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隣人とエンカウント
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突然鳴り響いたチャイム音。そして始まるどっちが出るかじゃん拳。
「すーちゃんおっつー!てか出るの遅くね?なに、トイレ?うんこ?」
「何か用か、播(はり)」
「すーちゃん超塩対応うける!てか俺のことはひとちゃんって呼んでって言ったじゃーん。すーちゃん連れなーい。ひとちゃんマジ落ち込みんごー。」
通訳を呼んでくれ。江角なんて意味が分からなすぎてポカンとしてるじゃねえか。
同じクラスで隣の部屋の播仁志の突然の来訪。じゃん拳に負けた向こうに全てを任せ、俺は傍観者に徹することにする。会話が通じないという苦労を思いしれ。
「ごめんな江角、仁志がどうしても行くって聞かなくてさ……。」
「沢屋も一緒だったのか。」
「さすがに仁志一人では行かせられないよ、迷惑になるしね。」
「その気遣いが出来るならまず俺の部屋への訪問を止めてほしかったな。」
通訳兼同室者の沢屋もいらっしゃっていたようだ、ありがたい……。
日本語が少々不自由な播の通訳やサポートをしているのは、同じクラスの沢屋。二人とも俺と江角の隣の部屋の住人だ。ちなみに播は純日本人なのに日本語が不自由なレアタイプだ。
「すーちゃん、すーちゃん、俺とレッツお喋りしよー!!レッツトーキン!!今俺めっちゃ喋りたい気分!」
「すーちゃんと呼ぶな、昭和のアイドルみたいだろ。真っ赤なリンゴは頬張らないしネイビーブルーのTシャツも着ない。」
「よくわかんねーけど、とりあえずお喋りしよー!お部屋いーれて!」
「このままここで喋ってたら仁志ただの公害だから、入れてもらっても良い?」
江角頑張れ!押されるな江角!
播の勢いに終始押されぎみな江角。そうだよな、お前ああいうTHE平成みたいなノリも光属性の人間も苦手だもんな。
扉前の押し問答の軍配は播と沢屋に上がったようだ。二人が部屋に入ってくる。
「むーちゃんもいたー!おっつー。二人で何してたの?男子会?男子トーク?」
「意味わかんねえよ。」
「すーちゃんに引き続きむーちゃんも超塩うける!」
「お邪魔するね、枝村。何も喋らず仁志に喋らせ続ければ多分すぐ終わるから。」
爽やかに何言ってんだ沢屋。江角も納得すんなよ、流石に播が可哀想だろ。
「沢屋の播の扱い方は相変わらず尊敬に値するな……今日は学ばせてもらおう。」
「仁志は手綱握りやすいから、江角ならすぐに物に出来ると思うよ。」
ここってそういうお店のバックヤードだっけ?え、沢屋ってそういう人種の方だったの?同じクラスで隣の部屋という以外の接点が特になかったから知らなかっただけなのか?
「すーちゃんとかーくんは二人で盛り上がっちゃってるし、俺らも二人で盛り上がろー!」
かーくんって誰だよ。沢屋か?てかあれを盛り上ってると言えるお前が凄いよ。
「こーいうとき何話す?恋ばな?やっぱ恋ばなしちゃう系?」
「男子校で恋ばな求めんなよ。」
「え、俺いけるよ?恋ばななうだよ?こーいーしちゃったんだーたぶんーって感じ!」
通訳!誰か通訳をお願いします!
「むーちゃんは恋ばな無い系?」
「無い系」
「まーじ盛り下がりんごー。かーくん!むーちゃん盛り下がりんご!チェンジ!!」
勝手にチェンジされた。こいつにチェンジされた。
落ちこみ半分悔しさ半分、もう少しトーク力と愛想を勉強しようと思います。
「仁志、俺とチェンジさせるなら部屋に戻らなきゃだよ?」
「じゃあ部屋もどるー!」
手を降りながら隣の部屋に帰っていく二人。嵐は去った……。
「もう少し沢屋に話を聞きたかったんだが……」
お前が沢屋と話してる間、俺が播の相手をしていることをお忘れではないだろうか?
俺の同室者の江角、次は播と二人きりにしてやるからな……。
「すーちゃんおっつー!てか出るの遅くね?なに、トイレ?うんこ?」
「何か用か、播(はり)」
「すーちゃん超塩対応うける!てか俺のことはひとちゃんって呼んでって言ったじゃーん。すーちゃん連れなーい。ひとちゃんマジ落ち込みんごー。」
通訳を呼んでくれ。江角なんて意味が分からなすぎてポカンとしてるじゃねえか。
同じクラスで隣の部屋の播仁志の突然の来訪。じゃん拳に負けた向こうに全てを任せ、俺は傍観者に徹することにする。会話が通じないという苦労を思いしれ。
「ごめんな江角、仁志がどうしても行くって聞かなくてさ……。」
「沢屋も一緒だったのか。」
「さすがに仁志一人では行かせられないよ、迷惑になるしね。」
「その気遣いが出来るならまず俺の部屋への訪問を止めてほしかったな。」
通訳兼同室者の沢屋もいらっしゃっていたようだ、ありがたい……。
日本語が少々不自由な播の通訳やサポートをしているのは、同じクラスの沢屋。二人とも俺と江角の隣の部屋の住人だ。ちなみに播は純日本人なのに日本語が不自由なレアタイプだ。
「すーちゃん、すーちゃん、俺とレッツお喋りしよー!!レッツトーキン!!今俺めっちゃ喋りたい気分!」
「すーちゃんと呼ぶな、昭和のアイドルみたいだろ。真っ赤なリンゴは頬張らないしネイビーブルーのTシャツも着ない。」
「よくわかんねーけど、とりあえずお喋りしよー!お部屋いーれて!」
「このままここで喋ってたら仁志ただの公害だから、入れてもらっても良い?」
江角頑張れ!押されるな江角!
播の勢いに終始押されぎみな江角。そうだよな、お前ああいうTHE平成みたいなノリも光属性の人間も苦手だもんな。
扉前の押し問答の軍配は播と沢屋に上がったようだ。二人が部屋に入ってくる。
「むーちゃんもいたー!おっつー。二人で何してたの?男子会?男子トーク?」
「意味わかんねえよ。」
「すーちゃんに引き続きむーちゃんも超塩うける!」
「お邪魔するね、枝村。何も喋らず仁志に喋らせ続ければ多分すぐ終わるから。」
爽やかに何言ってんだ沢屋。江角も納得すんなよ、流石に播が可哀想だろ。
「沢屋の播の扱い方は相変わらず尊敬に値するな……今日は学ばせてもらおう。」
「仁志は手綱握りやすいから、江角ならすぐに物に出来ると思うよ。」
ここってそういうお店のバックヤードだっけ?え、沢屋ってそういう人種の方だったの?同じクラスで隣の部屋という以外の接点が特になかったから知らなかっただけなのか?
「すーちゃんとかーくんは二人で盛り上がっちゃってるし、俺らも二人で盛り上がろー!」
かーくんって誰だよ。沢屋か?てかあれを盛り上ってると言えるお前が凄いよ。
「こーいうとき何話す?恋ばな?やっぱ恋ばなしちゃう系?」
「男子校で恋ばな求めんなよ。」
「え、俺いけるよ?恋ばななうだよ?こーいーしちゃったんだーたぶんーって感じ!」
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「まーじ盛り下がりんごー。かーくん!むーちゃん盛り下がりんご!チェンジ!!」
勝手にチェンジされた。こいつにチェンジされた。
落ちこみ半分悔しさ半分、もう少しトーク力と愛想を勉強しようと思います。
「仁志、俺とチェンジさせるなら部屋に戻らなきゃだよ?」
「じゃあ部屋もどるー!」
手を降りながら隣の部屋に帰っていく二人。嵐は去った……。
「もう少し沢屋に話を聞きたかったんだが……」
お前が沢屋と話してる間、俺が播の相手をしていることをお忘れではないだろうか?
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