先輩はわたしに逆らえない

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密室の中で

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ソファに座る私の目の前で正座させられている先輩

それをクスクス笑いながら見下ろす私

本当は、、、内心不安だった

先輩は私の事が好きだってカカオのやり取りを見て知ったけど

今の先輩は、、、

由利香っていう人の奴隷で、私の奴隷じゃないから、、、もしかしたら今ここで私の命令には応じないかもしれない

由利香っていう人と先輩のやり取りを見て、彼女の調教の仕方というか先輩に、、、マゾに対する接し方はなんとなく理解はできた

由利香っていう人は実際に会う事もなく、、、いや実際会った事があるのかはわからないけど、少なくともやり取りの中に待ち合わせをした形跡はなかった、、、つまり言葉や文面だけで先輩を辱しめたり、時には誉めたりして先輩を思いのまま服従させている

それに比べて私は、、、言葉だけでは先輩を服従させられない、、、

悔しいけど、、、マゾを支配する手腕で私は彼女に大きく劣っている

彼女のメッセージを見たけど、私には思いつかない言葉責めの数々、、、普通に考えたら失礼な言葉や常識的にまず言わない言葉を投げつけていた

それでも、先輩はそういう言葉を言われて興奮していたのだから、、、たぶん彼女は先輩を理解しているんだと思う

会った事もないのに、、、

どんな風にすれば喜んで、どんな風にすれば恥じらうのか

私よりずっと深い部分で先輩を理解しているんだと思う

悔しいけど、、、今は彼女に敵わない、、、

だから、、、

私に従う事に躊躇しているのかもしれない

『工藤さん、、、自分は、、、今、別の人に奴隷として、、、扱われています、、、』

掠れた声で言う先輩

『知ってますよ』

『だから、、、その、、、今は、、、お許しください、、、』

私を命令を拒んだ先輩、、、

先輩の言葉に私の中で、、、何かが弾けた、、、

気づいた時には、、、

私は先輩の肩を掴み床へ押し倒していた

そのまま馬乗りになって先輩の胸の上に座る私

『先輩の意見なんて聞いてないんですよ、、、私の匂いでオナニーしている変態のくせに、、、なんで、、、』

『工藤、、、さん、、、』

私は、、、先輩の上に跨がったまま、、、

『なんで、、、他の女の奴隷なんかになっているですか、、、』

泣いていた、、、

思い通りにならなかった悔しさだったのか

他の女に負けたって自覚したからなのか

理由はわからない、、、

先輩の事がそんなに好きだったわけでもないと思う

でも、、、

私の目から勝手に溢れる涙は止まらなかった

止められなかった、、、

そして、、、私自身の行動も、、、止まらなかった

『先輩に拒否権なんてあるわけないじゃないですか、、、由利香って女の奴隷だから?知りませんよそんな事、、、私のお尻の匂い嗅ぎたかったんでしょ?ほら、、、』

私は先輩の上で身体の向きを変えスカートを捲りそのまま先輩の顔の上に座る

『1日仕事してたから臭いと思うんですけど先輩はそういうのが好きなんですよね?』

膝を床につけて、体重をかける私

『うぅ💦んぅぅぅぅ💦うぅぅぅぅッ!?』

パンスト越しに先輩の悲鳴が下から聞こえてくる

『何言ってるかぜんぜんわかりませんよ?っていうか喋る暇あるなら、しっかり匂い嗅いでください、、、』

私は先輩の顔に座りながら、、、ようやく、、、

少し冷静になり、、、

自分が今、、、何をしているのか、、、

客観的に見る余裕が出てきた

先輩が私の命令を拒否した事に、、、私はたぶんキレた、、、生まれて初めての経験だった

一瞬で爆発したような、、、突発的な激情に身を委ねた、、、

勢いでやらかした私の行動、、、

よくよく考えたら、、、今、、、私、、、

仕事して、、、汗もかいたのに、、、

先輩の顔に座って、、、自分のアソコを押し付けている

朝、、、シャワーなんて浴びてないから、、、

お風呂は昨夜入ったけど、、、

もしかして、、、先輩が私の下でなんか言ってたの本気で臭いがきついとかじゃないよね?

自分のしている事を考えたらとたんに恥ずかしい気持ちが沸き上がる、、、

顔が真っ赤に染まり熱を帯びるのが自分でわかってしまう、、、

私の中に芽生えた感情は

勝手にキレて泣いて恥じらう、、、

自分でも意味がわからないくらい心がぐちゃぐちゃになっていた

こんなの端から見たらただのめんどくさい女じゃない、、、

そんな女じゃないつもりだったんだけど、、、

そんな事を考えていて、ふと思い出す

先輩は帰宅時間に戻れない時は連絡しなきゃダメだったっけ

今、、、17時30分、、、

まぁ間に合わないよね

仕方ない、、、

テーブルの上に置いてある先輩のスマホを取り

由利香って女のカカオにメッセージを送る

【後輩の女の子と流れでカラオケ行く事になりましたので帰宅間に合わなさそうです】

とりあえず、これで大丈夫よね

スマホを置こうとすると、、、由利香から連絡が来る

【わかったわ。楽しんできなさい。帰宅したらまた連絡しなさいね】

由利香からの返事に、、、

本当は貴女の奴隷は今、私のお尻の下で静かにしてるけどね

そんなメッセージを送ろうかとも思ったけど、なんとなくやめた、、、

そして気づいた、、、最初は手足をバタバタ動かして抵抗していたはずなのに、、、

静かにしてる意味を察して私は慌てる

『先輩ッ!?』

顔の上から急いでおりる私

ぴくりとも動かない先輩に青ざめる私

咄嗟にかなり強めに先輩の頬を叩く

少し遅れて身体と表情が動く、、、胸の上に手を当てると心臓は動いているのがわかる

最悪の事態は免れた事に安堵する私

『はぁ、、、』

大きく溜め息を吐いて、、、私はソファに座り自分のスマホで気絶した時の対処法を検索する

調べた結果は数分で意識を取り戻すと書いてあり

『、、、ぅ、、、』

実際に先輩もすぐに意識を取り戻した

『先輩、、、気分はどうですか?』

私が気絶させておいて心配するのもどうかと思うけど、、、

『、、、工藤さんに踏まれて、、、興奮してしまいました、、、』

先輩から返ってきた返事が私の意図とまるでズレていて、、、

『っふ、、、ふふっ、、、あはははは』

私は思わず笑ってしまう

『違いますよ先輩。気絶しちゃったから心配して気分悪くないですかって意味ですよ?』

私の言葉に先輩も一瞬戸惑い、、、自分の言葉の意味を理解したのか顔を赤面させる

『、、、あ、あぁ、、、大丈夫、、、です』

『なら良かった、、、それにしても気絶するまで大人しく踏まれてるなんて、、、本当に先輩ってマゾなんですね?』

『、、、はい、、、』

『良い匂いでしたか?』

『、、、はい、、、すごく、、、』

『へぇ、、、仕事してたから臭いと思うんだけど、、、汗とか結構かいたんだけど、、、』

『、、、臭くないです、、、すごく興奮しちゃう匂いです、、、』

『もう一回嗅ぎたい?』

『、、、はい、、、』

『なら、、、わかってますよね?』

『、、、はい』

今度は、、、私の言葉に素直に応じた先輩に私は不思議な満足感を得ていた

そして、、、素直になった先輩にもっといじわるをしたい

そんな思いが芽生えはじめていた
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