カプセル・カンパニー 圧縮すれば大概なんとかなる(仮題)

朗々

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1 噂のカプセル

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パッとみただけでは人が大量にいるだけで物が一切見当たらないまるで戦後の何も物資がない状況のように見える。

ただ人々の顔つきを見ればそんなことはないとわかるのだが…

私はアーノルド・マーチン・jr
作家だ。
そして私が今いる場所は、ファレン王国城下町だ。

私の目が腐ったわけではない。
私の目には人がいるだけで、建物はおろか何に歓声を上げているのか自分の手元ばかりをみて喜んでいる商人と客の姿があちらこちらで見受けられた。

この現象は今に始まった事ではない。
あの『c.c』という名の1つの商会が10年ほど前にこの世界に名乗りを上げたその直後に始まったものだった。

技術は数段階先へと進んだが、その先の未来がこんなに悲しい現実になるとは私は思いもしなかった。

そんな悲しさに涙が出そうになるも、私はポケットから拳大ほどもあるカプセル型錠剤の様なものを取り出した。

その瞬間あたりの人間が「おお!」と歓声を上げた。

人々の声の中には「アレはこの前c.cで出た最新版じゃないか?」というものも混じっていた。

とやかく言ってたわたしもこの惨状を引き起こした現物のトリコになってしまっているわけだ。

わたしはカプセルを地面に放り投げだ。

すると一瞬煙が上がったと思ったら「ハーリィー」という名の大型バイクが出現した。

それにまたがりアクセルを…
そして風を切り前に進む。

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