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異世界なんかで恋したくないけど

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カランカラン

「十夜さん!お戻りになられたんですね!
初めてのバトルはどうでした?」

そう言って出迎えてくれたのはプレートのお姉さんだった

「こんなに命の石が取れました」

「おー!すごいです十夜さん!」

プレートのお姉さんは大量の命の石に目を輝かせていた

プレートのお姉さん近すぎるよ!胸あたってますって!やばいですって!

「あのープレートのお姉さん‥」

十夜がそう言うとプレートのお姉さんは少し怒った様子で

「私は ニーベ・フランク です!
これからはそう呼んでください!」

「はっはい!わかりました!ニーベさん!」

「ふふふニーベさんなんて!ニーベでいいですよ。」

俺がテンパりすぎて面白かったのかな?

「ではクエストの受付をしたあちらに行ってもらってそこで報酬と交換できます」

「ありがとうございます」

「いえいえ、これが仕事なので」

十夜はニーベさんに教えてもらったとうり 受付のところに行った

「十夜さんお帰りなさいませ。」

受付のお姉さんが十夜に一礼をした

「お姉さんこのスライムの命の石と報酬を交換してもらってもいいですか?」

「かしこまりました。ではこちらの箱の中に命の石を出していただけますか?」

そう言って渡されたのは赤い四角の箱だった

ジャラジャラジャラ

改めて見ると結構取ったよな。まぁこれだけでもまだレベル8にしか上がってないんだけどな

「では、数えさせてもらいます。1.2.3.4.5.6‥こっこれは!」

「ひっ!」

お姉さんが命の石を数えている中急に大声を出すものだから十夜はビックリしてしまった

やべーむっちゃびっくりしたー

「ど、どうしたんですか?」

「これを見てください!これはどこで手に入れたんですか!」

そう言って見せられたのは紫色の石だった

確かこれはあのウサギみたいなやつからゲットしたんだっけ、

「これは アルミラージ と言う魔物からしか取れない貴重な石なんです!これはネックレスなどアクセサリーとしてつけているだけで攻撃を上げてくれる石なんです!」

それはなかなか使えそうな能力だ指輪にでもして付けておこうかな

「指輪にしたいんですけどそれってどこでできますか?」

「こちらで作ることもできますがどうされます?」

「いくらぐらいでできますか?」

「銅貨10枚でできます。十夜さんはスライムの命の石で27枚銅貨がございますがどういたしましょう」

銅貨10枚か持ち金が銅貨17枚になるのか安い宿屋なら1泊できるな

「すいません、お願いしてもいいですか?」

「かしこまりました。では少しお待ち下さいあとこれが報酬の銅貨17枚になります」

「ありがとうございます」

待ってる間飯でも食いに行くか
この辺り安いところはここかな

十夜が入ったのは居酒屋のような賑やかなお店だった
店内は広くもなく狭くもなくちょうど良いぐらいの大きさでいかにも冒険者らしい人々がいた

「いらっしゃーい!空いてるところ座りな」

この店は女性定員が多く男性定員は2人ほどしかいなかった

「あのーこの店で1番安いのって何ですか?」

「サラダかな銅貨5枚だよ。にいちゃんそんなんでいいのか?」

「はい、今お金があんまり無くて」

「そうかそうか!しゃーない少しサービスしとくよ!」

「いいんですか!ありがとうございます!」

料理が運ばれてくるとそこにはサラダ以外に卵かけご飯のようなものがあった

「いっただっきまーす!」

シャリシャリ

サラダはみずみずしくてとてもおいしかった
卵かけご飯のようなものも味はそのまま卵かけご飯だった

「お姉さん!これ無茶苦茶おいしいっす!」

「それはよかったよ!」

こんなに安い値段でこんなうまい料理が食べれるなんて!最高すぎるぞ!

ガブガブガブ

シャリシャリシャリ

「ふー、美味しかったー
お姉さんごちそうさまでした!」

十夜はお会計を済ますとギルドの所に戻っていった

カランカラン

「お姉さん!指輪できましたか?」

「あっ!十夜さん助けて下さい!」

そう言って近づいてきたのは受付のお姉さんだった

「十夜さん私あの人たちに絡まれてるんです!」

お姉さんが指をさした先には冒険者らしい服装の大男が立っていた
腰には大きな斧をつけていて
威圧感がすごかった

「おい!にいちゃん!俺はそいつと結婚する約束があるんだ!どいてもらえやすか?」

「違います!私は約束などしてません!」

「こう言ってるけど?」

なんだよあいつデカすぎるだろでもお姉さんを守らなくちゃいけないし

「とりあえずどいてください話はその後で」

ふぅん!

バコーーン!

「うわぁ!」

急に男が斧を持って十夜に攻撃をしてきた

何とか避けれたけどあんなん喰らったらひとたまりもねーな

「お姉さん後ろに下がって!」

「はっはい!」

「ほんとどいてもらえやすぅか!」

バコーーン!

「うわぁ!」

くそ!あんなやつどうあいてにすれば!

「十夜さん!これを!」

「おっと」

十夜に投げられたのは指輪だった

「ニーベさん!グッとタイミングです!」

十夜は指輪をはめると力が湧き上がるのを感じた

「なにやってんだよ!」

これならいける!

「うぉりゃー!」

ガキーン

くそ!斧で防がれたもう一回だ!

「うぉぉぉぉ!」

ガキーン

「いい加減にしてくだせーー!うぉぉー!」

バーン!

「ぐはっ!」

相手の力は十夜を壁に弾き飛ばすほとだった

「くそ!くそ!もう一回だ!うぉぉぉぉ!」

「ふっ何回やってもおなじですよ!」

バギーーン!

「んっ!さっきまでとはパワーが違う!
いったいなにをしたんだ!うわぁっ!
けっ剣んが赤く!」

十夜が魔王からもらった剣がこの時赤く強烈な光を放っていた

「うぉりゃー!このままきりさけ!
ダーインスレイブー!」

バギーーン

バーン

相手の斧が折れるのと同時に物凄い衝撃音が町中になり響いた

「おっ俺の斧が、チクショーおぼえてろ!」

周りの人が呆然としている中男は1人逃げて行った

「十夜様今何とおっしゃったのですか?」

今俺なんて言ったんだとっさに出てきた言葉が俺の頭を横切ったんだ

「自分でもとっさに出てきたものでなんて言ったか覚えてなくて」

「いえ、私の聞き間違いかもしれませんし
本当に先程は助けていただきありがとうございます。何とお礼を申し上げていいか」

「お礼をなんて大丈夫ですよ!俺が助けたくて助けたんですから!また何かありましたら言ってくださいお姉さん!」

「ありがとうございます。では、もう一つお願いしても、よろしいですか?」

お姉さんがもじもじしながら十夜に言った

「はい」

「でしたら、これから私をフラネとお呼びください」

「わかりましたフラネさん!」

ズッキューン!

「はい!フラネです!私はフラネです!」

「ふっフラネさん?」

フラネは十夜に抱きついてきた

「急にだきつかれると‥」

バタ

「十夜様!十夜様!」

十夜はそのまま意識を失った
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