【完結】童貞ダンジョンに誘われた童貞の俺は信じられない程の大秘宝を手に入れる

うらひと

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冒険の始まり

1ランズとの出会い

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    ここは冒険者ギルドの案内所。



 この街周辺にはいくつものダンジョンがあり、ダンジョンの種類も初心者レベルからランカーレベルまで様々揃っている為、冒険者で大変賑わっている。


   そしてこの案内所では、主に自分のできる仕事を見つけたり、大きな報酬をゲットする為にパーティーのメンバーを探す為の場所でもある。



「おいお前!!中々綺麗な容姿をして居るじゃないか……仲間を探して居るんだろう?
   なあ?俺のパーティーに入らないか?
   お前の顔と容姿なら、直ぐに俺らと仲良く出来そうだぜ。
   報酬は多めにやるし楽な仕事だ……お前も直ぐ気持ちよくなるからよ……どうだ?」


   冒険者になったばかりの魔法使いの俺は、ギルドの掲示板を見にきていた所で突然大柄で厳つい男が俺の耳元に向かってそう囁やいてきた。


……これは女代わりの夜の相手目的で仲間に誘われたんだと瞬時に理解する。


「……!!、ふざけるなっ!俺はそんなまでしてパーティーは組まない!!」

 
厳つい男にそう言い返してやると、男はみるみるイラついて俺を睨み返して去り際に言った。


「ケッ!!何だ?力も無く可哀想だから女代わりに誘ってやったのに断るってのか!!
   どうせ弱いお前なんか誰ともパーティーなんか組む訳ねーだろうがよっ!!
   永遠に薬草摘みでもしてろっての!!アッハッハッハ」



「クッ……」



   こんな事は冒険者になってから日常茶飯事の出来事なので、いちいちイライラしていても仕方が無いと気持ちを切り替えて自分のできる仕事が無いか掲示板を眺めていく……。
   するとまた俺に近づいてくる奴が来た。
   はぁ……今日はよく絡まれる日だな。





「ねえ君、今童貞?私も童貞だから一緒にお宝見つけに行かないか?」



「はっ?お前何言ってるんだ…?」



    今度は背の高い黒髪の男からそう声を掛けられた。


 俺は見た目が痩せていて女顔の為か、男である俺なんかでもよく厳つい兄ちゃん達からいかがわしい目的目当てでナンパされる事はあるけれど……
「ねえ君、今童貞?」だって……こんな新手のナンパ手口は流石に初めてだ。



「はあ?ふざげんじゃねえっ!いきなり初対面で何言ってんだ?頭可笑しいんじゃないのか ?」


 よく見るとその長身の黒髪の男は無駄に顔だけは整っていてとてもカッコいいとは思った。
 だから余計この整った顔のまま、さっきのセリフを言っただなんておかしい奴の気配倍増じゃないかっ



「私の名はランズ。別に頭がおかしくなった訳ではないよ。童貞しか持って帰る事のできない大秘宝の話があるんだ。
 君は童貞かい?違うなら特に用はないからこれ以上話す必要はないが……童貞じゃないのかい?」


 さっきからやたら童貞かい?と聞いた訳はそういう事だったのか……。
   しかしこのランズと言う男は俺の事を童貞の男だろうと目星をつけて声をかけたって言うのかよ。


 そりゃあ俺は確かに童貞さ。
   まだ若いからそういう経験はないにはないが、周りからも俺は童貞だと思われてしまっているのかっ!!そしたら何か恥ずかしいんだけど……。
   こういう時は俺は若いけど童貞じゃないぞって言えたらどんなにカッコいいのか。


「はあ?俺が童貞がどうかだなんて、何であんたに言わなきゃならないんだよ!!」


「君は貴重なお宝が欲しいと思った事はないかい?」



「そりゃあ勿論あるよっ!いつかは皆が羨ましいと思う様な大秘宝を手に入れる為に冒険者になったんだ!!」



「で、君は童貞かい?」



「だから何でお前にそれを言わなくちゃいけないんだよ!!」


「私はこの王国の聖騎士でまだ童貞でね、そろそろこの職を離れて普通の騎士になろうと思っていたところで、童貞ダンジョンの話を聞いたんだよ」



「童貞ダンジョン!?」

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