〜レイアさんはおかしな魔物に寄生されましたぁ!〜(魔法使いなのに魔物で双剣使い?)

柚亜紫翼

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2章 おーすたぁていこく〜おうちにかえろう〜

Side LE - 15 - 15 - あしたはしりがからいとおもうぞ -(挿絵あり)

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Side LE - 15 - 15 - あしたはしりがからいとおもうぞ -


「(昨日も思ったけどシーマの街の駅っておっきいねー)」

私達は宿を出て駅までやって来ました、ユッキィが身体を動かしてくれてるからすっごい楽・・・ずっとこのままでいいやって言ったら怒られたけど・・・。

「あぁ、ここは国境の街でレオーネ王国から東の国に行くのも、他国からレオーネ王国やその西のジェミニ共和国に行くにもここを通る、もちろんローゼリア王国に行くにも通過するから田舎の割に宿屋や駅の施設が充実している」

「(泊まった宿も快適だったし1階にある食堂のお食事も美味しかったぁ、でも昨日の運動のせいで少し筋肉痛・・・)」

「私も身体を共有してレイアが食べた物の味が分かるようになったから一緒に楽しんだぞ、あれは美味かった、筋肉痛は運動不足だな、家に着いたら毎朝鍛えてやろう」

「(・・・味覚を共有したりしなかったり自由にできるの?)」

「できるぞ、逆に私の味覚をレイアに共有させることも出来る、してやろうか?」

「(絶対しないでね、したらユッキィ嫌いになるから)」

「分かってるよ、だから最初から共有してないだろ」

「(ねぇユッキィ、あそこの屋台の肉串美味しそう!、買ってきて)」

「これから列車の乗り場に向かおうと思ったのだが・・・」

「(まだ時間あるでしょ、買って買ってー、ねぇ、買ってよー)」

「レイア・・・小さな子供じゃないんだから・・・」

「15歳だからまだ子供だよ、それに私は見た目が13歳くらいだし」

「言動や思考はもっと幼いがな・・・」

「(酷い!、・・・じゃぁユッキィはそんな幼女から処女を無理やり奪おうとしてる悪い魔物だね)」

「・・・そんな事を言ってると買ってやらないからな」

「(わーん!、酷い!、私のお金なのに!)」





「うむ、美味いな」

「(そうでしょ、焼いてるところ見た瞬間あれは美味しいって直感があったんだぁ)」

「では行こうか、もうすぐ列車の時間だ」

「(マキシマの街ってどんな所なの?)」

「普通の田舎街だが大森林の近くだからハンターが多いな、ギルドも規模が大きいし食堂や酒場、宿も沢山ある、雰囲気は同じ大森林に隣接しているエスティマに近いが、建物はシーマの街に似てる、それから場所のせいなのか晴れた日が少ないな、いつも曇りか小雨、たまに数日間ずっと雨の時がある」

「そっか、私は雨も嫌いじゃないから大丈夫だよ、ユッキィのお家はどんな感じなの?」

「森の手前の小高い山の上に建ってる下級貴族の屋敷だった家だ、私が旅に出る前から少し荒れてたが、その家は硬い岩盤の上に建っていて地下通路で岩盤内に掘られた空洞に繋がっている、空洞の先は切り立った崖で大森林が一望できるぞ、そこに歴代の宿主と一緒に煉瓦や木で部屋を作ったから快適な生活ができる、ローゼリア王国から買ってきた当時としては最新の魔導家具も置いてあるし、飲料水は山の湧き水だ、冷たくて美味い」

「(すごい・・・それ全部ユッキィのお家なの?)」

「そうだぞ、最初の宿主と私を受け入れてくれた親切な貴族の屋敷だった、私が危険な生物だとは思っていなかったようだ、子供が居なかったから表向きは使用人として雇われ何年か後には養子にしてくれた、その夫婦が死ぬ前に私に全てを譲るという手続きをしてくれていて、正式に私のものになったのだ、私は魔力量が多い事になってるから長生きしてても誰も気にしないしな、前の宿主、シシリィは家の使用人で養子にする予定だと街の人達には言ってあった」

「(私はレオーネ王国に実家があるから養子にはなれないなぁ・・・)」

「そうだな、今までの宿主はみんな死んだ事にしてたからな・・・シシリィの親友で長期滞在している事にすればいい」

「(なるほど・・・ユッキィ頭いいね、魔物なのに)」

「レイアがバカなだけだろ、それに魔物だし」

「(わーん!、なんでそんな酷いこと言うのー)」





それから北に向かう魔導列車に乗って約1日、マキシマの街に着きました、距離はエスティマからコルサの街に行くより離れてるけど、途中に停車する街が少ないからだいたい同じくらいの時間で着いたの。

「(着いたぁ・・・マキシマの街!、空気がエスティマと似てるね)」

「あぁ、大森林から風に乗って森の香りが流れてきてるのだろうな」

「(ユッキィのお家はどれくらいかかるの?)」

「歩いて半日はかからないかな、朝ゆっくり家を出ると昼前にはここに着く、前の宿主の時は股の穴と尻に・・・いや身体強化を使って山道を走らせてたからすぐに着いてたぞ」

「(今何か怖い事言ったような気がするけど・・・じゃぁ今からだと家に着くのは夜中になるよ)」

「だから今日はここで夕食を食べて宿に泊まる、夜は魔物の動きが活発になって山歩きは面倒だからな、それに私の家が今どうなってるのか街の人達から情報を集めたい」

「(待って、夕食って・・・魔物の内臓の激辛なんとかってやつ?)」

「そうだぞ、楽しみだなぁ!」

「(いやぁ!)」





「ここが行きつけの店だ、シシリィとこの街を出てから8年か・・・まだ営業してて良かった」

ユッキィがやって来たのは煉瓦造りの古い食堂、看板には「ロカの店」と書いてあります。

街の建物のほとんどは煉瓦の色がくすんだ灰色で排水管が外に剥き出しの質素な外観、小雨が降っているから街の印象は薄暗くて陰気、でも道を歩いてる街の人達は活気があって、店にお客を呼び込む声があちこちから聞こえてきます。

「いらっしゃい!」

「悪魔の臓物・・・大盛りで、それからチキンの香草焼きとミルクティ」

「・・・あ・・・あぁ、分かった、ちょっと待っててくれ」

「(ねぇユッキィ、悪魔の臓物って?)」

「前に言っただろう、私の好物、魔物の内臓とキノコの激辛煮込み汁だ」

「(あれ本当に食べるの?、私嫌いだって言ったよね)」

「あぁ、食べるぞ、私は大好きだからな、好き嫌いしてたら大きくなれないぞ、あ・・・レイアは私が魔物にしてやったからもう成長しないのか」

「(わーん!、いやだぁぁぁ!)」





「はいお待ち、悪魔の臓物大盛りと、ミルクティだ、チキンは今魔導オーブンに入れたからもう少し待ってくれ」

「ねぇ、おじさん、香草焼きの香草はブラックメアリー使ってるの?」

「あぁ、あれは今手に入らなくなってな、代わりによく似たサファイアメアリーを使ってるんだ」

「ブラックメアリーが手に入ったらまた使う気はある?」

「もちろんだ、あれは香りも味も良いが大森林の奥にしか生えてなくてな、値段が高い、8年前までは魔女様の屋敷から安く手に入ったんだが今は手に入らなくなったんだ」

「そう・・・、私はシシリィ・アレクサァの友達のハンターで、レイアっていうの、しばらく魔女様の家で居候する予定だから手に入るようなら連絡しようか?、値段も前のままでいいと思う」

「え、シシリィちゃんの友達か、彼女急にいなくなったから心配してたんだよ、あの香草が安く手に入るなら是非お願いしたいね、お客からあの味が懐かしいってよく言われるんだ」

「あの子は死んだよ、レオーネ王国で魔物に食べられたの、私は魔女様に彼女が死んだ時の事を伝えようと思ってこの街に来たんだ」

「・・・そうかい、・・・長い間顔を見せないからそんな気はしてたんだ、お嬢ちゃんが頼んだ料理もシシリィちゃんの好物でね、悪魔の臓物にミルクティって組み合わせを頼むのはシシリィちゃんだけだった・・・」

「うん、彼女から聞いてた、ここの臓物煮込みは絶品だって、だから食べてみたくなってここに来たの」

「そうか・・・おっと、チキンが焼けたようだ、持って来るからゆっくりしていってくれ」





「おじさん、ごちそうさま、美味しかったよ、はいお勘定」

「あぁ、また来てね」

「一つ聞きたいんだけど、シシリィが居なくなった後、魔女様の家の様子で気付いた事は無いかな」

「あの魔女様は俺が生まれる前からあそこに居るよな、それに買い物や街の連中とのやりとりは雇った使用人に任せてほとんど人前に姿を見せない、使用人もここ数年この街に来てないから隣町まで買い出しに行ってるのかなってみんな噂してたんだ、街の奴らは魔女様との約束であの屋敷には行かないから様子は分からないな」

「・・・」

「ハンターの連中の話だと近くに行った時に寄ってみたが人の気配が全く無い、死んだんじゃないかって言ってた、だが2年くらい前から女2人が屋敷の敷地に居るのを時々見かけるらしい、新しい使用人かなって話をしてるのは聞いたな」

「そう、・・・私以外あそこに住む予定はないから、おそらく無断で住んでるんだろうね」

「そうなのかい?、それで魔女様は元気なのか?、あの人は大森林から魔物が街に向かって出て来たらあそこで討伐してくれているこの街の恩人だ、街の奴らはみんな心配してる」

「大丈夫、生きてるよ」

「そうか、そりゃ良かった」





食堂を出た私達は暗くなった街を歩き、ここもユッキィがたまに利用していたという宿に入りました。

「久しぶりに食べたから美味しかったぁ!」

「(うぅ・・・ぐすっ・・・辛いよぉ・・・気持ち悪いよぉ・・・まだお口の中に臓物のヌルってしたのが残ってる)」

「今のうちに言っておくが、今は口の中が辛いだろうが明日は尻が辛いと思うぞ」

「(わーん!)」

「さて、誰が住んでるんだろうな、女2人か・・・、念の為、家までは引き続き私が身体を動かそう、いいか?」

「(ダメって言っても動かすんでしょ)」

「まぁな」

「(・・・)」

「そう怒るな、危険な奴らだったら戦わないといけないからな、まだレイアには無理だろう」

「(うん)」

「なぁ、レイア、また身体がムラムラして来たのだが・・・していいか?」

「(あぅ・・・嫌だ、今日は寝かせて・・・疲れてるの・・・)」

「レイアは何もしてないじゃないか、まぁいいか、私も久しぶりに人間の身体を動かしたから疲れた、今日は早く寝よう」

「(うん)」





もぞっ・・・くちゅ・・・

「(うひゃぁ!、ユッキィ!、なんで夜中にお股の穴を舐めるの!)」

「くー、・・・くー、・・・んっ・・・蛍ぅ・・・」

「(ユッキィ?・・・寝てるの・・・かな?・・・ホタルちゃん・・・か・・・)」



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