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9〜ジュードside〜
しおりを挟む「団長、突然ですが今日付で副団長と騎士を辞めさせて頂きたいと思います」
「えっ?おい、ジュード本気か?突然どうしたんだ!!お前ほどの有望な人材はいないと言うのに、辞める理由はなんだ!」
「魔術師になる為に下級魔術師試験をうけるからです」
「はあ??意味が分からないぞ。お前は魔術師にならなくても騎士として魔術も使っているだろう??別に魔術師にならなくてもいーじゃねーか?」
団長が興奮して来て言葉使いが荒くなってきた。
「騎士は廃業します。魔術師としてやっていきたいと思います」
「なあ!!ジュードよ。何が不満なんだよ!!お前の統率力のお陰でうちの団の奴らがどれだけ救われたか知っているだろう?団長の俺でもお前は可愛い後輩で次期団長はお前だと前々から考えているんだ!!頼む!!そんな事言わないでくれ!!」
……確かに団の連中を助けた事は何度もあったが、やれる事をしたまでだ。
それより俺はクランに会いたい。
どうすれば直ぐ会えるのか……出来れば2人っきりになる方法は……やっぱり実習で俺の担当をクランにしてもらう事しかないだろう。
「……分りました。団長が条件を呑んでくれましたら辞職はしません」
「ジュード!!条件っていうのは何だ!!辞職しないなら出来るだけ条件を呑んでやるから!!」
「下級魔術師試験は受けさせて貰います。そして私の下級魔術師の実習は上級魔術師のクランに担当してもらうという事です」
「あのな、流石に騎士団が指示をしても魔術師団の連中がそんな事で担当が動く訳ないだろう?むしろそんな指示を出したら魔術師団の連中は絶対クランをお前の担当にしないぞ!」
「そうですか……では騎士団は辞めさせて」
「わあーーーーーー待て!!待て!!」
「希望が通らないのであれば……」
「うぐっ……わ、分かった。出来るだけジュードの希望の答えられる様にしよう」
こうして俺の実習は希望通りクランが担当する事になった。
初めてクランにあった時は舞い上がってしまい、数々集めたクランのブロマイド写真より実物は素晴らしかった。
しかも可愛いだけじゃなくて、日々の努力は怠らずコツコツと精進している姿をみると、他人を必要としてはいないかもしれないが……そんなクランだからこそ万が一の事があれば俺を頼って欲しいとそんな存在に俺がなれたらいいと思う様になっていった。
だから少々強引な……クランには申し訳なかったが、クランの心を折るような事をしてしまった。
クランは防御魔法に特化している為、俺の得意な攻撃の分野は弱かったからで、クランの実力が劣っている訳では全くないのだ。
そして、ほぼ……計画通りにクランが俺の手の中に入ってくれた。
可哀想に……もう逃げようと思っても絶対逃さないよ。
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