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わかっているのかいないのか曖昧に頷く顔が近い。アヤはすっかり頭に血が上ってクラクラしてしまった。
顔の火照りをもてあまして固まっていると、ひゅっと自動ドアが開いて、飛び込んできた外気が頬をヒヤリと撫でた。
「お、桂木じゃん」
ガヤガヤと入ってきた一団は桂木の友人のようだった。
何事もなかったかのように桂木がアヤから離れていく。
煙に巻かれたというか、綿菓子の細い飴の糸に包まれているような、というか。
背後で他に混じって桂木の声がする。
背中に意識を集中させたまま、サンドイッチと牛乳のパックを取ってレジを済ませた。
裏道から行こうとしたのはにやけているかもしれない自分の顔を誰にも見られたくなかったから。
まさかそんな場面に出くわすとか、わかっているはずがない。
道路脇に止められた車に連れ込まれそうになっているのは陽菜だった。
足が止まる。
何かのパファーマンス? 悪いおふざけ? えぇっと、親に送ってもらって、車から降りかけて親子ゲンカ?
考えた可能性、全部が間違いだってことはわかってた。
だって、目があってしまった。
ドキッと見開かれた陽菜の両目。
顔の火照りをもてあまして固まっていると、ひゅっと自動ドアが開いて、飛び込んできた外気が頬をヒヤリと撫でた。
「お、桂木じゃん」
ガヤガヤと入ってきた一団は桂木の友人のようだった。
何事もなかったかのように桂木がアヤから離れていく。
煙に巻かれたというか、綿菓子の細い飴の糸に包まれているような、というか。
背後で他に混じって桂木の声がする。
背中に意識を集中させたまま、サンドイッチと牛乳のパックを取ってレジを済ませた。
裏道から行こうとしたのはにやけているかもしれない自分の顔を誰にも見られたくなかったから。
まさかそんな場面に出くわすとか、わかっているはずがない。
道路脇に止められた車に連れ込まれそうになっているのは陽菜だった。
足が止まる。
何かのパファーマンス? 悪いおふざけ? えぇっと、親に送ってもらって、車から降りかけて親子ゲンカ?
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だって、目があってしまった。
ドキッと見開かれた陽菜の両目。
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