だらだらとした映画語り

因幡雄介

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映画コラム

『シャイニング』 父さん狂っちまったんだ【80点】

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【あらすじ】



 スティーブン・キングの小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した名作ホラー。

 冬の間は豪雪で閉鎖されるホテルの管理人職を得た小説家志望のジャック・トランスは、妻のウェンディーと心霊能力のある息子ダニーとともにホテルへやってくる。

 そのホテルでは、かつて精神に異常をきたした管理人が家族を惨殺するという事件が起きており、当初は何も気にしていなかったジャックも、次第に邪悪な意思に飲みこまれていく。

 主演のジャック・ニコルソンがみせる狂気に満ちた怪演は見どころ。高い評価を受けた作品だが、内容が原作とかけ離れたためキングがキューブリック監督を批判したことでも知られる。



【因幡さんの映画語り】



 シンメトリー(左右対称)を好む天才・キューブリックが監督した作品。

 原作はスティーブン・キングだが、内容に納得がいかず、のちにドラマ化した『シャイニング』が発表された。(不評だったようだが)

 映画の内容を知らない人でも、お父さんが斧で木のドアをたたき割って、「お客様だぞ」と隙間から顔を出すシーンは、よくネタにされるので知っている人が多いのではないだろうか。

 のちに『ドクター・スリープ』という続編の映画が制作されている。

 

 小説家志望のジャックは、ホテルの管理人という仕事を見つけ、冬が終わるまで家族と滞在することにした。

 冬になると、雪の中に閉じ込められるので、従業員はすべて撤退し、残ったのはジャックと妻のウェンディー、息子のダニーの3人だけとなった。

 広いホテルの中で三輪車を乗り回すダニー。

 謎の双子の姉妹があらわれては消えるという怪奇現象が発生する。

 ジャックは新作がうまくいかず、妻に当たることが多くなった。

 ダニーは黒人コック、ハロランから、『シャイニング』という能力があると言われており、『237号室』には入ってはいけないと言われていた。(ダニーの能力は『トニー』という別人格:未来が見える)

 ある日、ダニーが遊んでいると、237号室からボールが転がってきて・・・。

 

 この紹介記事の表紙で、旦那に奥さんが追いつめられて、目を見開いている画像があるが、あれはキューブリックが役者に何度もやり直しをさせ、ほんとに気が狂った表情だったという逸話がある。

 それぐらいキューブリックは映像にこだわり、役者の立つ位置まで決めていたようだ。(じゃないとシンメトリーは無理)

 映画の内容はキングが得意とするインディアンネタから始まり、悪霊たちの策略に終わっている。

 アメリカ人にとってインディアンから土地を奪ったことは原罪みたいなもので、よく映画のネタにされるので、おぼえておくといいだろう。

 もしこの映画を知らないのなら、ジャックの怪演も見事だが、天才が作った映像も鮮やかなので、ぜひ一度観てみることをおすすめする。
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