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第一章 入学! オルエイ高等学園!
18.決闘Ⅰ
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午前中の授業が全ておわり、昼休みにさしかかったころ、俺はグレルの元へ向かった。
そして、声をかける。
「おい、グレル。」
俺の声に彼は楽しそうに返事する。
「なんだ? 下民。」
「やってくれたな。」
「さあ? なんのことだ?」
グレルはケラケラとゲスな笑みを浮かべる。
なんの事を言われているのかはわかっているみたいだ。
「なんかお前、色々キモいな。」
もっと堂々としてるやつだと思ってた。こんな絶妙に嫌な嫌がらせをしてくるやつだったとは。
皮肉を込めて言った一言だったが、グレルは済ました顔で平然としている。
「キモいのはテメエじゃねえのか、エスタ。女に向かってパンツをよこせだって、笑っちまうぜ。」
「小物臭がすごい。」
「あ? 殺すぞ。」
最初こそ多少の威圧感はあったが、もはやなにも感じない。
目の前にいるのは勝てない奴に嫌がらせをするダサいだけの男だ。
まあ、俺もグレルを殴った時は少し卑怯くさかったからあんま人のこと言えないが。
だからこそ、俺は彼に提案する。
「グレル、決闘しよう。」
「は? 決闘?」
「正々堂々、一対一で戦うんだ。そして負けたやつは勝ったやつの言うことを聞く。」
「正気か? テメェ負けるぞ?」
「さあ? それはやってみないと分からないだろ?」
彼は俺から目を逸らす。
「なんで俺様が、んなことに付き合わなきゃなんねぇんだ。」
「強さをはっきりしようって話だ。もしお前に負けたら魔族らしくお前の下につく。どんな扱いだって受け入れてやる。」
「俺様がそれに付き合う義理はねえ。」
彼は戦いたくないらしい。まあ、確かに、グレルが付き合う義理はないだろう。
彼は恐らく昨日殴られたあとも、俺を下にみている。
圧倒的に自分が優位な立場にあるとおもっている。
たんに面倒だとあしらうだけだろう。
だから、俺は彼を煽る。
「もしかして、怖いのか?」
「あ?」
「そりゃそうだよな、不意打ちとは言え、俺に一発くらったんだもんな。怖くないはずがないよな。ごめん。」
「何に対しての謝罪だ、ぶっ殺すぞ。」
明確に食いついてきた。
殴られたという事実は彼にとって屈辱だろう。
そこを強調してやれば、グレルは絶対に決闘を受けてくれる。
「まあ、怖いならいいよ、無理言ってごめん。永遠に小物臭ただよう嫌がらせを続けていてくれ。俺は気にしない事にする。」
そう言い残して、俺はその場を去ろうとする。
しかし、グレルは俺の手を掴んで止めた。
「なに勝手に勝った気でいんだ? クソ野郎。」
来た。
彼は続ける。
「決闘、受けりゃいいんだろ? 負けても喚くんじゃねえぞ。」
「そっちこそ。負けたからって言い訳するなよ。」
「いつやんだ?」
「昼食を食べたらすぐだ。」
「乗った。」
俺達は決闘をすることになった。
☆★☆★☆★☆★☆★
昼休み、俺はシアと昼食を食べていた。
「ナルキもローズマリーも、全然話してくれなくなっちゃった。」
俺が悲痛な声をあげると、シアは苦笑いする。
「仕方ないよ、今日のエスタ、気持ちわるかったもん。ララリアさんの下着を要求したり、生徒会長や先生に喧嘩売ったり。」
「全部俺じゃない。昨日グレルに喧嘩を売ったせいだ~!」
「後悔してる?」
「まあ、多少は?」
もはや、シアしか相手にしてくれなくなってしまった。
というか、シアがいまだに俺の味方をしてくれるのが結構謎ではあるのが。
「一人って心細いな。」
「私がいるよ。」
「そうだな、本気で今シアが心のオアシスだわ。」
「じゃあ結婚する?」
ちょっと揺らいじゃうけど無しだな。
言っても、まだ出会って三日目だし。
俺は彼女の求婚を無視して話題を変える。
「それにしても、グレルって結構まわりくどいやつだったな。」
「決闘受けてくれたんでしょ?」
「ああ。受けてはくれたが、思ったより渋られた。もっと簡単に受けてくれると思ってた。」
「貴族からすると、平民と決闘をする事自体が恥らしいからね。」
そもそも同じ土俵にはいないってか?
なんだか貴族が嫌いになりそうだ。
☆★☆★☆★☆★☆★
ご飯を食べ終わると、俺は待ち合わせの場所へ向かった。
第12訓練所。
午後から始まる戦闘訓練で使われる訓練所だ。
俺達はそこで決闘を行う事にした。
訓練は一時半から。
今は一時。
始まるまでに30分もの時間がある。
時間にはそこそこ余裕がありそうだ。
訓練所に到着すると、既にグレルは待っていた。
俺に到着したのに気づくと、大声で言う。
「来るのがおせえぞ! 待たせんじゃねえ!」
約束の時間はちょうど一時だったはずだ。問題はない。
それにしても、人が多い。
なんと、クラスメイト達全員が集結していた。
次の戦闘訓練に備えてみんな早く来たのか? いや違うな。
グレルに聞いてみる。
「わざわざ観客を集めたのか?」
「そうだぜ。せっかくの決闘だ、ギャラリーが多い方が面白えだろ。それに、俺様の力を示す為でもある。これから舐められてテメエのように逆らうやつが出てくると厄介だからな。」
「なら、間違った選択だな。自分の醜態を晒すだけだぞ?」
「ハッ! 威勢がいいことだな。」
見ると、ナルキとローズマリーも来ていた。
ナルキがほんの小さく手を振る。
俺は笑い返して、グレルの元へと近づいていく。
「ルールはどうする?」
俺が聞くと、グレルが答える。
「木刀を使って3本勝負だ。先に2本取った方が勝利。」
そう言って、彼は木刀を投げた。
それを、俺は片手でキャッチする。
「危ないな……」
「これで怪我したらテメエはそれまでって事だ。」
俺は再び歩みを再開し、彼の元へ近づいていく。
不意に、グレルが言う。
「先に勝利時の要求を決めようぜ、テメエの要求はなんだ? エスタ。」
「今日、お前が俺にやった事正直に全部話せ。」
「なんの事だ?」
「とぼけんな。まあ、俺としては勝ってくれた時にちゃんと白状すればそれでいい。そんで、お前の要求は?」
「俺様の要求は一つだけ、負けたらテメエ、オルエイを退学しろ。」
彼がそう言った瞬間、周囲でどよめきが起こった。
「え? 退学?」
「まじ?」
周囲の生徒達の驚く声が聞こえる。
瞬間、ローズマリーが声をあげる。
「グレルさん、それはいくらなんでもやりすぎですわ!」
彼女がイラッと来たのか、グレルは軽くあしらう。
「黙ってろエセ貴族。」
「エセではありませんし、黙りませんわ! そもそも決闘は元来対等な要求を賭けて勝負するもの。オルエイの退学とエスタさんの要求が対等とは思えません!」
「それを言うなら決闘は対等な者同士が戦う物。こいつと俺様は対等じゃねえ。」
「そんな暴論通りません!」
ローズマリーは顔を真っ赤にしておこっていた。
俺の為に怒ってくれているのだろうか?
でも、彼女には申し訳ないが、今この瞬間は俺とグレルの時間だ。これは第三者が介入する話じゃない。
だから俺は彼女に声をかける。
「ごめんローズマリー。でも俺は大丈夫だから。」
「エスタさん! 棄権してください。あなたじゃ勝てませんわ。彼は魔術戦最強なんです。」
俺じゃ勝てないって酷い事言うなあ。
「大丈夫だ、なら俺は、肉弾戦最強だから。」
「そう言う話では……」
「まあ、こう言うのもあれだが、心配しなくて大丈夫。多分勝てるから。」
俺がそう言うと、彼女は口をつぐんでしまった。
何を言っても意味がないと思ったのだろう。
何も言わなかった。
俺は彼女に背を向けて、グレルの方へ行く。
「その条件受けてやる。」
その瞬間周囲で再びどよめきが起こった。
グレルは要望が通った事に笑みを浮かべる。
「男に二言はねぇな?」
「ああ、負けそうになったからって逃げ出すんじゃねえぞグレル。自称最強のお前を正面から叩き潰してやる。」
そして、声をかける。
「おい、グレル。」
俺の声に彼は楽しそうに返事する。
「なんだ? 下民。」
「やってくれたな。」
「さあ? なんのことだ?」
グレルはケラケラとゲスな笑みを浮かべる。
なんの事を言われているのかはわかっているみたいだ。
「なんかお前、色々キモいな。」
もっと堂々としてるやつだと思ってた。こんな絶妙に嫌な嫌がらせをしてくるやつだったとは。
皮肉を込めて言った一言だったが、グレルは済ました顔で平然としている。
「キモいのはテメエじゃねえのか、エスタ。女に向かってパンツをよこせだって、笑っちまうぜ。」
「小物臭がすごい。」
「あ? 殺すぞ。」
最初こそ多少の威圧感はあったが、もはやなにも感じない。
目の前にいるのは勝てない奴に嫌がらせをするダサいだけの男だ。
まあ、俺もグレルを殴った時は少し卑怯くさかったからあんま人のこと言えないが。
だからこそ、俺は彼に提案する。
「グレル、決闘しよう。」
「は? 決闘?」
「正々堂々、一対一で戦うんだ。そして負けたやつは勝ったやつの言うことを聞く。」
「正気か? テメェ負けるぞ?」
「さあ? それはやってみないと分からないだろ?」
彼は俺から目を逸らす。
「なんで俺様が、んなことに付き合わなきゃなんねぇんだ。」
「強さをはっきりしようって話だ。もしお前に負けたら魔族らしくお前の下につく。どんな扱いだって受け入れてやる。」
「俺様がそれに付き合う義理はねえ。」
彼は戦いたくないらしい。まあ、確かに、グレルが付き合う義理はないだろう。
彼は恐らく昨日殴られたあとも、俺を下にみている。
圧倒的に自分が優位な立場にあるとおもっている。
たんに面倒だとあしらうだけだろう。
だから、俺は彼を煽る。
「もしかして、怖いのか?」
「あ?」
「そりゃそうだよな、不意打ちとは言え、俺に一発くらったんだもんな。怖くないはずがないよな。ごめん。」
「何に対しての謝罪だ、ぶっ殺すぞ。」
明確に食いついてきた。
殴られたという事実は彼にとって屈辱だろう。
そこを強調してやれば、グレルは絶対に決闘を受けてくれる。
「まあ、怖いならいいよ、無理言ってごめん。永遠に小物臭ただよう嫌がらせを続けていてくれ。俺は気にしない事にする。」
そう言い残して、俺はその場を去ろうとする。
しかし、グレルは俺の手を掴んで止めた。
「なに勝手に勝った気でいんだ? クソ野郎。」
来た。
彼は続ける。
「決闘、受けりゃいいんだろ? 負けても喚くんじゃねえぞ。」
「そっちこそ。負けたからって言い訳するなよ。」
「いつやんだ?」
「昼食を食べたらすぐだ。」
「乗った。」
俺達は決闘をすることになった。
☆★☆★☆★☆★☆★
昼休み、俺はシアと昼食を食べていた。
「ナルキもローズマリーも、全然話してくれなくなっちゃった。」
俺が悲痛な声をあげると、シアは苦笑いする。
「仕方ないよ、今日のエスタ、気持ちわるかったもん。ララリアさんの下着を要求したり、生徒会長や先生に喧嘩売ったり。」
「全部俺じゃない。昨日グレルに喧嘩を売ったせいだ~!」
「後悔してる?」
「まあ、多少は?」
もはや、シアしか相手にしてくれなくなってしまった。
というか、シアがいまだに俺の味方をしてくれるのが結構謎ではあるのが。
「一人って心細いな。」
「私がいるよ。」
「そうだな、本気で今シアが心のオアシスだわ。」
「じゃあ結婚する?」
ちょっと揺らいじゃうけど無しだな。
言っても、まだ出会って三日目だし。
俺は彼女の求婚を無視して話題を変える。
「それにしても、グレルって結構まわりくどいやつだったな。」
「決闘受けてくれたんでしょ?」
「ああ。受けてはくれたが、思ったより渋られた。もっと簡単に受けてくれると思ってた。」
「貴族からすると、平民と決闘をする事自体が恥らしいからね。」
そもそも同じ土俵にはいないってか?
なんだか貴族が嫌いになりそうだ。
☆★☆★☆★☆★☆★
ご飯を食べ終わると、俺は待ち合わせの場所へ向かった。
第12訓練所。
午後から始まる戦闘訓練で使われる訓練所だ。
俺達はそこで決闘を行う事にした。
訓練は一時半から。
今は一時。
始まるまでに30分もの時間がある。
時間にはそこそこ余裕がありそうだ。
訓練所に到着すると、既にグレルは待っていた。
俺に到着したのに気づくと、大声で言う。
「来るのがおせえぞ! 待たせんじゃねえ!」
約束の時間はちょうど一時だったはずだ。問題はない。
それにしても、人が多い。
なんと、クラスメイト達全員が集結していた。
次の戦闘訓練に備えてみんな早く来たのか? いや違うな。
グレルに聞いてみる。
「わざわざ観客を集めたのか?」
「そうだぜ。せっかくの決闘だ、ギャラリーが多い方が面白えだろ。それに、俺様の力を示す為でもある。これから舐められてテメエのように逆らうやつが出てくると厄介だからな。」
「なら、間違った選択だな。自分の醜態を晒すだけだぞ?」
「ハッ! 威勢がいいことだな。」
見ると、ナルキとローズマリーも来ていた。
ナルキがほんの小さく手を振る。
俺は笑い返して、グレルの元へと近づいていく。
「ルールはどうする?」
俺が聞くと、グレルが答える。
「木刀を使って3本勝負だ。先に2本取った方が勝利。」
そう言って、彼は木刀を投げた。
それを、俺は片手でキャッチする。
「危ないな……」
「これで怪我したらテメエはそれまでって事だ。」
俺は再び歩みを再開し、彼の元へ近づいていく。
不意に、グレルが言う。
「先に勝利時の要求を決めようぜ、テメエの要求はなんだ? エスタ。」
「今日、お前が俺にやった事正直に全部話せ。」
「なんの事だ?」
「とぼけんな。まあ、俺としては勝ってくれた時にちゃんと白状すればそれでいい。そんで、お前の要求は?」
「俺様の要求は一つだけ、負けたらテメエ、オルエイを退学しろ。」
彼がそう言った瞬間、周囲でどよめきが起こった。
「え? 退学?」
「まじ?」
周囲の生徒達の驚く声が聞こえる。
瞬間、ローズマリーが声をあげる。
「グレルさん、それはいくらなんでもやりすぎですわ!」
彼女がイラッと来たのか、グレルは軽くあしらう。
「黙ってろエセ貴族。」
「エセではありませんし、黙りませんわ! そもそも決闘は元来対等な要求を賭けて勝負するもの。オルエイの退学とエスタさんの要求が対等とは思えません!」
「それを言うなら決闘は対等な者同士が戦う物。こいつと俺様は対等じゃねえ。」
「そんな暴論通りません!」
ローズマリーは顔を真っ赤にしておこっていた。
俺の為に怒ってくれているのだろうか?
でも、彼女には申し訳ないが、今この瞬間は俺とグレルの時間だ。これは第三者が介入する話じゃない。
だから俺は彼女に声をかける。
「ごめんローズマリー。でも俺は大丈夫だから。」
「エスタさん! 棄権してください。あなたじゃ勝てませんわ。彼は魔術戦最強なんです。」
俺じゃ勝てないって酷い事言うなあ。
「大丈夫だ、なら俺は、肉弾戦最強だから。」
「そう言う話では……」
「まあ、こう言うのもあれだが、心配しなくて大丈夫。多分勝てるから。」
俺がそう言うと、彼女は口をつぐんでしまった。
何を言っても意味がないと思ったのだろう。
何も言わなかった。
俺は彼女に背を向けて、グレルの方へ行く。
「その条件受けてやる。」
その瞬間周囲で再びどよめきが起こった。
グレルは要望が通った事に笑みを浮かべる。
「男に二言はねぇな?」
「ああ、負けそうになったからって逃げ出すんじゃねえぞグレル。自称最強のお前を正面から叩き潰してやる。」
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