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久瀬君の安東君とデート8

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次はポテト!ポテト!
テンションMAX!アゲアゲ!
「ほらよ。ポテト。」
俺は勢いよく、ポテトに食らいついた!
バクバクバク!
「あっ…ん。」
「!」
ヤバい!勢い余って、安東部長の指先まで口に入れてしまった。
けど…もう少し…ちょっと…だけ…。
俺は興奮し過ぎて思わず指先を舐めてしまった。
「こ…こらぁ!やめっ…久瀬!」
「はっ!すんません!塩味が美味しくて!」
安東部長の顔が耳まで赤くなった。
可愛い!はあ!もう…さっきの声…喘いでるみたいな…録音しときゃ良かった!

ああ…本当ならこのまま、連れ去って全てを俺の物にしたい…でも…ンな事出来ない。
部長の笑顔を失うなんて絶対に嫌だから…。

「ったく。彼氏じゃないんだぞ。
変に舌使い凄いからドキドキしちまった。」
「あ、欲求不満なんすかね。すんません。
本当に…許して下さい。」
「あ、えっ…と、そこまで謝らなくてもいいから。
ほら残りのポテト食べちゃえよ。」

やっぱり…この人マメだし、優しい上に…器の大きさが、ハンパなくデカい…。
暖かい…。
俺が少しくらいハメ外しても、笑って許してくれて…。
大好きです…安東部長…あなたに会えて良かった。
生きていて良かったと…改めて思います。
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