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5話
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“3週目”
2人はこの日も夜になるとデートをする
「ミク手繋ごう!」
「お!いいね!公園からこうして星を眺めるのもいいでしょ?」
「そうだな、今までこうしてゆっくり星を見るなんて無かったよ!いいもんだ!」
「ねぇ!」
「何?」
「お腹空いた?」
「ああ!」
「帰ったらご飯作ってあげる何だと思う?」
「えーとカレーだろ?」
「ぶっぶー」
デートも終わり部屋に戻ると部屋一面に女の子らしい“フェアリーライト”が飾られていた
「何コレ?いつの間に持ってきたの?今日の朝は無かったはず…」
「気にしない気にしないじゃ早速ご飯作るよ」
「気にしないって別に良いけどさでも一言くらい言ってくれないかな?“クッション”といい“コスメ”といい今回は“ライト”」
「イヤなの?怒る?」
「別に怒らないけど」
「じゃご飯作るから待っててね」
「ああ分かった…」
1時間後
「じゃーん正解はビーフシチューでした」
「おおおお!」
「ねぇ食べて!食べて!早く早く!」
「そんな急かすな!」
「どう?美味しい?」
「美味しい!」
「隠し味にチョコレートを入れたんだ」
「美味いよまた作って」
「うんいいよ!」
「今日は2人でベットで寝ようか?」
「変態!」
そして休日は決まって公園でデートをするのが日課になっていた
退屈な日を繰り返していた日々とはお別れ
今は何をしても楽しい!毎日同じ事しているのに誰かが側にいるだけでこんなに違うんだな
ミクと出会って1ヶ月になる
【次の日朝】
俺はいい匂いがして目が覚める
「んーん薔薇の匂い?」
「起きた?」
「“キャンドル”に“ドライフラワー”?」
「そうだよ!いい匂いでしょ!ドライフラワーも可愛いでしょ私こういうの好きなんだ!」
「それにこんな大きい鏡どうやって?」
「コレ!“ウォールミラー”!ゴージャスでしょ!」
「あ…うん…」
「じゃ俺仕事に行って来る」
「いってらっしゃい!」
最初は気にもとめなかったが自分の部屋が徐々に“ピンクのクッション”・“女性物のコスメ”に“キャンドル”・“ドライフラワー”と段々自分の部屋が少しずつ変わっていく光景に不安を感じはじめていた
仕事をいくフリをしてミクの行動を観察する事にした
あ!ミクが部屋から出てきた
やっぱり昼間はサングラスをしてる
俺は後をつけてみる事にした
すると着いた場所は地元の神社だった
神社?
「何でこんな場所に?」
神主とずっと何か話をしている
なかなか話が終わらない
浮かない表情
寂しそうな表情をしてトボトボと歩いている
その時人とぶつかる!またぶつかる!
見えていないのか?
その度に謝る彼女をみてたまらず声をかけた
ってぶつかる?なぜ?そもそもなぜ彼女はぶつかる?だって彼女は…
「何で避けない?ミク!」
「え?誰?」
「誰って俺だよ!」
「その声アユムくん?」
「もしかして見えてないのか?」
「仕事は?そうだ!今日の夜は何食べたい?」
「もう話逸らすな!」
「教えてくれ!」
「うん…そうだよ!私目が見えないの…ずっと秘密にするつもりだったのに…流石にこの状況で秘密にするのは無理があるかな…」
「どうして…」
「昼盲目症で生まれつき昼間は見えないの…
明るい所では瞳孔が小さくなってこの濁りのせいでさえぎって見えない…」
「それでいつも夜にデート?」
「うん…暗い所では瞳孔が大きくなって、ぼんやりとだけど見えるようになる…」
「そんな…」
「生まれつきの昼盲目症は症例が少なく原因不明で治療の見込みは無いみたい」
「え?え?ちょっと待って整理がつかないだって君は幽霊だろ?なぜぶつかって?なのにそんな事…」
「私…幽霊なんか違うよ!幽霊…幽霊は…」
「何?ここまできたら教えてくれ!はっきり言えよ!」
「あなたよ!アユムくん!」
「え?」
「幽霊はひろくんあなたよ…」
「え?何を言って…」
「分かった今日“私の”部屋に来て」
「私の?」
2人はこの日も夜になるとデートをする
「ミク手繋ごう!」
「お!いいね!公園からこうして星を眺めるのもいいでしょ?」
「そうだな、今までこうしてゆっくり星を見るなんて無かったよ!いいもんだ!」
「ねぇ!」
「何?」
「お腹空いた?」
「ああ!」
「帰ったらご飯作ってあげる何だと思う?」
「えーとカレーだろ?」
「ぶっぶー」
デートも終わり部屋に戻ると部屋一面に女の子らしい“フェアリーライト”が飾られていた
「何コレ?いつの間に持ってきたの?今日の朝は無かったはず…」
「気にしない気にしないじゃ早速ご飯作るよ」
「気にしないって別に良いけどさでも一言くらい言ってくれないかな?“クッション”といい“コスメ”といい今回は“ライト”」
「イヤなの?怒る?」
「別に怒らないけど」
「じゃご飯作るから待っててね」
「ああ分かった…」
1時間後
「じゃーん正解はビーフシチューでした」
「おおおお!」
「ねぇ食べて!食べて!早く早く!」
「そんな急かすな!」
「どう?美味しい?」
「美味しい!」
「隠し味にチョコレートを入れたんだ」
「美味いよまた作って」
「うんいいよ!」
「今日は2人でベットで寝ようか?」
「変態!」
そして休日は決まって公園でデートをするのが日課になっていた
退屈な日を繰り返していた日々とはお別れ
今は何をしても楽しい!毎日同じ事しているのに誰かが側にいるだけでこんなに違うんだな
ミクと出会って1ヶ月になる
【次の日朝】
俺はいい匂いがして目が覚める
「んーん薔薇の匂い?」
「起きた?」
「“キャンドル”に“ドライフラワー”?」
「そうだよ!いい匂いでしょ!ドライフラワーも可愛いでしょ私こういうの好きなんだ!」
「それにこんな大きい鏡どうやって?」
「コレ!“ウォールミラー”!ゴージャスでしょ!」
「あ…うん…」
「じゃ俺仕事に行って来る」
「いってらっしゃい!」
最初は気にもとめなかったが自分の部屋が徐々に“ピンクのクッション”・“女性物のコスメ”に“キャンドル”・“ドライフラワー”と段々自分の部屋が少しずつ変わっていく光景に不安を感じはじめていた
仕事をいくフリをしてミクの行動を観察する事にした
あ!ミクが部屋から出てきた
やっぱり昼間はサングラスをしてる
俺は後をつけてみる事にした
すると着いた場所は地元の神社だった
神社?
「何でこんな場所に?」
神主とずっと何か話をしている
なかなか話が終わらない
浮かない表情
寂しそうな表情をしてトボトボと歩いている
その時人とぶつかる!またぶつかる!
見えていないのか?
その度に謝る彼女をみてたまらず声をかけた
ってぶつかる?なぜ?そもそもなぜ彼女はぶつかる?だって彼女は…
「何で避けない?ミク!」
「え?誰?」
「誰って俺だよ!」
「その声アユムくん?」
「もしかして見えてないのか?」
「仕事は?そうだ!今日の夜は何食べたい?」
「もう話逸らすな!」
「教えてくれ!」
「うん…そうだよ!私目が見えないの…ずっと秘密にするつもりだったのに…流石にこの状況で秘密にするのは無理があるかな…」
「どうして…」
「昼盲目症で生まれつき昼間は見えないの…
明るい所では瞳孔が小さくなってこの濁りのせいでさえぎって見えない…」
「それでいつも夜にデート?」
「うん…暗い所では瞳孔が大きくなって、ぼんやりとだけど見えるようになる…」
「そんな…」
「生まれつきの昼盲目症は症例が少なく原因不明で治療の見込みは無いみたい」
「え?え?ちょっと待って整理がつかないだって君は幽霊だろ?なぜぶつかって?なのにそんな事…」
「私…幽霊なんか違うよ!幽霊…幽霊は…」
「何?ここまできたら教えてくれ!はっきり言えよ!」
「あなたよ!アユムくん!」
「え?」
「幽霊はひろくんあなたよ…」
「え?何を言って…」
「分かった今日“私の”部屋に来て」
「私の?」
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