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007 - これでぼくはなにとたたかえばいいの? -(挿絵あり)
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007 - これでぼくはなにとたたかえばいいの? -
「搬入口を接続する、シェルダン号、規格は旧式34/8タイプで間違いないか?」
「はい、間違いないです、お願いします」
うぃぃぃん
どん!、ぷしゅぅぅぅ
「荷室は真空かな?」
「いえ、空気があります、今から気圧と成分を転送しますので確認下さい、荷物は特にどちらでも問題無いとありました」
「分かった、荷降ろしは当ステーションで行う契約だったな、終わったら連絡する、・・・通信切断」
今、僕は目的地であるランサー星系ミューⅢ惑星軌道上の貨物ステーションに到着して荷物の受け渡しをしています。
モニターに映ったステーションの背後には氷に覆われた不気味な惑星が見えます、ここに来るのは三度目だけど・・・この星特有の暗くて重苦しい雰囲気は慣れないなぁ。
このミューⅢ惑星は植民惑星と呼ばれているのだけど人が住むのに適していないのです、そのかわり豊富な地下資源があって、資源を採掘する為の基地が地上の数カ所に建設されています。
普通、基地に必要な物資・・・安価な食料や建設資材などは超大型の輸送船で運ばれます、でも大型船は速度が遅いので急ぎの場合や精密機械、貴重品は信頼のおけるハンターギルドに所属している僕のようなハンター達に依頼されます。
だから今僕が運んで来た荷物も人の背丈ほどのコンテナが10個だけ、でもとても高価なもの・・・。
僕はまだ新米ハンターだけど、丁寧な仕事が評価されて今では指名依頼が入る事もあります、ベンダルワームの宿主だから嫌われないようにと一生懸命お仕事をして積み上げた信用・・・それがようやく報われ始めたのです。
ハンターの中には荷物の扱いが乱暴だったり、途中のステーションに寄り道して遊んだり・・・契約通りに荷物が届かないトラブルもあって、僕のように期限に余裕を持って確実に届ける事の出来るハンターは貴重なのだとか・・・以前通信でお話ししたハンターギルドの職員さんが言っていました。
ピッ・・・荷物室に侵入者を検知・・・人型生命体3、パワドースーツ着用・・・
「荷下ろしが始まったようだね、さてこれでお仕事終わり!、あとは連絡があるまでのんびりしてればいいかな」
「おい、シエル」
「何?、ニート」
「今回は我慢してやるが次からはこの船に知らない奴を乗せるな」
「乗せるって言っても荷物室だけで居住スペースにまで入って来る訳じゃないし、人を乗せなかったら荷降ろし僕がやらないといけないじゃん、できるだけ人とは接触したくないの、それに義足だから運ぶのは無理だよ」
「たとえ荷物室でも嫌なんだよ、これからは俺様がなんとかする」
「なんとかって・・・」
ピッ・・・
「こちら貨物ステーション、荷降ろしが終わり作業員が船から撤収した、搬入口の接続を解除して問題ない、積荷と伝票にも不備は無いからこれで依頼は完了だ、報酬はハンターギルド経由で振り込まれる、後で確認しておいてくれ、遠い所お疲れさん」
「はい了解です、お疲れ様でした、これよりシェルダン号、ステーションより離脱します」
ぷしゅぅぅぅ・・・がこん!
しゅー
「さて、これからどうしようかなぁ、今回の報酬が結構あるしレベルスおじさんのおかげで船の保守費用が浮いたからしばらく遊んでても大丈夫なんだよねー、でもこの星系の外周は辺境で何も無いから一度ローゼリアのステーションに戻るのも・・・」
「それならこの辺にシエルの両親所有の拠点がいくつかあるから行ってみねぇか?、あいつらランサー星系で行方不明になったんだろ?、どうせ拠点か・・・そこから転移した先で呑気に遊んでると思うぜ」
「え・・・ニート、場所が分かるの?」
「あぁ、何度も乗せて行った事があるぞ、っていうか拠点に行く時にはいつも俺様に乗って行ってたからな、今回だけが例外なんだよ」
「この辺りの星図を出して拠点に印を入れる事できる?」
「もちろん出来るぜ、今からモニターに映すぞ、ランサー星系だと・・・第5惑星の小さい方の衛星にあるのが一番近いが老朽化が激しい、それと星系の外軌道を回ってる小惑星にもある、こっちは比較的新しいぜ」
「小惑星のやつは公転周期の関係で一番遠くになってるね、これだとゲートを2つ使わなきゃ時間がかかり過ぎるよ、先に第5惑星の方に向かおうかな・・・あれ?」
「どうしたシエル?」
「いや・・・今荷物室の様子を映像で確認したら積荷が一つ残ってるよ、降ろすの忘れたのかな?・・・でも積み込む時にあんな大きなのあったっけ?」
空になった荷物室を映したモニターの・・・、薄暗い部屋の一番奥に箱らしきものが見えました、降ろし忘れならまた引き返さないと・・・そう思ったけど先程の通信では伝票に不備は無いって・・・それならあの大きな箱は何?。
「あれはシエルの荷物だから気にするな」
「え・・・もしかして・・・またレベルスおじさんが・・・」
「察しがいいじゃねぇか、正解だ、クソ野郎からのプレゼントその2だ」
「わぁぁ!何で黙ってるのさニート!、もう他にないよね?」
「あぁ、あれで最後だ、操縦は俺様に任せて見て来るといい」
「ニートはあれが何か知ってるの?」
「もちろん知ってるぜ」
「・・・見る前に中身が何なのか聞いてもいい?」
「見てからのお楽しみだ」
「えぇ・・・」
ピッ・・・荷物室内の気圧を確認、正常・・・ロックを解除します。
ぷしゅー
がこっ!
「あのおじさん、僕に色々してくれるのは嬉しいけど・・・内緒で何かするのやめて欲しいなぁ」
荷物室の照明を点けて中に入るとがらんとした室内の片隅に一際存在感のある箱が置いてありました、カメラの死角になってるし荷物に隠れて気付かなかったのかも・・・。
「何だろ、これ、・・・開けるの怖いな」
ザッ・・・
「おいシエル、何モタモタしてんだ、早く開けやがれ!」
荷物室のスピーカーからニートの声が聞こえました。
「はいはい、開ければいいんでしょ・・・開梱は自動?、このスイッチかな」
ぽちー
ばしゅっ!
がこっ!
「・・・なっ・・・何じゃこりゃぁ!」
開梱スイッチを押すと箱に付いている保護金具が解かれ僕の目の前にはとんでもない物が現れたのです。
「パワードスーツ・・・だよね、でもこんなの見た事ないよぉ」
ぱらっ・・・
「また貼り紙だ・・・えーと・・・」
(驚いたか!、これも俺からのプレゼントだ、ニートの奴には秘密にしておくよう伝えてあるからシエルがこれに気付くのは運送任務を終えた後だろう、そうだよな!)
「そうだよ・・・」
(こいつも凄いだろう!、うちで開発した最新型の人型パワードスーツだ、オプション仕様の小柄な女性用でサイズは体格に合わせて自動調整出来るから安心しろ、詳しくは説明書をニートのデーターベースに入れてあるから読め、お前の両親の持ってる拠点の中には危険な場所もあるだろうから行く時にはこれを使え、間違っても丸腰では行くなよ!)
「おじさん、僕が拠点に行くって知ってたの?、それでこれを?・・・」
(このスーツは装着すると身体全体を隙間無く覆うようになってる、耐刃、耐衝撃性能は軍用だから保証付きだ、宇宙空間でも活動できるし巡洋艦のレーザー主砲にも1発までなら耐えられるようになってるぞ、凄いだろ!)
「・・・うん、凄いね・・・これで僕は何と戦えばいいの?」
(ちなみにこのパワードスーツはまだどの星域にも出荷していない、例によって今後の開発の参考にしたいから使った感想を送ってくれ、・・・エッシャー・レベルス)
「こんな高価なの貰っておいて文句言うのもあれだけど・・・おじさん、僕を新製品開発の試験要員にする気なのかな?」
「シエル、いい物貰って良かったな!、早速装着してみようぜ!」
「・・・」
僕は目の前にあるいかつくて凶悪そうなパワードスーツを眺めました。
全身が黒い艶消しの金属で出来ていて頭部には細長く吊り上がった目のようなものが2つ、口の部分は何故か肉食獣が牙を剥いて威嚇しているような・・・男の子が見たら喜びそうな造形・・・。
僕が装着したら一回り背が高くなるのかな?、膝から下と肘から先は普通の人間より少し長くて指の先が鉤のように禍々しく尖っています、本当にこれで何と戦うの・・・。
「シエル、俺様が遠隔でお前をマスター登録してやったぜ感謝しろ、そいつの胸にある赤いパーツを押せ」
「え・・・こうかな?・・・うひゃぁぁ!」
うぃぃぃん!
ガシャッ!
パワードスーツの胸にある鱗のような部分を押し込むと、装甲が開いて中に人間が入れるくらいのスペースが現れました、同時に直立していたスーツが仰向けに倒れます、この中に入る・・・んだよね?。
「入ったか?、右手のところにあるボタンを押せば装着できるぜ」
「ボタン?・・・これかな?」
ぽちー
うぃぃぃぃ・・・
「わぁぁぁ!待って!、ちょっと待ってぇ!」
開いていた装甲が閉じて僕の身体がセンサーのような無数の機械に包まれました、ダメ!、僕の身体は敏感なのにこれは無理!。
「ひぃぃぃ・・・」
最後に頭部が閉じて僕の目の前にはモニターの映像が表示され荷物室内の様子が映し出されています。
「目の前に画像が表示されたら装着完了だ、目の部分が赤く光って超かっこいいぜ、録画しておいてやるから後で一緒に観ような!」
「待ってニート!、センサーが身体に当たって感じるの!、すごく感じちゃうの!」
「それは仕様だから諦めろ、慣れるしかないぞ」
「わーん!」
「落ち着いたかシエル」
「・・・うん、何とか・・・でも動くとセンサーが身体のいろんな所に当たって・・・」
「慣れろ」
「えぇ・・・」
「立ってみろよ、シエルは義足だが脚部も強化されるから杖無しでも普通に歩ける筈だ」
「ちょっと待って・・・」
うぃぃぃん・・・がしゅっ!、がしゅっ!・・・
「わぁ、凄いよニート!・・・立てた・・・歩けた!・・・僕、杖無しで歩いてる!」
「その調子でこいつを梱包してた廃材を捨てるぞ、ダストシュートに全部入れろ」
「え・・・ちょっと待って、ゴミを宇宙に捨てちゃダメだよ!」
「心配するな、俺様が主砲で塵も残らねぇように消し飛ばしてやる」
「し・・・主砲?・・・そんなのあるの?、僕聞いてないよ!」
「あるもんは仕方ねぇだろ、さっさと運べ!」
「よいしょ・・・これで全部かな、ねぇニート、全部入れたよー」
「じゃぁゴミを射出する、少し離れてろ・・・」
がこっ・・・うぃぃぃん、ばしゅっ!・・・がこっ!
「シエルも一緒に見るだろ、頭部モニターに外の映像を映してやる、どうだ見えるか?」
今まで荷物室の映像が見えていたモニターが切り替わって外の映像になりました。
「うん、お外が見えるね・・・」
「よく見てろよ、主砲準備・・・目標は後方のゴミ!、・・・発射!、死ねやゴラァ!」
ばしゅぅぅぅん!
ぅぅぅぅん・・・
ぅぅん・・・
ちゅどぉぉん!
「どうだ俺様の威力・・・」
「わぁ・・・お星様きれい・・・」
「・・・って、おいシエル、現実逃避するな!」
ランサー星系図
「搬入口を接続する、シェルダン号、規格は旧式34/8タイプで間違いないか?」
「はい、間違いないです、お願いします」
うぃぃぃん
どん!、ぷしゅぅぅぅ
「荷室は真空かな?」
「いえ、空気があります、今から気圧と成分を転送しますので確認下さい、荷物は特にどちらでも問題無いとありました」
「分かった、荷降ろしは当ステーションで行う契約だったな、終わったら連絡する、・・・通信切断」
今、僕は目的地であるランサー星系ミューⅢ惑星軌道上の貨物ステーションに到着して荷物の受け渡しをしています。
モニターに映ったステーションの背後には氷に覆われた不気味な惑星が見えます、ここに来るのは三度目だけど・・・この星特有の暗くて重苦しい雰囲気は慣れないなぁ。
このミューⅢ惑星は植民惑星と呼ばれているのだけど人が住むのに適していないのです、そのかわり豊富な地下資源があって、資源を採掘する為の基地が地上の数カ所に建設されています。
普通、基地に必要な物資・・・安価な食料や建設資材などは超大型の輸送船で運ばれます、でも大型船は速度が遅いので急ぎの場合や精密機械、貴重品は信頼のおけるハンターギルドに所属している僕のようなハンター達に依頼されます。
だから今僕が運んで来た荷物も人の背丈ほどのコンテナが10個だけ、でもとても高価なもの・・・。
僕はまだ新米ハンターだけど、丁寧な仕事が評価されて今では指名依頼が入る事もあります、ベンダルワームの宿主だから嫌われないようにと一生懸命お仕事をして積み上げた信用・・・それがようやく報われ始めたのです。
ハンターの中には荷物の扱いが乱暴だったり、途中のステーションに寄り道して遊んだり・・・契約通りに荷物が届かないトラブルもあって、僕のように期限に余裕を持って確実に届ける事の出来るハンターは貴重なのだとか・・・以前通信でお話ししたハンターギルドの職員さんが言っていました。
ピッ・・・荷物室に侵入者を検知・・・人型生命体3、パワドースーツ着用・・・
「荷下ろしが始まったようだね、さてこれでお仕事終わり!、あとは連絡があるまでのんびりしてればいいかな」
「おい、シエル」
「何?、ニート」
「今回は我慢してやるが次からはこの船に知らない奴を乗せるな」
「乗せるって言っても荷物室だけで居住スペースにまで入って来る訳じゃないし、人を乗せなかったら荷降ろし僕がやらないといけないじゃん、できるだけ人とは接触したくないの、それに義足だから運ぶのは無理だよ」
「たとえ荷物室でも嫌なんだよ、これからは俺様がなんとかする」
「なんとかって・・・」
ピッ・・・
「こちら貨物ステーション、荷降ろしが終わり作業員が船から撤収した、搬入口の接続を解除して問題ない、積荷と伝票にも不備は無いからこれで依頼は完了だ、報酬はハンターギルド経由で振り込まれる、後で確認しておいてくれ、遠い所お疲れさん」
「はい了解です、お疲れ様でした、これよりシェルダン号、ステーションより離脱します」
ぷしゅぅぅぅ・・・がこん!
しゅー
「さて、これからどうしようかなぁ、今回の報酬が結構あるしレベルスおじさんのおかげで船の保守費用が浮いたからしばらく遊んでても大丈夫なんだよねー、でもこの星系の外周は辺境で何も無いから一度ローゼリアのステーションに戻るのも・・・」
「それならこの辺にシエルの両親所有の拠点がいくつかあるから行ってみねぇか?、あいつらランサー星系で行方不明になったんだろ?、どうせ拠点か・・・そこから転移した先で呑気に遊んでると思うぜ」
「え・・・ニート、場所が分かるの?」
「あぁ、何度も乗せて行った事があるぞ、っていうか拠点に行く時にはいつも俺様に乗って行ってたからな、今回だけが例外なんだよ」
「この辺りの星図を出して拠点に印を入れる事できる?」
「もちろん出来るぜ、今からモニターに映すぞ、ランサー星系だと・・・第5惑星の小さい方の衛星にあるのが一番近いが老朽化が激しい、それと星系の外軌道を回ってる小惑星にもある、こっちは比較的新しいぜ」
「小惑星のやつは公転周期の関係で一番遠くになってるね、これだとゲートを2つ使わなきゃ時間がかかり過ぎるよ、先に第5惑星の方に向かおうかな・・・あれ?」
「どうしたシエル?」
「いや・・・今荷物室の様子を映像で確認したら積荷が一つ残ってるよ、降ろすの忘れたのかな?・・・でも積み込む時にあんな大きなのあったっけ?」
空になった荷物室を映したモニターの・・・、薄暗い部屋の一番奥に箱らしきものが見えました、降ろし忘れならまた引き返さないと・・・そう思ったけど先程の通信では伝票に不備は無いって・・・それならあの大きな箱は何?。
「あれはシエルの荷物だから気にするな」
「え・・・もしかして・・・またレベルスおじさんが・・・」
「察しがいいじゃねぇか、正解だ、クソ野郎からのプレゼントその2だ」
「わぁぁ!何で黙ってるのさニート!、もう他にないよね?」
「あぁ、あれで最後だ、操縦は俺様に任せて見て来るといい」
「ニートはあれが何か知ってるの?」
「もちろん知ってるぜ」
「・・・見る前に中身が何なのか聞いてもいい?」
「見てからのお楽しみだ」
「えぇ・・・」
ピッ・・・荷物室内の気圧を確認、正常・・・ロックを解除します。
ぷしゅー
がこっ!
「あのおじさん、僕に色々してくれるのは嬉しいけど・・・内緒で何かするのやめて欲しいなぁ」
荷物室の照明を点けて中に入るとがらんとした室内の片隅に一際存在感のある箱が置いてありました、カメラの死角になってるし荷物に隠れて気付かなかったのかも・・・。
「何だろ、これ、・・・開けるの怖いな」
ザッ・・・
「おいシエル、何モタモタしてんだ、早く開けやがれ!」
荷物室のスピーカーからニートの声が聞こえました。
「はいはい、開ければいいんでしょ・・・開梱は自動?、このスイッチかな」
ぽちー
ばしゅっ!
がこっ!
「・・・なっ・・・何じゃこりゃぁ!」
開梱スイッチを押すと箱に付いている保護金具が解かれ僕の目の前にはとんでもない物が現れたのです。
「パワードスーツ・・・だよね、でもこんなの見た事ないよぉ」
ぱらっ・・・
「また貼り紙だ・・・えーと・・・」
(驚いたか!、これも俺からのプレゼントだ、ニートの奴には秘密にしておくよう伝えてあるからシエルがこれに気付くのは運送任務を終えた後だろう、そうだよな!)
「そうだよ・・・」
(こいつも凄いだろう!、うちで開発した最新型の人型パワードスーツだ、オプション仕様の小柄な女性用でサイズは体格に合わせて自動調整出来るから安心しろ、詳しくは説明書をニートのデーターベースに入れてあるから読め、お前の両親の持ってる拠点の中には危険な場所もあるだろうから行く時にはこれを使え、間違っても丸腰では行くなよ!)
「おじさん、僕が拠点に行くって知ってたの?、それでこれを?・・・」
(このスーツは装着すると身体全体を隙間無く覆うようになってる、耐刃、耐衝撃性能は軍用だから保証付きだ、宇宙空間でも活動できるし巡洋艦のレーザー主砲にも1発までなら耐えられるようになってるぞ、凄いだろ!)
「・・・うん、凄いね・・・これで僕は何と戦えばいいの?」
(ちなみにこのパワードスーツはまだどの星域にも出荷していない、例によって今後の開発の参考にしたいから使った感想を送ってくれ、・・・エッシャー・レベルス)
「こんな高価なの貰っておいて文句言うのもあれだけど・・・おじさん、僕を新製品開発の試験要員にする気なのかな?」
「シエル、いい物貰って良かったな!、早速装着してみようぜ!」
「・・・」
僕は目の前にあるいかつくて凶悪そうなパワードスーツを眺めました。
全身が黒い艶消しの金属で出来ていて頭部には細長く吊り上がった目のようなものが2つ、口の部分は何故か肉食獣が牙を剥いて威嚇しているような・・・男の子が見たら喜びそうな造形・・・。
僕が装着したら一回り背が高くなるのかな?、膝から下と肘から先は普通の人間より少し長くて指の先が鉤のように禍々しく尖っています、本当にこれで何と戦うの・・・。
「シエル、俺様が遠隔でお前をマスター登録してやったぜ感謝しろ、そいつの胸にある赤いパーツを押せ」
「え・・・こうかな?・・・うひゃぁぁ!」
うぃぃぃん!
ガシャッ!
パワードスーツの胸にある鱗のような部分を押し込むと、装甲が開いて中に人間が入れるくらいのスペースが現れました、同時に直立していたスーツが仰向けに倒れます、この中に入る・・・んだよね?。
「入ったか?、右手のところにあるボタンを押せば装着できるぜ」
「ボタン?・・・これかな?」
ぽちー
うぃぃぃぃ・・・
「わぁぁぁ!待って!、ちょっと待ってぇ!」
開いていた装甲が閉じて僕の身体がセンサーのような無数の機械に包まれました、ダメ!、僕の身体は敏感なのにこれは無理!。
「ひぃぃぃ・・・」
最後に頭部が閉じて僕の目の前にはモニターの映像が表示され荷物室内の様子が映し出されています。
「目の前に画像が表示されたら装着完了だ、目の部分が赤く光って超かっこいいぜ、録画しておいてやるから後で一緒に観ような!」
「待ってニート!、センサーが身体に当たって感じるの!、すごく感じちゃうの!」
「それは仕様だから諦めろ、慣れるしかないぞ」
「わーん!」
「落ち着いたかシエル」
「・・・うん、何とか・・・でも動くとセンサーが身体のいろんな所に当たって・・・」
「慣れろ」
「えぇ・・・」
「立ってみろよ、シエルは義足だが脚部も強化されるから杖無しでも普通に歩ける筈だ」
「ちょっと待って・・・」
うぃぃぃん・・・がしゅっ!、がしゅっ!・・・
「わぁ、凄いよニート!・・・立てた・・・歩けた!・・・僕、杖無しで歩いてる!」
「その調子でこいつを梱包してた廃材を捨てるぞ、ダストシュートに全部入れろ」
「え・・・ちょっと待って、ゴミを宇宙に捨てちゃダメだよ!」
「心配するな、俺様が主砲で塵も残らねぇように消し飛ばしてやる」
「し・・・主砲?・・・そんなのあるの?、僕聞いてないよ!」
「あるもんは仕方ねぇだろ、さっさと運べ!」
「よいしょ・・・これで全部かな、ねぇニート、全部入れたよー」
「じゃぁゴミを射出する、少し離れてろ・・・」
がこっ・・・うぃぃぃん、ばしゅっ!・・・がこっ!
「シエルも一緒に見るだろ、頭部モニターに外の映像を映してやる、どうだ見えるか?」
今まで荷物室の映像が見えていたモニターが切り替わって外の映像になりました。
「うん、お外が見えるね・・・」
「よく見てろよ、主砲準備・・・目標は後方のゴミ!、・・・発射!、死ねやゴラァ!」
ばしゅぅぅぅん!
ぅぅぅぅん・・・
ぅぅん・・・
ちゅどぉぉん!
「どうだ俺様の威力・・・」
「わぁ・・・お星様きれい・・・」
「・・・って、おいシエル、現実逃避するな!」
ランサー星系図
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