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お気に入りの教師が学院を辞めたと聞いたのは最終学年に進級した春だった。
背が高くスラリとしているのに豊満な胸を持ち、しかも授業がわかりやすいマーサは本人は知らないだろうが男子生徒に人気があった。
だいたいはあの先生エロくていいよな、程度だろうが、シルヴァンは他の生徒と遜色なく接してくれる点も好んでいたし、涼やかで聞き心地の良い声も好きだった。
シルヴァンはショックを受けていることに驚いていた。
思い上がっているつもりはないが、思い通りにいかないことなどほとんどない人生だった。
立場に甘えずに努力をしているつもりではあるが。
しかしお気に入りのマーサは挨拶することもなく辞めていったのだ。
別にシルヴァンに挨拶する必要はないし、おかしな点は何もないはずなのに。
教師は特例で王族の生徒に話しかけても不敬にはならない。
実務上、必要だからだ。
現に、今まで退職する教師が挨拶に来ることは何度かあった。
しかしマーサは違う。
マーサからすると自分などその程度の存在であることを突き付けられた気分だった。
モヤモヤした気持ちを抱えながら二月ほど経った頃、側近に家庭教師を頼みたい人がいるとマーサの現状を探ってもらったが、なんと婚活しているという事実が分かった。
他の男の元に嫁ぐことを想像すると胸が痛くなり人生ではじめて頭を抱えた。
マーサが結婚?マーサが?他の男に股を広げる?俺意外の男の前で?そいつのブツでよがるのか?
シルヴァンは良からぬ妄想をして頭が沸騰した。
唯一の救いは、婚活がどうやら上手くいっていないことだ。
所詮、お気に入りの教師が誰かのものになるのが気にくわないだけかもしれないとも考えた。
自分の気持ちを確かめるためにも、本当に家庭教師を依頼することにした。
無責任だが、これでしばらくは婚活など出来ないだろうという目算もあった。
ちなみに側近に言われた、家庭教師なんて必要ないでしょう、という苦言は黙殺した。
久しぶりにマーサと会ったシルヴァンは白旗を上げた。
自分はマーサを女性として好んでいるのだと確信したのだ。
久しぶりに会えたことが素直に嬉しく、これからは毎週会うことができると思うと体が喜びで満ちた。
お元気そうでなによりです、と言いながら微笑むマーサのなんと可愛いことか。
いや、可愛すぎる。マーサが欲しい。
と同時に教師でしかないマーサにもどかしさが募った。
なぜマーサは自分に興味がないのだ。
学院にいる時と同じで、あくまでただの生徒として接するマーサに憤りすら感じた。
声を掛けられることはなくとも、女性の視線をほぼ独占してきた自負がある。
女性と会話することがあれば二言目には、今度パーティへご一緒したいだの、実家に遊びに来てだのと言われるのに。
立場も見た目も誰にも負けていると思ったことがないのに。
マーサは、シルヴァンに興味がない。
子供だと思われたくなくて制服で会うことは控えて必ず着替えてから会うようにしたり、身なりを整えたりとしたが、マーサは何も気づいてなさそうだった。
シルヴァンを特別に扱わないマーサを好んでいたはずなのに、特別になりたくてもどかしかった。
シルヴァンはマーサに振り向いてほしくて焦燥感だけが募った。
ーーー
夏になると調査を進めたいという理由で毎日家庭教師に来てもらった。
一生続けばいいと思うほど、幸せな日々だった。
朝から夕方までずっと一緒に過ごし、食事を共にして、数えきれないほど言葉を交わした。
外堀から埋めるのもありかと、わざわざ図書館のオープンスペースに居座ったり、城下町に出掛けて親しげな様子を惜しげもなく晒した。
外出する際にたまに付く護衛が図書館内でマーサの手を握っていた時は、マーサが他の男に股を広げる妄想をした時と同じぐらいに頭が沸騰した。
毎週会えるようになり、突然マーサに男が出来るという危機感は薄まってしまっていた。
子爵令嬢としての価値はもうないとマーサは言っていたが、『人』として、『女』としての魅力はシルヴァン自身が重々分かっていたはずなのに。
その日は調査どころではなくなり、どうやってマーサを振り向かせるかしか考えられなくなった。
そもそも男としてみられていないのではと身体的な接触を試みると、少し効果があった。
マーケットに向かう道すがらエスコートすると、男の経験が少ないゆえの緊張にも思えたが、嫌がられるどころか、意識されている気さえした。
行動に好意を乗せるようになるとマーサからもほんの少し好意を感じるようになった。
生徒と先生という一線を固くなに引こうとするマーサだが、抵抗感が減った。
頬や耳が赤くなるのがたまらなく愛おしい。
気を良くしたシルヴァンは抱き締め口づけてしまったが、あれはマーサが悪い。
好きな女性に蕩けた目で見つめられて我慢できる男はいない。
マーサが強く抵抗がない時点で自分に気があるはずだ、と自分の気持ちを告げるもまさか断られた時は、あまりの落胆に追いかけることもできなかった。
だが、自分に気があることは間違いないと、手を緩めることはしなかった。
単にマーサに触れたいというのもあるが。
快感に弱いマーサは背中を撫でるだけで力が抜けるし、耳も弱い。
耳元で囁いてキスするとすぐにとろんと惚けだす。
こんなに愛しい生き物を他に渡すものか、と既成事実を作るのもありかと考えていた。
加えて、卒業後に隣国での共同調査が決定したことがシルヴァンを焦らせていた。
卒業までに婚約を取り付けたいと。
念願叶って、マーサからの言質が取れるともう我慢出来なかった。
隣でデュべにくるまるマーサを見つめる。
やっと口に出した好きと言う言葉を思い出して胸が熱くなる。
やっとだ。やっとマーサを捕まえた。
シルヴァンはこの上ない喜びに包まれていた。
マーサの顔にかかる髪をはらう。
無防備なマーサの頬に触れて唇をなぞる。
触れるだけの口づけをしてからペロリと舐める。
舐めるともう一度キスがしたくなり、はむ、はむとキスをする。
感触を楽しんでいると舐めたくなりぺろりと舐める。
これはキリがないなと自覚するシルヴァン。
愛しさが増すばかりだ。
最後にじっくりと口付ける。
マーサの頭を撫で、逃がさないというかのように、マーサを抱き締めると、もう一度眠りについた。
ーーー
シルヴァンとマーサは卒業のタイミングで婚約を発表した。
隣国に向かう前に公にしておきたかったシルヴァンは、挨拶回りを迅速に済ませ、結婚準備は帰国後にすることにした。
シルヴァンとマーサは婚約発表後、隣国に数ヵ月滞在し、土砂崩れの共同調査と対策に尽力した。
隣国と良好な関係を続ける上で重要な任務であったが、無事に話をまとめることが出来、円満に帰国した。
シルヴァンの婚約者として一緒に奮闘したマーサであったが、教養もあり、博識な所が気に入られ隣国の王子に見初められそうになるというハプニングがあったが、それはまた別の話である。
背が高くスラリとしているのに豊満な胸を持ち、しかも授業がわかりやすいマーサは本人は知らないだろうが男子生徒に人気があった。
だいたいはあの先生エロくていいよな、程度だろうが、シルヴァンは他の生徒と遜色なく接してくれる点も好んでいたし、涼やかで聞き心地の良い声も好きだった。
シルヴァンはショックを受けていることに驚いていた。
思い上がっているつもりはないが、思い通りにいかないことなどほとんどない人生だった。
立場に甘えずに努力をしているつもりではあるが。
しかしお気に入りのマーサは挨拶することもなく辞めていったのだ。
別にシルヴァンに挨拶する必要はないし、おかしな点は何もないはずなのに。
教師は特例で王族の生徒に話しかけても不敬にはならない。
実務上、必要だからだ。
現に、今まで退職する教師が挨拶に来ることは何度かあった。
しかしマーサは違う。
マーサからすると自分などその程度の存在であることを突き付けられた気分だった。
モヤモヤした気持ちを抱えながら二月ほど経った頃、側近に家庭教師を頼みたい人がいるとマーサの現状を探ってもらったが、なんと婚活しているという事実が分かった。
他の男の元に嫁ぐことを想像すると胸が痛くなり人生ではじめて頭を抱えた。
マーサが結婚?マーサが?他の男に股を広げる?俺意外の男の前で?そいつのブツでよがるのか?
シルヴァンは良からぬ妄想をして頭が沸騰した。
唯一の救いは、婚活がどうやら上手くいっていないことだ。
所詮、お気に入りの教師が誰かのものになるのが気にくわないだけかもしれないとも考えた。
自分の気持ちを確かめるためにも、本当に家庭教師を依頼することにした。
無責任だが、これでしばらくは婚活など出来ないだろうという目算もあった。
ちなみに側近に言われた、家庭教師なんて必要ないでしょう、という苦言は黙殺した。
久しぶりにマーサと会ったシルヴァンは白旗を上げた。
自分はマーサを女性として好んでいるのだと確信したのだ。
久しぶりに会えたことが素直に嬉しく、これからは毎週会うことができると思うと体が喜びで満ちた。
お元気そうでなによりです、と言いながら微笑むマーサのなんと可愛いことか。
いや、可愛すぎる。マーサが欲しい。
と同時に教師でしかないマーサにもどかしさが募った。
なぜマーサは自分に興味がないのだ。
学院にいる時と同じで、あくまでただの生徒として接するマーサに憤りすら感じた。
声を掛けられることはなくとも、女性の視線をほぼ独占してきた自負がある。
女性と会話することがあれば二言目には、今度パーティへご一緒したいだの、実家に遊びに来てだのと言われるのに。
立場も見た目も誰にも負けていると思ったことがないのに。
マーサは、シルヴァンに興味がない。
子供だと思われたくなくて制服で会うことは控えて必ず着替えてから会うようにしたり、身なりを整えたりとしたが、マーサは何も気づいてなさそうだった。
シルヴァンを特別に扱わないマーサを好んでいたはずなのに、特別になりたくてもどかしかった。
シルヴァンはマーサに振り向いてほしくて焦燥感だけが募った。
ーーー
夏になると調査を進めたいという理由で毎日家庭教師に来てもらった。
一生続けばいいと思うほど、幸せな日々だった。
朝から夕方までずっと一緒に過ごし、食事を共にして、数えきれないほど言葉を交わした。
外堀から埋めるのもありかと、わざわざ図書館のオープンスペースに居座ったり、城下町に出掛けて親しげな様子を惜しげもなく晒した。
外出する際にたまに付く護衛が図書館内でマーサの手を握っていた時は、マーサが他の男に股を広げる妄想をした時と同じぐらいに頭が沸騰した。
毎週会えるようになり、突然マーサに男が出来るという危機感は薄まってしまっていた。
子爵令嬢としての価値はもうないとマーサは言っていたが、『人』として、『女』としての魅力はシルヴァン自身が重々分かっていたはずなのに。
その日は調査どころではなくなり、どうやってマーサを振り向かせるかしか考えられなくなった。
そもそも男としてみられていないのではと身体的な接触を試みると、少し効果があった。
マーケットに向かう道すがらエスコートすると、男の経験が少ないゆえの緊張にも思えたが、嫌がられるどころか、意識されている気さえした。
行動に好意を乗せるようになるとマーサからもほんの少し好意を感じるようになった。
生徒と先生という一線を固くなに引こうとするマーサだが、抵抗感が減った。
頬や耳が赤くなるのがたまらなく愛おしい。
気を良くしたシルヴァンは抱き締め口づけてしまったが、あれはマーサが悪い。
好きな女性に蕩けた目で見つめられて我慢できる男はいない。
マーサが強く抵抗がない時点で自分に気があるはずだ、と自分の気持ちを告げるもまさか断られた時は、あまりの落胆に追いかけることもできなかった。
だが、自分に気があることは間違いないと、手を緩めることはしなかった。
単にマーサに触れたいというのもあるが。
快感に弱いマーサは背中を撫でるだけで力が抜けるし、耳も弱い。
耳元で囁いてキスするとすぐにとろんと惚けだす。
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加えて、卒業後に隣国での共同調査が決定したことがシルヴァンを焦らせていた。
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念願叶って、マーサからの言質が取れるともう我慢出来なかった。
隣でデュべにくるまるマーサを見つめる。
やっと口に出した好きと言う言葉を思い出して胸が熱くなる。
やっとだ。やっとマーサを捕まえた。
シルヴァンはこの上ない喜びに包まれていた。
マーサの顔にかかる髪をはらう。
無防備なマーサの頬に触れて唇をなぞる。
触れるだけの口づけをしてからペロリと舐める。
舐めるともう一度キスがしたくなり、はむ、はむとキスをする。
感触を楽しんでいると舐めたくなりぺろりと舐める。
これはキリがないなと自覚するシルヴァン。
愛しさが増すばかりだ。
最後にじっくりと口付ける。
マーサの頭を撫で、逃がさないというかのように、マーサを抱き締めると、もう一度眠りについた。
ーーー
シルヴァンとマーサは卒業のタイミングで婚約を発表した。
隣国に向かう前に公にしておきたかったシルヴァンは、挨拶回りを迅速に済ませ、結婚準備は帰国後にすることにした。
シルヴァンとマーサは婚約発表後、隣国に数ヵ月滞在し、土砂崩れの共同調査と対策に尽力した。
隣国と良好な関係を続ける上で重要な任務であったが、無事に話をまとめることが出来、円満に帰国した。
シルヴァンの婚約者として一緒に奮闘したマーサであったが、教養もあり、博識な所が気に入られ隣国の王子に見初められそうになるというハプニングがあったが、それはまた別の話である。
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