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執政官 2
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「どう見る?」
「兄弟の溝は深刻かも」
ラスは、ふうと息をついた。
それが、すぐに事件と関係がある、というわけではないが、ロキシム家は一枚岩ではないというのは間違いない。
「ま。できのいい兄貴からみれば、なんとかしてもらいたいだろうし、素行の悪い弟からも言いたいことはあるだろうな」
「そうね」
ラスはディックに頷いて立ち上がり、開け放たれた窓の外をみた。
大きな屋敷の庭の向こうにラセイトスの港とこまごまとした家がみえる。
絶景、と言っていい。この窓の風景は、やはり選ばれた人間の屋敷ならではのものだ。
「モリアーノ氏は、どんな絵を描いているのかしら」
「裸婦画だろうな」
ディックの答えは即答で、身もふたもない。
「弟が絵を描くというのに、この家の壁には絵がひとつもない。いくら下手だとしても、ひとつくらい飾っていてもおかしくはないと思う。玄関はともかく、廊下にもないということは、子供に見せたくない絵なんじゃないか? それに、女性問題が多いと言うなら、間違いなくそうだろう」
「絵は口実?」
「とは、限らない」
ディックはカップに手を伸ばした。
「モリアーノは、金持ちで、二枚目だ。モデルのほうがその気になって誘うこともあり得る」
ラスは、くすりと笑った。
「昨夜、私に家に来いといったのは、モデルの誘いだったのかしら」
「ラス!」
「断ったでしょ。でも、もしそうだとしたら、誰でもいいのよね。絵を描く以前の審美眼も怪しいわ」
「そんなことはない」
あまりに強いディックの口調に、ラスの胸はドキリとした。
「ラスは……もっと自分を知るべきだ」
ディックの手がラスの手にふれる。
まっすぐなブラウンの瞳に射られて、ラスの心臓が早鐘を打った。
コンコン
ノックの音がした。
「奥様をお連れいたしました」
扉の向こうから、スミスがそう告げた。
「どうぞ」
ラスはざわつく胸を押さえながら、返事をしながら、ディックの横に座りなおした。
姿勢を正して、意識を仕事に切り替える。
はいってきた、ホルスの妻、レベッカは、すらりとした美女であった。
金の髪を丁寧に結い上げ、黒地のシンプルなドレスを着ている。年齢は、三十代半ばであろう。
理性的なおちつた印象の瞳。いかにも、執政官の妻、ファーストレディの名にふさわしい。
「あら」
レベッカは、あいさつを終えると、ラスを見て微笑んだ。
「昨晩の勇敢なレディね。素敵だったわ」
夜会での大立ち回りのことであろう。レベッカはファーストレディであるから、あの場にいても不思議ではない。
「恐縮です」
ラスは、頭を下げた。
「あのあと、みんなあなたの噂でもちきりだったのよ」
くすくすと笑うレベッカに、どう答えていいかわからず、ラスはあいまいに微笑んだ。
「職業婦人は、このラセイトスでは珍しくないけど、警察のお仕事は、大変そうね」
「ありがとうございます」
「どうぞ、おすわりください」
立ったままのレベッカに椅子をすすめ、ディックは、ラスにも座るように目くばせした。
「夜会については、こちらの警備が行き届かず、申し訳ございませんでした」
「いいえ。大事に至らなくて、本当に良かったわ」
レベッカの顔が曇る。
「昨日の犯人は迎賓館専属の使用人だと聞いているわ。だとすれば、そのような使用人を雇っていた責任は、私の主人のほうにあります」
実際には、迎賓館の管理は『執政官』直轄ではない。
ただ、結論的には、執政官が最高責任者であることは間違いではない。
賢い女性だ、と、ラスは思った。
いたずらに警察の失態を指摘されるより、理解ある態度でこのように言われると、姿勢を正さざるを得ない。計算の上かどうかはともかく、さすがはファーストレディ、というべきだ。
「それで、お話とは何ですの?」
レベッカは、ラスとディックのほうをみた。
「月並みなことですが、ご主人の周囲で、最近、変わったことなどはございませんか?」
「そうねえ。昨日も含めてだけど、お顔を存じているかたが、トラブルに巻き込まれてお怪我などをなさったり、亡くなったりが、ここ一年で十件……は、多いですわね」
レベッカは、ふぅっと、息をついた。
「幸い、夫は無事でございますし、そのトラブル自体も――今回は別として――夫とは関わりない場所だったりするわけですが」
ホルスとは、無関係というところを強調する。
調べにおいても、ホルスと面識がある、と言うだけで、夜人形の事件そのものはホルスとは無関係だ。昨日の事件にしたところで、狙われていたのは、おそらくサナデル皇子であり、ホルスではなかったと、ラスもみている。
「義父のこともあります。危険と隣り合わせなのは承知しておりますが、周辺でこんな事件があると、怖くないと言ったら、嘘ですわね」
レベッカの肩が小刻みにふるえている。
演説会の惨劇のことは、いまも身内にとっては恐怖であろう。
ダラス・ロキシム自身は、無事ではあったが、七人の犠牲者が出た事件である。
ダラス・ロキシムは、事件後、政界から引退。そして、六年前に亡くなった。
ホルスが、政界に入ったのは、父の死後。夫人はずいぶんと反対したらしい。
当然、といってもいいだろう。
「最近のトラブルは、執政官とは無関係です。ただ、周辺がきな臭いのは事実。お立場が、お立場ですから、お話をお伺いする次第です」
ディックが、レベッカを安心させるように、静かに微笑んだ。
執政官の役目柄、要人に顔が広いのは当たり前だ。
狙われたラセイトスの要人と、執政官が顔見知りであるのは、全く不思議ではない。
「迎賓館の館長は、ホルスさまの弟、モリアーノさまだとおうかがいしておりますが」
「はい」と、頷いて。
「しかし、迎賓館の仕事は事実上、関わっていないかと。銀行のほうがお忙しいようですので」
表情を消してレベッカは答える。
悪意は見えないが、好意も見えない。
「失礼ですが、ホルスさまとモリアーノさまの仲はどうでしょうか」
「え、ええ。それなりではないかと」
レベッカは、あいまいに微笑んだ。
「私、あの方が、苦手ですので、あまり顔を合わせないようにしていますので」
「まさか口説かれるようなことが?」
「いえ、そのようなことではないのです。冗談めかしてですが、モデルになってほしいと何度か誘われておりまして」
レベッカは慌ててそう言った。
モリアーノがモデルの女性と、男女の関係になっていることは、周知の事実である。もちろん、モリアーノがレベッカにそれを要求しているわけではない。
ホルスは社交辞令として、あまり気にしてはいないようだが、レベッカとしては、本能的に危険を感じるらしい。
その気持ちはラスにも理解できる。
モリアーノには、どこか女性を不安にさせる、そんな雰囲気があったような気がした。
「お子様は男の子と女の子がおふたり、でしたか?」
「はい。下の子も、もうすぐ学校に行きますわ」
「失礼ですが、ご主人のお仕事について、どう思われますか?」
ディックの質問に、レベッカは背を正した。
「大変なお仕事だと思いますが、誇りに思っておりますわ……ただ、やっぱり妻としては怖いと思う気持ちは捨てられません」
ややおびえを見せるその瞳に、嘘は感じられなかった。
「兄弟の溝は深刻かも」
ラスは、ふうと息をついた。
それが、すぐに事件と関係がある、というわけではないが、ロキシム家は一枚岩ではないというのは間違いない。
「ま。できのいい兄貴からみれば、なんとかしてもらいたいだろうし、素行の悪い弟からも言いたいことはあるだろうな」
「そうね」
ラスはディックに頷いて立ち上がり、開け放たれた窓の外をみた。
大きな屋敷の庭の向こうにラセイトスの港とこまごまとした家がみえる。
絶景、と言っていい。この窓の風景は、やはり選ばれた人間の屋敷ならではのものだ。
「モリアーノ氏は、どんな絵を描いているのかしら」
「裸婦画だろうな」
ディックの答えは即答で、身もふたもない。
「弟が絵を描くというのに、この家の壁には絵がひとつもない。いくら下手だとしても、ひとつくらい飾っていてもおかしくはないと思う。玄関はともかく、廊下にもないということは、子供に見せたくない絵なんじゃないか? それに、女性問題が多いと言うなら、間違いなくそうだろう」
「絵は口実?」
「とは、限らない」
ディックはカップに手を伸ばした。
「モリアーノは、金持ちで、二枚目だ。モデルのほうがその気になって誘うこともあり得る」
ラスは、くすりと笑った。
「昨夜、私に家に来いといったのは、モデルの誘いだったのかしら」
「ラス!」
「断ったでしょ。でも、もしそうだとしたら、誰でもいいのよね。絵を描く以前の審美眼も怪しいわ」
「そんなことはない」
あまりに強いディックの口調に、ラスの胸はドキリとした。
「ラスは……もっと自分を知るべきだ」
ディックの手がラスの手にふれる。
まっすぐなブラウンの瞳に射られて、ラスの心臓が早鐘を打った。
コンコン
ノックの音がした。
「奥様をお連れいたしました」
扉の向こうから、スミスがそう告げた。
「どうぞ」
ラスはざわつく胸を押さえながら、返事をしながら、ディックの横に座りなおした。
姿勢を正して、意識を仕事に切り替える。
はいってきた、ホルスの妻、レベッカは、すらりとした美女であった。
金の髪を丁寧に結い上げ、黒地のシンプルなドレスを着ている。年齢は、三十代半ばであろう。
理性的なおちつた印象の瞳。いかにも、執政官の妻、ファーストレディの名にふさわしい。
「あら」
レベッカは、あいさつを終えると、ラスを見て微笑んだ。
「昨晩の勇敢なレディね。素敵だったわ」
夜会での大立ち回りのことであろう。レベッカはファーストレディであるから、あの場にいても不思議ではない。
「恐縮です」
ラスは、頭を下げた。
「あのあと、みんなあなたの噂でもちきりだったのよ」
くすくすと笑うレベッカに、どう答えていいかわからず、ラスはあいまいに微笑んだ。
「職業婦人は、このラセイトスでは珍しくないけど、警察のお仕事は、大変そうね」
「ありがとうございます」
「どうぞ、おすわりください」
立ったままのレベッカに椅子をすすめ、ディックは、ラスにも座るように目くばせした。
「夜会については、こちらの警備が行き届かず、申し訳ございませんでした」
「いいえ。大事に至らなくて、本当に良かったわ」
レベッカの顔が曇る。
「昨日の犯人は迎賓館専属の使用人だと聞いているわ。だとすれば、そのような使用人を雇っていた責任は、私の主人のほうにあります」
実際には、迎賓館の管理は『執政官』直轄ではない。
ただ、結論的には、執政官が最高責任者であることは間違いではない。
賢い女性だ、と、ラスは思った。
いたずらに警察の失態を指摘されるより、理解ある態度でこのように言われると、姿勢を正さざるを得ない。計算の上かどうかはともかく、さすがはファーストレディ、というべきだ。
「それで、お話とは何ですの?」
レベッカは、ラスとディックのほうをみた。
「月並みなことですが、ご主人の周囲で、最近、変わったことなどはございませんか?」
「そうねえ。昨日も含めてだけど、お顔を存じているかたが、トラブルに巻き込まれてお怪我などをなさったり、亡くなったりが、ここ一年で十件……は、多いですわね」
レベッカは、ふぅっと、息をついた。
「幸い、夫は無事でございますし、そのトラブル自体も――今回は別として――夫とは関わりない場所だったりするわけですが」
ホルスとは、無関係というところを強調する。
調べにおいても、ホルスと面識がある、と言うだけで、夜人形の事件そのものはホルスとは無関係だ。昨日の事件にしたところで、狙われていたのは、おそらくサナデル皇子であり、ホルスではなかったと、ラスもみている。
「義父のこともあります。危険と隣り合わせなのは承知しておりますが、周辺でこんな事件があると、怖くないと言ったら、嘘ですわね」
レベッカの肩が小刻みにふるえている。
演説会の惨劇のことは、いまも身内にとっては恐怖であろう。
ダラス・ロキシム自身は、無事ではあったが、七人の犠牲者が出た事件である。
ダラス・ロキシムは、事件後、政界から引退。そして、六年前に亡くなった。
ホルスが、政界に入ったのは、父の死後。夫人はずいぶんと反対したらしい。
当然、といってもいいだろう。
「最近のトラブルは、執政官とは無関係です。ただ、周辺がきな臭いのは事実。お立場が、お立場ですから、お話をお伺いする次第です」
ディックが、レベッカを安心させるように、静かに微笑んだ。
執政官の役目柄、要人に顔が広いのは当たり前だ。
狙われたラセイトスの要人と、執政官が顔見知りであるのは、全く不思議ではない。
「迎賓館の館長は、ホルスさまの弟、モリアーノさまだとおうかがいしておりますが」
「はい」と、頷いて。
「しかし、迎賓館の仕事は事実上、関わっていないかと。銀行のほうがお忙しいようですので」
表情を消してレベッカは答える。
悪意は見えないが、好意も見えない。
「失礼ですが、ホルスさまとモリアーノさまの仲はどうでしょうか」
「え、ええ。それなりではないかと」
レベッカは、あいまいに微笑んだ。
「私、あの方が、苦手ですので、あまり顔を合わせないようにしていますので」
「まさか口説かれるようなことが?」
「いえ、そのようなことではないのです。冗談めかしてですが、モデルになってほしいと何度か誘われておりまして」
レベッカは慌ててそう言った。
モリアーノがモデルの女性と、男女の関係になっていることは、周知の事実である。もちろん、モリアーノがレベッカにそれを要求しているわけではない。
ホルスは社交辞令として、あまり気にしてはいないようだが、レベッカとしては、本能的に危険を感じるらしい。
その気持ちはラスにも理解できる。
モリアーノには、どこか女性を不安にさせる、そんな雰囲気があったような気がした。
「お子様は男の子と女の子がおふたり、でしたか?」
「はい。下の子も、もうすぐ学校に行きますわ」
「失礼ですが、ご主人のお仕事について、どう思われますか?」
ディックの質問に、レベッカは背を正した。
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