超人が異世界に転生したら

ペペロン

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プロローグ

異世界の神様達

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 俺はまた真っ白な場所にいる。

 だけど前とは違って、俺の目の前には大きな机があり、机を囲むようにして数人が椅子に座っている。

「待っておったよ春輝くん
 春輝くんも座ってくれ。」

 その数人の中で一番偉そうな髭を生やしたお爺さんが座るように勧めてくる。

 何も無い所から椅子が出てくる。

 またこの人たちも神様なのかな?


「わしはこの世界の世界神じゃ。

 君にはわしの世界に転生して欲しくての。
 悪い事をやり過ぎなければ自由に生きてくれて良い。

 あと、君の力でわしの世界を少しばかり発展させて欲しいのじゃ。」

 バリエラが言ってた異世界か・・・
 どんな世界なんだろ?

 危なく無いよね?

「わしの世界は地球と違って魔法があるし、魔物もおる。
 その辺は地球の物語と一緒じゃな。

 そもそも、わしの世界は創造神様が地球の物語を参考にして造った世界じゃよ・・・」

 魔物って・・・
 危険過ぎでしょ!

 すぐ死ぬじゃん!!!

 しかも、創造神いい加減だな・・・

「確かに危険じゃな。
 だがわしからも加護やるしの。
 他の神からもお主なら加護を貰えるじゃろ。
 心配ないぞ」

 座っている神?も頷く。

「俺は武神だ。
 俺の加護持ってれば色んな武芸のスキルが覚えやすくなるし、上がりやすくなる。
 じゃんじゃん鍛錬しろよ!」

 なんか筋肉だけで体出来てそうな神様だな・・・

 てかスキルってなんだよ!

「この世界にはステータスとかスキルがあるのよ。
 転生したら見てみると良いわ。
 私は魔法神よ。
 私からも加護をあげるわね。
 よろしくね、春輝くん。」

 魔法神は白いローブを着た若い女性だ。
 いかにも魔法使いって感じ。

「えっと、僕は知能神。
 僕からも加護あげるね。
 よろしく、春輝くん。」

 自信がなさそうな神様だな。
 こんな人、官僚にも居たな・・・

「最後は私ですね。
 私は
    ーー生命神です。
 ーーーよろしくお願いします。
        ーーー春輝さん」

 恥ずかしがり屋なのかな?
 身長が低くてメガネをかけている。

「で、どうかの?
 転生くれるかの?」

 世界神が聞いてくる。

「転生先は安全なんですか?」

 生まれて直ぐ死ぬとか嫌だからね。

「安全じゃよ。
 そこそこの地位と財力を持ってるところに転生させるしの。
 親の人柄も調べたが問題無さそうじゃ。」

 なら転生するか。
 異世界、面白そうだし。
 神様からの頼みだしね!


「何をしても良いからの。
    自由に生きるのじゃぞ。」


「はい」

 異世界か楽しみだね。

「目をつぶれば転生できる。
 また会おう。春輝くん」

 そして俺は目をつぶった。
 神々に見送られながら。



 あれ、「また会おう」って言った?

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