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異世界なんかで女の子と一晩寝たくたいけど

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十夜とレイは今夜泊まる宿屋に来ていた

「え!部屋1つしか空いてないんですか!」

「えぇ、すいません。なんでも今夜大掛かりなクエストがあるらしくて、それで他の所からも冒険者が来てるんですよ」

「わかりましたそれじゃ‥」

「その部屋でおねがいしまーす!」

レイが十夜が話しているところに割り込んできた

「おい!割り込んでくるんじゃねー!」

「ダーリンと一緒の部屋なのが嬉しくて」

「誰もここに泊まるとは一言も言ってねーよ!まぁ別にお前がいいなら気にしないけ どよ。あの、一部屋でいくらですか?」

「2人用の部屋なので銀貨2枚枚になります」

「はい」

「ありがとうございます。これ部屋の鍵になります。」

そう言って宿屋のおじさんから鍵をもらった

「お部屋は二階の203号室です」

「はいわかりました。レイいくぞ。」

「はい!ダーリン!」

ガチャ

「うわー!すごーい!」

中に入ると最初に目に入ったのは2人用の大きなベッドだった

「今日私はこのベッドでダーリンと一線を」

「こえねーよ!ったくいきなり変な事言うんじゃねぇ」

「はーい」

残念そうにレイが言った

「今日は疲れただろ早く風呂入ってこい」

「わかりましたー!」

はー、今日で持ち金が銀貨8枚に銅貨10枚か
無駄遣いはなるべく避けないとな

ふわーぁ

眠たいな、しっかしこのベッドで2人で寝るのかあんな天使と‥2人‥で‥

コクっ

そのまま十夜はレイがお風呂に入っている間に寝てしまった

“十夜ー生きてるかー”

この声魔王だ

「生きてるぞー」

「おぉやっと起きたか、もう30分も起こしてたんだぞ!」

「すいません」

「よろしい」

「今日はなんのようですか?」

十夜が魔王に尋ねた

「あぁそうだった、お前の持ってる魔剣についてだ。魔法を吸収してその力を魔剣の力にするお前どうやってあんな技をてに入れた」

「え?あれってもともとあった力じゃないのか?」

「やっぱりお前自身新たな力を習得した事をわかってないのか。まぁお前自身と言うより魔剣自身が主人を選んだ結果というべきか」

「主人によって能力が変わるのか?」

「魔剣は未だ判明していない事も多いと言われている。主人によって能力が増えてもおかしくはないな」 

うんうん

魔王は顎に手を当て1人納得していた

「じゃぁこれから増える事はあるのか?」

「お前しだいだろうな。そろそろ時間だ後はお2人で仲良くな!」

え!このパターンってもしかして‥

「ん?やっぱりもう朝か、昨日風呂入らず寝ちゃったのか」

妙に左腕が重い

そう感じて右腕を見てみると

「うわぁ!何やってんだレイ!」

腕にはタオル1枚巻いたレイがいた

「ダーリン、おはよー」

目がトロ~んとしていた

「かっ可愛い!」

「ん?ダーリン、急にどうしたの?」

「いっいやーべつにー何もないよ」

十夜はレイから目をそらした

「絶対嘘だー!」

「うっ嘘じゃない‥よ、うっ!」

十夜の唇にレイの小さな指が触れた

「ちょっちょっとレイさん?」

「しー、ダーリン静かにダーリンは私に全て任せてください」

「はっはっ離れてくれー!」

バババ

十夜はベッドからすぐに離れた

「てか!早く服きろー!」

「はーい、ケチ」

「ケチもクソもあるかー!」

十夜の指摘にレイが頬を膨らませた

「早く着替えて朝飯食いにいくぞ」

「はーい!ダーリン!」

十夜達は服を着替えて宿屋を出た

ん?これって昨日魔王が言ってた‥

ガラガラガラ

「ダーリン!なんか傷だらけの冒険者達がいるよー」

レイが指を指した方には傷を負った冒険者達が列になってどこかに向かっていた

「レイ朝飯はそこのパン屋のサンドイッチ買ってこい」

「はーい!ダーリン!」

十夜はそう言ってレイにお金を渡した

「あのー何があったんですか?」 

十夜が近くのお兄さんに尋ねた

「昨日の夜に大掛かりなクエストがあったらしくてなーボロボロになって帰って来たんだよ」

「そうなんですか、それって魔物退治なんですよね?」

「あぁ、確かフェンリルとか言ったかな?」

「やっぱり、ありがとうございます」

十夜はお兄さんにお礼をした

「レイ!いくぞ!」

「えー!ちょっとどこに行くんですかー!」

こうして十夜達が来たのはギルドだった

「フラネさん!」

「十夜様!おはようございます。」

「昨日の夜フェンリルとか言う魔物がでたんですよね?それってどこですか!」

ギルドに着くと十夜は真っ先にフラネのところに行った

「確か山の頂上に住み処があるとか」

「わかりました!そのクエストうけます!」

「え!なんでですか!相手はフェンリルなんですよ!」

「大丈夫です!ちゃんと対策してますから」

実は昨日魔王から十夜はこんな話を聞いていた

「フェンリル?」

「あぁ今日お前が戦う事になると思うだから忠告をしに来た。お前が戦う事になるフェンリル知性を持っている。そのフェンリルは昔暴走した他のフェンリルに親を殺されその恨みを晴らすため今もそのフェンリルを探していると言われてる。基本的に人間は襲わないが1度敵とみなすと襲いかかるそうだ」

「そうなのか、魔物にも色々あるんだな。
よし決めた!俺そいつを‥」

「正気か?お前は冒険者としては駆け出しなんだぞ!いくらお前でもそんな簡単に‥事なんてできるわけないだろ!」

十夜は何か大切な事を魔王に伝えた

「やってみなくちゃわかんねーよ!」

「わかったよ、そのかわり死ぬな」

「あぁ、そのつもりだ!」

        ~現在~

「レイ!さっき買ったポーションは持ったか?」

「はい!でも私回復魔法なら使えますけど」

「でもお前の回復魔法は魔物には使えないだろ?」

「もしかしてフェンリルにポーションを使うのですか!」

「あぁ!だって俺はフェンリルを仲間にするために山へ行くんだ!」
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