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第一章 管理者(上司)が逃げた
第1話 逃げられた
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私ことスイリエルは現在残された置き手紙の一文目を読んで震えている。
「ま、まさか、前々から言っていたけど…本当に失踪した!?」
私は世界”オボロキア”の管理者アキュアの補佐をしている唯の大天使。
一応世界の副管理権を持っていて、管理者不在の時には管理を行う義務がある。
尤も、管理者は副管理者が管理を行う前に管理をしなければならないけど。
そんな義務などを放りだして、逃げ出したようだ。
手紙を更に読み進めるとこう書かれていた。
『拝啓、大天使スイリエル様へ。
結論から言うと私、ちょっと管理に疲れたから別世界にバカンスに行ってくる。』
「オイオイオイ。死んだわアイツ。もっと上位の神に罰を受けるじゃんそれ。…と言うかバカンスに行くな。」
『いやー。疲れるんだよね管理。
ほとんど私が仕事してるじゃん。』
「はぁああぁっ!?!?貴女一割しか仕事してませんよねっ!私が九割の仕事をしているんですけど!?」
私は一応つけていた敬語すら忘れて叫ぶ。
『というわけでその苦痛をスイちゃんにも味わって貰うためとリフレッシュの為にちょっと千年ぐらいバカンスに行ってくるね。
探さないでください。
親愛で聡明で恵みをもたらす女神アキュアより。』
「『探さないでください』じゃないよ!仕事から逃げるなァァァァ!責任から逃げるなァァァァ!」
『p.s.私の友達が一つの世界をリセットしちゃったからそっちの世界の管理も頼むよ♡頑張れ♡』
えっ…二つの世界の管理…!?
もうヤダ逃げたい。
嘘でしょ!?
『更に追記、もうすぐ上位神様がいらっしゃるからそのもてなしも頑張ってね♡私がいない理由も適当に考えて言い訳しておいてね♡』
「あ゜っ…。(失神)」
私の脳内のキャパがオーバーしてしまった。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
「うぅーん。」
私は伸びをして起き上がる。
何か上司が失踪するという悪夢を見た気がするが気のせいだろう。
すると、眼の前に手紙があるではないか。
「うーん。おかしいなぁ。夢で見た手紙があるんだけど…。流石に幻覚だよね。」
いくら目を擦っても目の前には手紙がある。
恐る恐る内容を確認すると、先程と全く一緒だということに気づく。
「あっ。これ現実だ。(絶望)」
そんなわけで私の世界の管理生活が始まった。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
「―――って事があったんだよ。」
私は今、友人の下で現実逃避をしている。
「あー。そっか。頑張れ。としか言いようがないよね。」
「お願いっ!管理の手伝いをして!」
「えぇ…面倒だけど。ま、友人の頼みだと思って手伝いぐらいならするよ。でも、流石に私の力を私以外の為に”対価”無しで使うのは”理”がうるさいからね。少し対価を貰うよ。」
面倒そうにしていたが、友人はやっぱり優しい。
「ありがとう!貴女は私の救世主ね!貴女のためなら何でもする!」
私は彼女に最大限の感謝をする。
「うーん。何でもするはあまり言わないほうがいいよ。もしその相手が男で乱暴されたらどうするの?ま、私だから良いけど。”対価”には貴方の髪を一房と羽を少し貰うね。」
髪と羽を貰ってどうするかは聞きたくない。
パンドラの箱の様な気がするからだ。
「あ、髪と羽はね、ちょっとした培養生物の為に使うだけだから。へーきへーき。天然物の天使の”因子”が必要だからね。」
何を言っているか分からないかもしれないが私も何を言っているのかが分からない。
「ま、というわけで”契約”は成立ね。じゃ、手伝うね。」
私は強力な助っ人を手に入れた。
「ま、まさか、前々から言っていたけど…本当に失踪した!?」
私は世界”オボロキア”の管理者アキュアの補佐をしている唯の大天使。
一応世界の副管理権を持っていて、管理者不在の時には管理を行う義務がある。
尤も、管理者は副管理者が管理を行う前に管理をしなければならないけど。
そんな義務などを放りだして、逃げ出したようだ。
手紙を更に読み進めるとこう書かれていた。
『拝啓、大天使スイリエル様へ。
結論から言うと私、ちょっと管理に疲れたから別世界にバカンスに行ってくる。』
「オイオイオイ。死んだわアイツ。もっと上位の神に罰を受けるじゃんそれ。…と言うかバカンスに行くな。」
『いやー。疲れるんだよね管理。
ほとんど私が仕事してるじゃん。』
「はぁああぁっ!?!?貴女一割しか仕事してませんよねっ!私が九割の仕事をしているんですけど!?」
私は一応つけていた敬語すら忘れて叫ぶ。
『というわけでその苦痛をスイちゃんにも味わって貰うためとリフレッシュの為にちょっと千年ぐらいバカンスに行ってくるね。
探さないでください。
親愛で聡明で恵みをもたらす女神アキュアより。』
「『探さないでください』じゃないよ!仕事から逃げるなァァァァ!責任から逃げるなァァァァ!」
『p.s.私の友達が一つの世界をリセットしちゃったからそっちの世界の管理も頼むよ♡頑張れ♡』
えっ…二つの世界の管理…!?
もうヤダ逃げたい。
嘘でしょ!?
『更に追記、もうすぐ上位神様がいらっしゃるからそのもてなしも頑張ってね♡私がいない理由も適当に考えて言い訳しておいてね♡』
「あ゜っ…。(失神)」
私の脳内のキャパがオーバーしてしまった。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
「うぅーん。」
私は伸びをして起き上がる。
何か上司が失踪するという悪夢を見た気がするが気のせいだろう。
すると、眼の前に手紙があるではないか。
「うーん。おかしいなぁ。夢で見た手紙があるんだけど…。流石に幻覚だよね。」
いくら目を擦っても目の前には手紙がある。
恐る恐る内容を確認すると、先程と全く一緒だということに気づく。
「あっ。これ現実だ。(絶望)」
そんなわけで私の世界の管理生活が始まった。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
「―――って事があったんだよ。」
私は今、友人の下で現実逃避をしている。
「あー。そっか。頑張れ。としか言いようがないよね。」
「お願いっ!管理の手伝いをして!」
「えぇ…面倒だけど。ま、友人の頼みだと思って手伝いぐらいならするよ。でも、流石に私の力を私以外の為に”対価”無しで使うのは”理”がうるさいからね。少し対価を貰うよ。」
面倒そうにしていたが、友人はやっぱり優しい。
「ありがとう!貴女は私の救世主ね!貴女のためなら何でもする!」
私は彼女に最大限の感謝をする。
「うーん。何でもするはあまり言わないほうがいいよ。もしその相手が男で乱暴されたらどうするの?ま、私だから良いけど。”対価”には貴方の髪を一房と羽を少し貰うね。」
髪と羽を貰ってどうするかは聞きたくない。
パンドラの箱の様な気がするからだ。
「あ、髪と羽はね、ちょっとした培養生物の為に使うだけだから。へーきへーき。天然物の天使の”因子”が必要だからね。」
何を言っているか分からないかもしれないが私も何を言っているのかが分からない。
「ま、というわけで”契約”は成立ね。じゃ、手伝うね。」
私は強力な助っ人を手に入れた。
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