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アンバランサー・ユウと世界の均衡「星の船」編
わたしたちは、狙われている(1)
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キャラバン隊は進む。
今は、ユウが御者の横に座り、あたりを警戒している。
空は青く晴れ、どこか遠くで鳥がなき、かなたには雪を頂にのせた山並みが見える。
蹄の音と車輪の音を響かせながら、すすんでいく、キャラバン。
がたがた揺れる乗り心地の悪さと、任務さえなければのどかな旅である。
んんんんんー んんんんんんー
ユウの鼻歌が、風に乗り、すぐ後ろの荷台に座っているわたしたちの耳に届いてきた。
「あっ、その歌、知ってる!」
とジーナが声を上げる。
「えっ?」
ユウが、びっくりした顔でふりかえる。
「ジーナ、この歌知ってるの?」
「もちろん。だって、獣人族が大事な集まりの時に必ずうたう、歌だもん」
そういって、ジーナは、朗々と歌い始めた。
「聞け同胞よ われら獣人族は 母なる大地とともにいきる
神よ 御照覧あれ われら獣人族の たぐいまれなる勇気といさおし……」
「へえ、格調高い歌詞だねえ」
「うん、この歌、うたうと勇気が出るの。でも、なんでユウがこの歌知ってるの?」
ユウも、不思議そうな顔で
「いや、ぼくが知ってるのは、ぼくの故郷の歌で」
「えっ、この歌、ユウさんの故郷にもあるんだ!」
「うーん、そうなんだけど……、旋律はほぼ同じで、歌詞がちがうんだよね」
「どんな歌詞なの?」
ユウは静かに歌った。
「なにそれ、ぜんぜんちがうねえ!」
「うん、ぼくの世界では、『峠の我が家』っていう歌だよ。遠く離れて、じぶんの故郷をなつかしく思う歌だね」
「そうなんだ……なんかふしぎな感じだけど、それはそれでいいかも」
「でも、不思議だなあ、なんで同じめろでぃがこの世界に……。そんなことあるのかなあ、いや、そもそも、世界というものは初期条件が同じならある程度似てくるものなのか、いやそれにしても……、うーん、ひょっとして、以前にだれかが持ち込んだ?」
ユウは、なにやら難しいことをぶつぶつつぶやいている。
「あの!」
突然、横からわりこんできた声。
この幌馬車の手綱をとっている、髭面の御者の人である。ウォリスさんという。
「その歌!」
「は、はい?」
「歌ってください!」
「うん、いいよ! まかせて!」
ジーナがはりきって言うが
「いや、もうしわけないが、あなたの方じゃなくて」
「えっ? ぼく?」
「えーっ、ユウなの? あたし、歌うまいよ」
ジーナは不満そうだ。
しかしウォリスさんはユウに
「その、あなたのほうの歌詞で。頼みます!」
ぼく、あまり歌上手くないですよ? そういいながら、ユウは、「峠の我が家」を歌った。
歌の途中から
「う、う、う……」
ウォリスさんはうつむいて、うめき声をあげた。
「あ、あの大丈夫ですか、ひょっとしてぼくの歌が下手で、なにか調子が悪く?」
「う、うおおおおおん!」
「えっ? えっ?」
「うおおおおおおおーん!」
大号泣である。
「あの? ウォリスさん、どうしたんですか?」
ウォリスさんが話してくれたところによれば、ユウの歌の歌詞を聞いて、この仕事をするために、もう長いこと帰ることができていない、自分の故郷の家を思い出してしまったそうだ。
「でも、もうじき帰れるんですよ。王都まで行ったら、契約を終えて、家に帰る予定なんです」
「そうなんですね。みんな、首を長くしてウォリスさんをまってますね、きっと」
「はい、王都では、妻と娘にお土産をかわなくては……」
ほろりとさせられる話だ。
ユウの世界の歌が、ウォリスさんの心の琴線に触れたのだ。
歌は世界を越える。
「うーん……ほんとうは、すごく勇ましい歌なんだけどなあ……」
ジーナだけは、いまひとつ釈然としない顔をしているが……。
「今日は、ここで野営する」
リベルタスさんが宣言し、隊列がとまる。
例によって、バタンと馬車の扉が開いて、アーダがふらふらと降りてきて、青い顔でへたりこむ。
「あー、やっぱり……」
ジーナがいい、今日もユウがそっと渦の調整をする。
アーダが顔を上げ、こっちを見る。
「おっ、こっち見た。くるか? 怒るかな? 怒るかな?」
ジーナが様子をうかがいながら、わくわくした顔で言う。
だが、アーダは、ユウにぺこりと頭をさげ、もどっていったのだ。
「なあんだ……」
ジーナが拍子抜けした声を出した。
「また、邪教の技許さん! って、つめよってくるって思ったのに。
これじゃあ、ぜんぜん、ふつうじゃん……」
「いいじゃないの。ちゃんと頭をさげてお礼して、なにがいけないのよ」
「うーん、なんていうか、こう、まっ正面から立ち向かってくるガッツ?」
「ジーナ、そんなもの、この場面では、いらないよ」
「そうかな……あの子には、見所があると思うんだけどなあ……あっ、それより!」
ジーナが、ユウに
「ユウさん、お願いがあるんだけど」
「ん? なに?」
「あの、ユウさんのあの歌の、歌詞をあたしに教えて!」
「いいけど……ジーナには獣人族の歌詞があるじゃない?」
「うん、でも、ユウさんの歌詞も覚えたいの。教えて!」
実は、ジーナには、ある考えがあったのだが、このときのわたしたちは、いつものジーナの気まぐれくらいにしか、思っていなかったのだった。
その夜。
「きゃあああああ!」
夜更の野営地に、アーダの突然の悲鳴が響きわたった!
続いて、バリン! という何かが破れるような音。
「なんだ?!」
「どうした?!」
みんなが、アーダが一人寝泊りしている馬車に、殺到する。
まっさきにかけつけたのは、抜身のイリニスティスを構えた、ジーナである。
アーダは、毛布をまきつけて、ふるえていた。
「アーダ、どうしたの?! だいじょうぶ?!」
「なにかが、馬車に……」
「えっ?」
「精霊の灯よ欠けたる太陽の刻も我らを行かしめよ 日輪の灯台!」
わたしは即座に魔法を詠唱し、灯りをともす。
あたり一面が、煌々と照らされる。
「すげぇ……」
「やっぱり、女帝の後継者……」
また、「暁の刃」の連中がなにかぶつぶつ言っているが、これは、初級の上、くらいの魔法ですから。ここにいるパーティの魔法使いなら、だれでもできるはずですから。あなたたち、ぜんぜん修行が足りないよ……。
(「ふうむ、娘よ、えらくなったものだなあ」などという声がどこか遠くの方から聞こえ、「ライラ、あなたはまだ、ぜーんぜんなっちゃいないわよ。慢心はだめよ」という声がまた、別の方向から聞こえたような、そんな気がしたが、気のせい。それは、たぶん、気のせいです)
アーダの説明によると、なにか、カサコソ動き回るような音がして目が覚め、様子をうかがったところ、子犬くらいの大きさの、黒くて、足のたくさんある虫のようなものが、荷物袋を開けようとしていた。
錫杖を握りしめ、追い払おうとしたが、とつぜん、その虫のようなものが立ち上がり、足をわさわさ動かして、襲いかかってきた。
悲鳴を上げて、思わず錫杖を突き出すと、がちんと手応えがあった。
その黒いものは飛び上がり、馬車の天井をつきやぶって、どこかに飛び去ったという。
「たしかに、馬車の天井が、大きく破れている」
そして、馬車の側面には、きれいに丸く切り取られた穴が開いていた。
ここから入ったものだろう。
切り口は、刃物で切ったかのようにすぱりと切れている。
「こんなものが、落ちていたぞ」
床から見つかったのは、黒く細長い、しなやかに曲がる、枝のようなものだった。
枝の付け根の部分からは、銀色の線が何本も垂れて、途中で千切れていた。
「アーダの錫杖が当たって、ちぎれたんだな」
「その黒いやつの一部か?」
「魔物なのか?」
「生き物の一部には見えないが……血も出てないし」
正体がわからず、みんなが意見を言い合っていると、ユウが
「おそらく、これは……機械です」
と言った。
「機械? 人間が作った、カラクリだって言うのかい?」
「そうです」
「いや、こんな代物、見たことも聞いたこともないぞ。だれにこんなものが作れるっていうんだ?」
「たぶん、今の時代ではつくれません。おそらくこれは……」
そこで、ユウの言葉をひきついで、
「――超古代文明の遺物です」
といったのは、アーダだった。
今は、ユウが御者の横に座り、あたりを警戒している。
空は青く晴れ、どこか遠くで鳥がなき、かなたには雪を頂にのせた山並みが見える。
蹄の音と車輪の音を響かせながら、すすんでいく、キャラバン。
がたがた揺れる乗り心地の悪さと、任務さえなければのどかな旅である。
んんんんんー んんんんんんー
ユウの鼻歌が、風に乗り、すぐ後ろの荷台に座っているわたしたちの耳に届いてきた。
「あっ、その歌、知ってる!」
とジーナが声を上げる。
「えっ?」
ユウが、びっくりした顔でふりかえる。
「ジーナ、この歌知ってるの?」
「もちろん。だって、獣人族が大事な集まりの時に必ずうたう、歌だもん」
そういって、ジーナは、朗々と歌い始めた。
「聞け同胞よ われら獣人族は 母なる大地とともにいきる
神よ 御照覧あれ われら獣人族の たぐいまれなる勇気といさおし……」
「へえ、格調高い歌詞だねえ」
「うん、この歌、うたうと勇気が出るの。でも、なんでユウがこの歌知ってるの?」
ユウも、不思議そうな顔で
「いや、ぼくが知ってるのは、ぼくの故郷の歌で」
「えっ、この歌、ユウさんの故郷にもあるんだ!」
「うーん、そうなんだけど……、旋律はほぼ同じで、歌詞がちがうんだよね」
「どんな歌詞なの?」
ユウは静かに歌った。
「なにそれ、ぜんぜんちがうねえ!」
「うん、ぼくの世界では、『峠の我が家』っていう歌だよ。遠く離れて、じぶんの故郷をなつかしく思う歌だね」
「そうなんだ……なんかふしぎな感じだけど、それはそれでいいかも」
「でも、不思議だなあ、なんで同じめろでぃがこの世界に……。そんなことあるのかなあ、いや、そもそも、世界というものは初期条件が同じならある程度似てくるものなのか、いやそれにしても……、うーん、ひょっとして、以前にだれかが持ち込んだ?」
ユウは、なにやら難しいことをぶつぶつつぶやいている。
「あの!」
突然、横からわりこんできた声。
この幌馬車の手綱をとっている、髭面の御者の人である。ウォリスさんという。
「その歌!」
「は、はい?」
「歌ってください!」
「うん、いいよ! まかせて!」
ジーナがはりきって言うが
「いや、もうしわけないが、あなたの方じゃなくて」
「えっ? ぼく?」
「えーっ、ユウなの? あたし、歌うまいよ」
ジーナは不満そうだ。
しかしウォリスさんはユウに
「その、あなたのほうの歌詞で。頼みます!」
ぼく、あまり歌上手くないですよ? そういいながら、ユウは、「峠の我が家」を歌った。
歌の途中から
「う、う、う……」
ウォリスさんはうつむいて、うめき声をあげた。
「あ、あの大丈夫ですか、ひょっとしてぼくの歌が下手で、なにか調子が悪く?」
「う、うおおおおおん!」
「えっ? えっ?」
「うおおおおおおおーん!」
大号泣である。
「あの? ウォリスさん、どうしたんですか?」
ウォリスさんが話してくれたところによれば、ユウの歌の歌詞を聞いて、この仕事をするために、もう長いこと帰ることができていない、自分の故郷の家を思い出してしまったそうだ。
「でも、もうじき帰れるんですよ。王都まで行ったら、契約を終えて、家に帰る予定なんです」
「そうなんですね。みんな、首を長くしてウォリスさんをまってますね、きっと」
「はい、王都では、妻と娘にお土産をかわなくては……」
ほろりとさせられる話だ。
ユウの世界の歌が、ウォリスさんの心の琴線に触れたのだ。
歌は世界を越える。
「うーん……ほんとうは、すごく勇ましい歌なんだけどなあ……」
ジーナだけは、いまひとつ釈然としない顔をしているが……。
「今日は、ここで野営する」
リベルタスさんが宣言し、隊列がとまる。
例によって、バタンと馬車の扉が開いて、アーダがふらふらと降りてきて、青い顔でへたりこむ。
「あー、やっぱり……」
ジーナがいい、今日もユウがそっと渦の調整をする。
アーダが顔を上げ、こっちを見る。
「おっ、こっち見た。くるか? 怒るかな? 怒るかな?」
ジーナが様子をうかがいながら、わくわくした顔で言う。
だが、アーダは、ユウにぺこりと頭をさげ、もどっていったのだ。
「なあんだ……」
ジーナが拍子抜けした声を出した。
「また、邪教の技許さん! って、つめよってくるって思ったのに。
これじゃあ、ぜんぜん、ふつうじゃん……」
「いいじゃないの。ちゃんと頭をさげてお礼して、なにがいけないのよ」
「うーん、なんていうか、こう、まっ正面から立ち向かってくるガッツ?」
「ジーナ、そんなもの、この場面では、いらないよ」
「そうかな……あの子には、見所があると思うんだけどなあ……あっ、それより!」
ジーナが、ユウに
「ユウさん、お願いがあるんだけど」
「ん? なに?」
「あの、ユウさんのあの歌の、歌詞をあたしに教えて!」
「いいけど……ジーナには獣人族の歌詞があるじゃない?」
「うん、でも、ユウさんの歌詞も覚えたいの。教えて!」
実は、ジーナには、ある考えがあったのだが、このときのわたしたちは、いつものジーナの気まぐれくらいにしか、思っていなかったのだった。
その夜。
「きゃあああああ!」
夜更の野営地に、アーダの突然の悲鳴が響きわたった!
続いて、バリン! という何かが破れるような音。
「なんだ?!」
「どうした?!」
みんなが、アーダが一人寝泊りしている馬車に、殺到する。
まっさきにかけつけたのは、抜身のイリニスティスを構えた、ジーナである。
アーダは、毛布をまきつけて、ふるえていた。
「アーダ、どうしたの?! だいじょうぶ?!」
「なにかが、馬車に……」
「えっ?」
「精霊の灯よ欠けたる太陽の刻も我らを行かしめよ 日輪の灯台!」
わたしは即座に魔法を詠唱し、灯りをともす。
あたり一面が、煌々と照らされる。
「すげぇ……」
「やっぱり、女帝の後継者……」
また、「暁の刃」の連中がなにかぶつぶつ言っているが、これは、初級の上、くらいの魔法ですから。ここにいるパーティの魔法使いなら、だれでもできるはずですから。あなたたち、ぜんぜん修行が足りないよ……。
(「ふうむ、娘よ、えらくなったものだなあ」などという声がどこか遠くの方から聞こえ、「ライラ、あなたはまだ、ぜーんぜんなっちゃいないわよ。慢心はだめよ」という声がまた、別の方向から聞こえたような、そんな気がしたが、気のせい。それは、たぶん、気のせいです)
アーダの説明によると、なにか、カサコソ動き回るような音がして目が覚め、様子をうかがったところ、子犬くらいの大きさの、黒くて、足のたくさんある虫のようなものが、荷物袋を開けようとしていた。
錫杖を握りしめ、追い払おうとしたが、とつぜん、その虫のようなものが立ち上がり、足をわさわさ動かして、襲いかかってきた。
悲鳴を上げて、思わず錫杖を突き出すと、がちんと手応えがあった。
その黒いものは飛び上がり、馬車の天井をつきやぶって、どこかに飛び去ったという。
「たしかに、馬車の天井が、大きく破れている」
そして、馬車の側面には、きれいに丸く切り取られた穴が開いていた。
ここから入ったものだろう。
切り口は、刃物で切ったかのようにすぱりと切れている。
「こんなものが、落ちていたぞ」
床から見つかったのは、黒く細長い、しなやかに曲がる、枝のようなものだった。
枝の付け根の部分からは、銀色の線が何本も垂れて、途中で千切れていた。
「アーダの錫杖が当たって、ちぎれたんだな」
「その黒いやつの一部か?」
「魔物なのか?」
「生き物の一部には見えないが……血も出てないし」
正体がわからず、みんなが意見を言い合っていると、ユウが
「おそらく、これは……機械です」
と言った。
「機械? 人間が作った、カラクリだって言うのかい?」
「そうです」
「いや、こんな代物、見たことも聞いたこともないぞ。だれにこんなものが作れるっていうんだ?」
「たぶん、今の時代ではつくれません。おそらくこれは……」
そこで、ユウの言葉をひきついで、
「――超古代文明の遺物です」
といったのは、アーダだった。
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