その未来に幸はあり

miy7

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それは突然やってくる

1話

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いきなりだが、俺には前世の記憶がある…

って言っても、こんなとこに住んでいた、とか、こんなものがあったような…みたいな感じで曖昧な所も沢山あるが…

そこが、この世界(地球)ではない事は確かであった


まぁ、前世は前世、今は今だし

あまり気にはしていなかったが、前世で自分がどのように死んだのかだけがどうしても気になる頃もあったが……


思い出せないのであれば仕方がない


今日もまたいつもと変わらない日常で……
あるはずだったのに……………






「おはよう神田くん」
うん、目立たない俺に毎朝挨拶をくれる前の席の今村香織…学年では知らない人はいないであろうと言われるほどの美少女である

「おはよう」
そう俺が言うと、今村は満足そうに席に着いた


「あっれぇ、神田ぁ今日も今村さんに挨拶してもらって、、モテ男気取りですかぁ?」

「きっも、お前なんかに今村さんがなびくわけねぇだろ!」

はぁ、始まった……

西木斗真と千田一(はじめ)
こいつらは何かと俺に絡んでくる
まぁ、めんどくさいから1度も相手した事はないが…

「おまっ、また無視かよ、、まじうぜぇ」
「お前の前髪きめんだよ、これ以上無視したらまじでその前髪ハサミで切るからな」

………それは脅しなのであろうか…

まぁ、前髪が長いのは事実だし、、
別に切られてもいいけど、、
そんなこと言えばまじで切られそうだから、絶対本人には言わないけど、、


「ちょっと2人とも先生来るよ」

おっ、救世主濱田野々、いつもナイスタイミングで俺を助けてくれる学級委員長

頼りになるなぁ…




はぁ、眠い…

しいて今日の1限目は自習って昨日先生が言ってたし

寝てても大丈夫か…

俺がうつらうつら、夢の世界に入ろうとした瞬間

物凄い地震が、俺たちを襲った


「みんな、とにかく机の下に隠れて」

濱田の声がクラスに響き渡る


なっ長い…

ガタンっっ


その音と同時に地震はおさまったが
今度は白い光が俺たちを襲う


まぶしい、、

目が開けられねぇ


「な、何なのこの光」

「わからねぇ、でも目が開けられねぇ」

クラス全員が困惑しているのが分かる





光がやみ、目を開ける前に
「なんなのよ!何処なのここ!」
「いやー、何が起こったの?」



クラスの女子の叫び声が聞こえる


目を開けると俺は驚きのあまり声を失った


…………




なぜ、俺たちは…森の中にいるんだ?

















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