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街
107彼女
しおりを挟むランズ……!!
ランズはまだ俺の事が好きだったんだなんて嬉しい!!
だけど彼女は……俺がさっき見たダンスをしていた彼女はどうするの?
「ま、待ってランズ、俺見たんだ……さっきランズと仲が良さそうに踊っている綺麗な人を……。あの人は彼女じゃないの?」
俺が思い切ってそう聞いてみるとランズは嬉しそうに笑って言った。
「ロジェ、何だ?まさか街で見かけた私と彼女に嫉妬でもしてくれていたのかい?可愛いなぁ。ハアッ……あの人達は夫婦だよ。そこにもう1人体格の良い人間が居なかったか?」
ランズがそう言うので思い出すと確かにもう1人恰幅の良い男性がいたのを思い出し、コクンと頷いて見せた。
「ダンスを踊っていた女性は彼の奥さんなんだ。ロジェも知っているよ。童貞ダンジョンに行く前に装備品を整えただろう?そこの防具やのおやじだったが覚えていない?」
「えっ……」
そう言えばあの恰幅の良い人は……防具屋のおじさんだったかもと思えてくる……。ただ、俺が防具屋に行った時はやたらニヤニヤ笑ってこっちを見てくるので、それが嫌で俺もフードを深く被ってあまり周りの人を見てなかったんだ。
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