上 下
67 / 117
解錠

68軽いノリ

しおりを挟む
   とにかくこの鎖の刺青だと思っていたのは俺の間違いで、この変な模様はランズとの約束は果たされれば消えるのが分かって心からホッとしてしまった。

   それから自分の息子をもう一度確認してみると、鎖と思っていたのはランズの言っていた通り呪文の文字か鎖の様に厳重にからまっていた。

   なんか……俺も魔法使いの端くれとして、かなり強力な呪文をかけられているのが分かったのでゾッとしてしまった。

   しかも自分の1番弱い息子の部分になんて……


   ランズの事は信用しているけれど……あれっと思ってランズをみるとランズはとても嬉しそうにしている。

「一応ね、約束の呪文をかけておいて良かったよ。ロジェの同意の元に、もう一度私とセックスする約束をした事……覚えてないかい?」


「ああっ!!そういえば!!」


   確かにランズともう一度セックスをするって約束したわ。


「はははっそうか……ロジェにとってはその程度の出来事だったのは残念な気持ちもするが、それでも私はもう一度ロジェと約束したのはもう一度チャンスをもらえたみたいで嬉しかったよ」


   ランズは俺の軽いノリでもう一度セックスしても良いよって言った事に対して怒りもしないで嬉しかったという……。これじゃあ俺がランズの気持ちを弄んでいるようじゃないか……

しおりを挟む

処理中です...