ブラック企業体験談①~正社員から強制的にアルバイトに~

うた@ジョブホッパー

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ブラック企業体験談①~正社員から強制的にアルバイトに~

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これは正社員として入社した会社でのことでした。販売や接客を経験し、できるだけ人と関わらない仕事をしたいと思っていた私は、事務として働ける会社を探していました。

未経験・未資格で事務職への挑戦。ハッキリ言って、転職活動はなかなか進みませんでした。

それでもあきらめずに転職活動を続けていると私を事務として採用してくれる会社に出会うことができました。しかも土日休み。

今まで販売や接客しかしてこなかった私にとっては、決まった休みがあることが魅力的でした。

ですが私はこの時知りませんでした。会社の経営が傾いていたことを。

「この会社はどうやって収益を得ているのだろうか」

その疑問にたどりつくまでに1週間もかかりませんでした。

私が入社した会社はインターネット代理店で、取引先にインターネットを契約したい人を紹介してもらい、報酬を支払うというものでした。

1件登録するといくらもらえるというのが決まっていて、そこから取引先に支払う報酬を差し引いた金額が利益になっていました。

その利益の金額は、1件につき500円ほど。しかも、いちにちの登録件数は10件にも満たないほど。どう考えても、会社が存続し続けられるだけの利益は出ていません。

疑問の答えを知るきっかけがあったのは、入社して1ヵ月ほど経ったある日。

パートのおばさんから、取引先の会社とのトラブルがあったことを聞きました。そしてトラブルが原因で1日の登録件数は激減。

以前は毎日100件以上登録していたようですが、私の入社時には10件未満になっていました。

単純に考えて毎日、おおあかじ。今となって思えば、社長や上司はいつもイライラしていました。

私の入社時には営業が2人いましたが、社長と言い争っているところを見たこともありました。そして、言い争った日を境に、2人はいなくなりました。

そして、人が減って数日経ったある日、私ともう一人の社員は上司に呼び出されました。

「土日のどちらか出社するようにして」

それは本当に突然のことで、断れる雰囲気ではありません。それをきっかけに土日休みもなくなり、土日は基本出社になりました。

土日の方が問い合わせが多いと考えたからだったと今では思いますが、当時の私はそんなことに気が回りません。もし理解していたとしても、感情が追い付いていたのかと聞かれれば正直微妙です。

土日出勤にさせられた私は仕方なく出勤し、仕方なく働いていました。

それからまた2か月ほどが経ったある朝、再び上司に呼びだされました。

その内容は、電話での営業に興味はないかというものでした。

あまりに突然のことで直ぐには言葉が出てきません。

「いったん考えさせてほしい」

そう伝えて保留にした……少なくとも私はそのつもりでした。

ですがその日のしゅう礼で言われました。

「うたさんは異動になります」

正直、あまりのことに何を言われているのか分かりませんでした。

私の異動先というのは、新しく作られた電話営業の会社でした。その会社は取引先に出資してもらって作られたもので、出資条件は正社員をひとり派遣するというものだったようです。

その派遣する社員として、私は選ばれてしまったのです。

新しい会社ということで、労働の契約書も新しく結ばれることになります。

しかもその労働条件は、正社員ではなくアルバイト。

異動自体も私の意志ではなく無理やりで、強制的に正社員からアルバイトにさせられてしまったのです。

確かに電話営業をしないかという話が出た時に、「アルバイトにはなるんだけど、今より給料がよくなるよ」という話はされました。

その言葉は嘘ではなく、電話営業をしていた時の給料は、事務の時よりもよくなりました。

ですがそれは後から気づいたこと。

何よりも私は、電話営業をやるとは一言も言っていません。

ですが当時の私には断るという発想がありませんでした。

言われたことをやらないといけないというなんともブラックな思考になっていて、電話営業の会社に行かされることになりました。

電話営業の会社では、ヘッドセットをつけると勝手に電話がかかり、1日中電話をさせられました。

1日の電話をする件数はなんと400件。元々やる気があったわけではない私の心は。日に日に疲弊していきました。

もしかしたら、扱っていた商材に自信があればまた違ったのかもしれません。ですが扱っていたのはインターネット回線。電話をされた側からすればいかにも怪しい内容で、冷たい対応を何度もされました。

何よりも、電話営業をするという事実に自分を納得させられません。

特に12時台や19時以降に電話することは耐えられません。

12時台はお昼の時間で自分だったらゆっくり昼食を食べたい。
19時以降は仕事から帰ってくる時間で、自分だったら電話されたくない。

そんなことを考えると電話しているだけで憂鬱になりました。

最初の1か月ほどは「数字を作らないといけない」という気持ちがまだありました。

ですが日に日に電話をするのが嫌になり、数字を作ることよりも、1日をどうやり過ごすのかを考えるようになっていきました。

そして最終的には「電話をしたくないです」と伝えて辞めました。

この電話営業の会社で働いたことが原因で、今でも電話対応をすることには抵抗ができてしまいました。

仕事を選ぶときには電話対応のないものにする。今ではこれが絶対条件になっています。

正社員だったのに強制的にアルバイトにさせられたり、土日休みがいきなり平日休みになったりと、思い返すとかなりブラックな会社だったのではないかと感じています。
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