【完結】大魔法師様は運命の恋人を溺愛中。〜魔法学院編〜

みるくくらうん

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一年生・秋の章<それぞれの一週間>

天然王子と性教育⑨★



「リーヴェス、もちろん私だってお前だけだ。お前、そんなことを考えていたのか……?不安な気持ちだったのか?」


 ライトニングは切なげな声でそう問いかけると、リーヴェスは目を閉じ小さく頷く。


「はい……申し訳ありません王子。同じ想いだと気付いた時から、幸せなのと同時に、ふとそんなことを考えてしまって」

「わ、私がそんな、お前を捨てるなど!そんなことあるわけないのに」


 ライトニングは胸を痛めてリーヴェスの頭を撫でながら言うと、リーヴェスは顔を上げて相手を見つめて切なげな表情を浮かべた。


「……それでも」


 リーヴェスはライトニングを押し倒し、不安げな表情のまま見下ろす。


「それでも、考えてしまうものなのです。私もまだまだ子供ですね……余裕がなくてみっともない。こんな情けない私を許してください」


 リーヴェスはライトニングの額に自分の額を合わせ、切なげな声色でそう言って許しを請う。


「リーヴェス……私はどうしたらお前のその気持ちを楽にしてやれるのだ……?
 情けないのは私だ、お前を不安にさせていることなど知らず、さっきも馬鹿なことを言ってしまったし……自分が恥ずかしいぞ」


 ライトニングは瞳を震わせる。愛している側近一人を安心させてあげることも出来ない不甲斐ない自分に嫌気がさし、涙声でそう言って目をぎゅっと瞑った。
 ライトニングが自分を捨てるようなことをするとは思えない。そう分かっていても、リーヴェスの拭えない漠然とした不安は払拭されず、そんな自分の弱さにリーヴェスは眉を顰めたあと、小さく口を開く。


「王子……私は身分を弁えず、平気で嫉妬をしたり独占欲を剥き出しにしてしまいます」


 リーヴェスはそう言ってライトニングの唇ぺろっと舐めた後口付けをする。


「んっ……んぅ」


 触れるだけのもどかしいキスから、お互いの舌が絡まるような淫らなキスに変わると、ライトニングはすっかり蕩けた表情になりリーヴェスをぎゅっと抱き締めて夢中でキスをした。
 こんなにも愛の籠ったキスをするのに、なぜ自分は不安になってしまうのだろう。リーヴェスはしばらくキスに没頭して、ライトニングの唇を吸ったり舐めたりすると舌を入れ、咥内を味わうようにねっとりと深くキスをする。

 唇を離す頃には、ライトニングはぼーっとした表情で顔を赤くさせ、肩で呼吸をし興奮のスイッチが入った様子でリーヴェスを見つめた。
 その様子を見たリーヴェスは、意を決して口を開く。


「王子、我儘を聞いてくれますか……?」

「うん……?お前の頼みならなんでもきくぞ……?」


 甘さを含むライトニングの声色に、リーヴェスはゴクリと唾を飲んだ。


「王子の全てをください。私に全て。心も体も欲しい」

「……?ああ、もちろん。私はお前のものだし、お前は私のものだろう?」


 ライトニングはふにゃっと笑みを浮かべるも、リーヴェスは真顔のまま目を細める。


「分かっていないようですね……私は“セックスがしたい”と聞いてるんですよ」


 リーヴェスはライトニングの体を押さえつけるように押し倒したまま、トントンとライトニングの後孔を指で叩いたりさすったりし様子を伺う。


「っん……っ?ぇ、あ、?」


 まだ事態を理解していないライトニングだが、興奮状態の体はすぐに反応を示し、後孔はじんわりと解れていく。


「王子のココに、私のモノを挿れて、果てるまで何度も王子の中を突くのです。分かりますか?」


 丁寧に説明をしながら、中指で後孔を摩り続けるリーヴェス。しっとりとしてきたことを確認すると、ゆっくりと第一関節まで挿入をした。


「ぇっ、ううっ……私のお尻に、お前のを……?あ、そんなの、挿いるのか?」


 少し不安げな表情を浮かべ体に力が入るライトニング。挿入された指を押し戻してしまうが、リーヴェスはそれに抗って今度は第二関節までずぷずぷと挿入していく。
 リーヴェスの長くゴツゴツとした指が挿入されると、ライトニングはビクンッと強く跳ねて「ぁっ」ととびっきり甘い喘ぎ声を発し目を潤ませた。


「前立腺ってわかりますか?」


 リーヴェスはライトニングの反応一つ一つに興奮を示して、呼吸を少し荒げる。


「ぜん、りつっ……?」


 ライトニングはぷるぷる震えるように首を横に振ると、リーヴェスは指で中を探るように動かしある一点を少しだけ押し上げる。


「ひっ……!?」


 ライトニングはすぐに反応を示し、だらだらと我慢汁を垂れ流しにしながら震えて目を見開いた。


「へん、へんだぞリーヴェス、いまのはなんだっ……」


 初めて感じる強い快感に戸惑いを見せるライトニング。リーヴェスは間髪入れず再度前立腺を刺激すると、ライトニングはまたもやビクンッと仰け反り声にならない声を発して涙を浮かべる。


「ゃ、やめ、やめてっ……」

「嫌ですか?」


 リーヴェスは前立腺を撫でたり軽くトントンと刺激してからぐんっと強く押し上げると、ライトニングは溜まらず大きく跳ねて射精をする。


「あっあっ……こ、こんなの……だめ、おかしくなる。わたしの、わたしのからだが変だ、はぁっ、あ」


 震えながら射精をし、切なげにそう呟くライトニング。驚くほどの快感を味わい、あっという間に射精をしてしまったため、ライトニングは戸惑いを隠せず、されど体はさらに快感を求めてリーヴェスの指を締め付けたまま離さなかった。
 



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