指を鳴らす。
 さらに伏兵が十数人。敵の数は二十以上になる。
「ま、マスターど、ど、どうするんですか?」
 いつのまにかピースの後ろに隠れているアリス。
「問題ない。それでも俺の勝利は揺るがない」
 余裕たっぷりに言う。
「そうですか…」
 男はすっと下を向いたかと思うとすぐに顔を上げ、
「やっちまえぇええ!」
 男の声と共に全員が襲い掛かった。

「ば、化け物め」
 倒れ伏している男が苦々しく呟いた。
 手下達は男同様に全員地面で気絶していた。
対してピースは無傷。かすり傷すらない。
「さてと」
 男の首元を掴み、軽々と掴みあげる。
「貴様らの黒幕とその情報あらいざらいはいてもらおうか」
「い、言うわけないでしょう。例え拷問されたとしてもね」
 精一杯の虚勢を張って男が口に出す。「そうか」ピースはわずかに笑みを浮かべ、
「俺の拷問はちょっとすごいぞ」
 そのまま茂みの中に男を掴んだまま入っていった。すぐにけたたましい悲鳴が上がった。
「聞こえない、聞こえない」しゃがんで両耳を押さえながらアリスは悲鳴が消えるのを待った。

 しばらくして何事も無かったようにピースが戻って来た。
「さあ、帰るぞ。どうした? 気分でも悪いのか?」
 しゃがんでいるアリスに声を掛ける。
「そうじゃないですよって何ですかその手はっ!」
 ピースの両手は肘から先が血で真っ赤に染まっていた。
「心配するな。俺の血じゃない」
「いや、そうでしょうけど、一体なにをしたんですかっ! 一体!」
「聞きたいのか?」
「いえ、聞きたくないですけども」
「なら、宿に戻るぞ」
 街に向けて足早に歩みを進めた。
「ちょっ! 待って下さいってってば! マスター!」
 
「なにかわかったんですか? マスター」
 場所は宿屋の一室。部屋にはベッドが二つ。
 すでにピースは着替えを済まし、ベッドに腰掛けている。
「奴らの雇い主くらいはな。そいつもどうやら誰かに雇われているようだ。つまり、黒幕はまだ闇の中というわけだ。嘆かわしい」
「その割にはなんだか嬉しそうですね。マスター」
「そう見えるか?」
 疑るような視線を向けるアリスにピースが簡潔に答える。
「相手が大きければ大きいほど見返りも期待できると言うものだ」
「なーる。納得です」
 うんうんと頷く。
「それでこそ、マスターですよね。戦う相手が大きいほど燃えるとか言い出しちゃったらどうしようかと思いましたよ。わたし。そんな熱き魂がマスターにあるわけがっうごぐぇっ」
 投げつけられた枕を顔に受けてひっくり返った。
「ふんっ、一体俺を何だと思っているのか。やれやれ」
 呆れたように首を横に振る。
「ちょっとは手加減してくださいよっ! 首がもげるかと思いましたよっ!」
 文句を口に出しながら、手で顔をさすりながら床から立ち上がる。
「手加減したつもりだが?」
「あれでっ! あれで、ですかもうっ!」
 腹立たしそうにもうひとつのベッドにアリスは荒々しく座った。安物のベッドがぎしぎしと音を立てる。
「そ、れ、に、この部屋はなんですかっ!」
「ただのツインの部屋だが?」
「なんで二人部屋なんですか! 男女が同じ部屋で二人きりってっ! 宿の人も絶対誤解してましたよ!」
「なんだ。心配しなくても大丈夫だ」
 はっきりと断言した。
「お前の体に興味は無いっ!」
「ひどっ! わたしの魅力全否定っ!」
「そんなことよりもだ、これからの話をしてやる」
「そんなことって……」
 いじけたようにぶつぶつと不満を呟く。
 アリスの様子に気にも留めずに話を続ける。
「やつらの雇い主は奴隷商人。加えてこの街には人身売買組織があるらしく奴隷はオークションで売買されている。そして、そいつはその組織の一員」
 人身売買はもちろん違法とされている。奴隷も然り。
 だが、貴族や王族の中には密かに奴隷を求める輩が少なからず存在した。
「そ、それで?」
「その上がりをいただいてしまおうかと」
 大胆な事をさらりと言う。
「どこぞの怪盗ですか! あんたは!」
 アリスの突っ込みにもピースはいつもといっしょで全く気にしない。
「それで、まぁ、一応聞きますけど、どうやってやるつもりなんですか?」
「作戦名、海老で鯛を釣る、だ」
 自信ありげに話す。
「具体的にお願いしますってっ!」
「組織に売り手として潜入したのち、次に買い手として組織のオークションにもぐりこむ」
「あのー売り手って言うと」
「もちろん人身売買のだ。商品は若い娘がいいだろう。希少種ならなおいい」
「若い娘で、希少種ですか」
「ところで貴様の性別と種族は?」
 ピースがふと、アリスに質問をする。
「決まっているじゃないですか。女性のエルフですって……」
「……」「……」
 無言で部屋から飛び出そうとするアリス。が、すかさずピースに腕を掴まれた。
「ぎゃー! 離してください」
「話したら逃げるだろうが」
「そりゃ逃げますよっ! つまりわたしにまた囮になれってことでしょうがっ! しかも奴隷としてっ!」
 泣いてるのか、怒ってるのかわからない顔で必死にピースに訴えかける。
「大丈夫、大丈夫」
 ぽんとアリスの方に手を置く。
「その大丈夫の主語は誰ですかっ! 主語はっ!」
「用が済んだらすぐに助け出してやるから」
 言いながら肩に置かれた手に徐々に力を込めていく。
「うう、結局わたしに拒否権はないんですね」
 あきらめたように力を抜いて両肩を落とした。

 街の路地裏。建物に遮られ、昼間でも薄暗い。
 その道をピースとアリスが進んでいく。時たますれ違うのは、みるからに一般人ではない男達ばかり。フードを目深に被った盗人風の男や、顔や体に傷のある体格の良い傭兵のような男。ぼろぼろの服の浮浪者らしき男。
「な、なんだか危なそうなところですよ。マスター」
 薄汚いローブ姿。フードを被り前を行くピースの後ろを付いて行く。
 アリスの服装とは対照的にピースは高そうな絹製のローブ。指には派手な指輪が光る。
いかにも金を持っていそうな商人風の格好。
「なんでわたしはこんなぼろぼろの服なんですか!」
「奴隷が良い服を着てたら怪しまれるだろうが!」
「それはそうかもしれませんけど。ここなんか穴が開いてるんですよ!」
 胸の辺りに空いた穴を指して言う。
「まぁ、落ちてた服だからな」
「落ちてた?」
 アリスが聞き返す。
「野ざらしになった白骨死体といっしょにな」
「なんて物着させるんですか!  私に!」
「大丈夫だ。洗濯はしておいた。問題ない」
「そういう問題じゃないです! 心の問題です!」
「恥部を隠せて寒さ暑さが防げればいいだろうが」
「普通いやでしょうが! 死体の着てた服なんて! 普通に考え…」
 言いかけてアリスが口を止めた。 
「ノット普通だったぁぁぁああ! この人!」
 頭を押さえて叫んだ。
「なにやら馬鹿にされた気がするがまぁいい。それよりここか場所だ」
 石造りの古そうな建物の裏口。
 さび付いた鉄の扉をピースがぶしつけにノックする。
「なんだ?」
 屈強な体の男が扉を開けてめんどくさそうな顔を出す。
「商品を売りたいんだが」
 顎で、後ろのアリスを指す。男が一瞥し、
「少し待て」
 扉の奥に引っ込み、しばらくして再び扉が開いた。
「入れ」
 通された室中は薄暗く狭い。
「奥に進め」
 言われるがままに奥に進む。
 進んだ先の木の扉を開ける。
 扉の先の部屋。木のテーブルと二つのイス。
そのイスに座る一人の男。小太りの小男だ。
「どうぞ。イスに座ってください」
 にこやかな笑み。
「いや。結構。商談に入ろう」
「まぁ、いいでしょう。で、商品はどれです?」
「これだ」
 ピースがフードを取ってアリスの顔を見せる。
「ほう、これは上物だ。高く買わせて貰いますよ」
 値踏みするようにアリスを足元から頭のてっぺんまで脂っぽい視線で眺め回す。
「それでなんだが、この街では人身売買のオークションが開かれていると聞いた。それに私も出させてもらいたい。売り手と買い手の両方として」
「う~ん、難しい注文ですねえ」
 渋い表情をする。
 ピースは無言でテーブルの上に金貨の入った皮袋を投げ置く。
 男の顔が思わず緩む。
「ま、まあ、何とかしましょう」
 さっと男が皮袋を自分の懐にしまう
「助かる。オークションの予定が決まり次第、連絡してくれ」
 自分達の泊まっている宿屋の名を男に伝える。
「それじゃあ、俺はこれで今日は帰る」
「そちらの商品は?」
 下卑た視線をアリスに向ける
「ひやぁぁっ」
 アリスが小さく悲鳴を上げた。
「売れるまで傷物にされたくない。せっかくの生娘だ。値が下がる。自分で連れて返る」
「ほう、それは、それは」
 男の視線がさらに下卑たものになる。
「さあ、帰るぞ」
 ピースはアリスを連れて建物から出て行った。
 後日、宿屋に商人の使いがやってきてオークションの日程と場所を伝えに来た。

「ほ、本当に行くんですかぁ?」
 前回同様、ぼろぼろの服装。加えて今回は手まで縛られている。心配で瞳が潤んでいる。
「無論だ」
 ピースも同じく商人風の服装。
「ちゃんと助けに来てくださいよ! 約束ですよ!」
「大丈夫だ。餌だけとられるような真似はしない」
「私の安全を第一にしてくださいよ!」
「善処しよう」
「本当にわかってるのかな。この人は」
 アリスが嘆息を漏らす。
「さあ、もう到着するぞ」

「よくいらしてくれました。ひっひっひ」
 待っていたのは店であった商人。
「商品の方はこちらで預かりましょう」
 屈強そうな男が出てきた。
「ああ、丁重に頼むよ」
 アリスは男に連れられていった。
「では、オークション会場に案内しましょう、ひっひっひ」

「うう、薄暗いよう、じめじめしてるよお」
 一人牢に入れられたアリス。
「静かにしろ」
 番兵に注意された。
「ああ、もう本当に助けに来てくれるのかな、マスターってば」
 頭を抱えて唸る
「はっ! でも、マスターが高く売れるエルフのわたしを手放すわけが無い!」
 そうだったとばかりに顔を上げる。
「って自分で言ってて悲しくなるわ!」
 思わず自分にツッコミ。
「静かにしてろぉ!」
 番兵に怒鳴られた。
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